ウサギとカメ

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
なるほど、亀のほうが早そうだ
ウサギとカメ について、安骸寺悠

ウサギとカメ(うさぎとかめ USAGI vs KAME)は、世紀に残る疑惑の名勝負「の駆け比べ」をギリシアの奴隷が寓話化した物語である。

Bouncywikilogo.gif

USAGI vs KAME[編集]

勝負までのいきさつ[編集]

兎と亀が勝負するにいたった経緯は、駆け比べフェザー級チャンピオンであった兎が、初めて亀に会った日に開いた会見でマイクアピールにより亀を挑発したことから始まる。

More shit more shit KAME yo KAME son yo
SEKAIの内でOMAEほど AYUMIのNOROI者はnothing
Do shit そんなにNOROIいのか?

後日この挑発を聞いた亀はよく意味はわからなかったが激昂し、すぐさま会見を開いて兎に駆け比べでの勝負を挑むことになる。

なんとおっしゃる兎さん
そんならお前と駆け比べ
向こうのお山のふもとまで
どちらが先に駆けつくか

ちなみにこのとき亀は童話言語を学習中であるため、マイクアピールもカタコトでアカ抜けないものであった。決して執筆者が面倒だったわけではないので注意されたい。

こうして決まった兎と亀のカードは、世間では勝負の結果を待つまでもなく兎の圧勝であることは確実視されていた、実際に闇ブックメイクでは亀に対し数百倍のオッズがついていたとされている。


疑惑の勝負[編集]

この試合の公式記録は何者かの手により抹消され、ここで記述する勝負の内容は目撃者の証言をもとにしている。勝負は挑戦者である亀へのハンディとして、亀の提示した「向こうの山のふもとに先に到着した者を勝者とする」スタンダードルールで行われた。

スタート直後、兎は好スタートを切り一気に亀との差を広げたが、途中で気を失うように倒れそのまま居眠りを初めてしまう。その間に亀は兎を抜き去りゴールし、決着がついた。

勝負について手に入ったのは以上の情報のみで、これ以上の証言を得ることはできなかった。情報を集める中で証言者は皆何かにおびえるような態度で「なにも覚えていない」と繰り返すのみであったという。

試合後[編集]

試合が行われた日の夜、裏ブックメーカー屋が集まるバーは不穏な空気に包まれ、血の雨が降ったと言われている。勝負に勝った亀は「歩みが遅くとも地道に進む姿勢が勝利につながった」と語ったが誰にも見向きもされず、現在伝わっている「兎と亀」の童謡で亀が勝利する部分は忘れ去られ、ただ兎が亀を挑発したマイクアピールの部分だけがのろまな亀への評価として歌われている。

一方、勝負に負けた兎は二度と表舞台に出ることはなかったが、急に羽振りがよくなり、高級外車に乗りメス兎を侍らせ豪遊している姿を見たという噂がまことしやかにささやかれている。

 挑戦の真意[編集]

亀は兎になぜかけっこを申し出たのだろうか。格闘でもいいのではないかと思う人もいるがこれには理由がある。

亀は自分が遅いということで兎には後にスタートするというハンデをつけてもらうことに成功した。そうすると、兎は(前進する)亀に永遠に追いつくことができない。

証明:兎がスタートしたとき、亀はA1地点にいる。兎がAk地点につくときには亀がAk地点より先のA(k+1)地点にいると仮定すると、兎がA(k+1)地点につくときには亀はA(k+1)地点より先の地点にいる。ので、亀は兎より前にいる。(=永遠に追いつけない)

これを知っていたので亀は兎に勝負を仕掛けたと言われている。

奴隷が作った寓話[編集]

上記の兎と亀の勝負をもとにした寓話で、足の鈍いが果敢にもに勝負を挑んだため、哀れに感じた兎が途中で居眠りをして亀を待っていてあげたら、亀は兎を無視して先にゴールしてしまうという心温まる話である。

寓話の意味[編集]

この話は、「お人よしは損をする」という寓話的要素を強く含んでいる。また、「他人を踏みつけてでも、勝利しなければならない」という人間の社会的立場に対する批判も含んでいる。

なお、実際に亀が兎に対して勝利する距離は、ほんの数百メートルでしかない。

別バージョン[編集]

他の人物によって作られた別バージョンの話が幾つか存在する。主なものは次の通り。

兎と亀 癒着編
勝負開始直後、兎は速度違反にて突然現れた警察に連行され、亀はその間に悠々ゴールする。ちなみに、その前夜に亀と警察が料亭で密会していたらしいが、その事実との関連性は定かではない。この話の教訓は「頭と金さえあれば、体力の差など恐るるに足らない」。
兎と亀 意志未疎通編
亀が兎に勝負を挑んだ時、提示したゴールは「向こうの小山のふもと」であった。兎はこれを「向こうにある山の手前のふもと」だと思い、悠々ゴールしたつもりで居眠りを始めたが、実際のゴールは「向こうにある山の、峠を越えた向こうのふもと」であった。そのため、亀はコース途中で寝ている兎を尻目にさっさとゴールに行った。このバージョンの話は、日本において童謡にもされている。なお、この話の教訓は「事前にしっかり確認しましょう」。
兎と亀 エレアのゼノン
ギリシア・ヴァージョンの一つ。兎は亀のために、ハンデをつけて、少し先にスタートさせる。どうせ後で追い抜けるだろう、と思っていたら、なぜか足の早いはずの兎が、どうやっても亀に追い着けない。全速力で走ってもパラドックスが邪魔をして、最終的に負けてしまう。競走するときには相手に少しでも情けをかけたりしてはいけない、という譬え。ちなみに兎のことをギリシア語で「アキレウス」という。
兎と亀 超展開編
日本の子ども向けの絵本でよく採用されているヴァージョンで、絵本の最初でゴール地点は山のふもととしていて、兎が山のふもとで眠っていると何故か亀が山の頂上でゴール旗を持っているというものである。これはおそらくエンターテイメント性を追求した黄金期のジャンプに影響されたものであると思われる。
兎と亀 トリック編
そもそもゴール地点は山のふもとと指定されているが、スタート地点は指定されていない。亀はこの盲点をつき山の頂上をスタート地点とし、頑丈な甲羅を利用して坂道を転がり降りたのである。もちろん最初は普通に歩き、兎の油断を誘い居眠りしたのを見計らっての行動である。このヴァージョンはレトリックを用いて読者をだますことによって読解力を身につけさせる事を目的としている。
兎と亀 トライアスロン編
スポーツマンを中心に言い伝えられているヴァージョン。足が速く圧勝と思われた兎だったが、コースの大半が水上だったために泳ぎの得意な亀には到底勝てなかったというものである。自分の得意分野だけを過信して不都合な苦手分野から目を逸らした結果、見るも無残な結果になってしまったというこの話の教訓は「相手の土俵で戦ってはいけない」という意味である。

関連項目[編集]