SFが読みたい!
『SFが読みたい!』(エスエフがよみたい)は、早川書房が毎年刊行する、SF小説のランキングを主体としたガイドブックである。
SFマガジン編集部編、ソフトカバー、毎年2月発行。2000年に月刊誌『S-Fマガジン』増刊として刊行され、2001年からは書籍として刊行されている。
ベストSF概要
編集国内篇・海外篇それぞれ30位まで(2015年版以前は20位まで)が発表される。
SF作家・評論家・編集者などSF関係者約100人に対するアンケート(記名・公開)の集計結果に基づく。「マイ・ベスト5」を国内・海外それぞれ最大5作品(少なくてもいい)選ばせ、順位がある場合は1位~5位の作品にそれぞれ10点~6点を、順不同の場合はそれぞれ均等に8点を与える。「マイ・ベスト5」自体も全員のものが掲載される。
対象作は、奥付の日付で前年11月1日から当年10月31日までに発行された新作SF(周辺書を含む)。短編は個々の短編ではなく短編集が対象である。アンケート対象者には編集部が作成した目録が配られるが、それ以外の作品を答えてもよい。
企画自体は1990年に始まっており、『SFが読みたい!』刊行前の1998年までは『SFマガジン』誌上で発表されていた。『SFが読みたい!』には、1990年からの歴代1位が掲載されている。
年次ベストの他に、次のようなランキングもある。
その他の企画
編集- 座談会
- インタビュウ
- 「あの物語はいまどうなっているの?――人気大河シリーズの現在」 宇宙英雄ペリー・ローダンなど長期シリーズの1年分のあらすじ
- 「xxxx年度SF関連書籍目録」「xxxx年度SF関連DVD&ビデオ目録」
など
刊行リスト
編集- SFが読みたい! 2000年版(ベストSF1999発表) - 2000年2月発行 SFマガジン増刊
- SFが読みたい! 2001年版(ベストSF2000発表) - 2001年2月発行 ISBN 4-15-208333-6
- SFが読みたい! 2002年版(ベストSF2001発表) - 2002年2月発行 ISBN 4-15-208400-6
- SFが読みたい! 2003年版(ベストSF2002発表) - 2003年2月発行 ISBN 4-15-208475-8
- SFが読みたい! 2004年版(ベストSF2003発表) - 2004年2月発行 ISBN 4-15-208545-2
- SFが読みたい! 2005年版(ベストSF2004発表) - 2005年2月発行 ISBN 4-15-208619-X
- SFが読みたい! 2006年版(ベストSF2005発表) - 2006年2月発行 ISBN 4-15-208706-4
- SFが読みたい! 2007年版(ベストSF2006発表) - 2007年2月発行 ISBN 978-4-15-208793-5
- SFが読みたい! 2008年版(ベストSF2007発表) - 2008年2月発行 ISBN 978-4-15-208896-3
- SFが読みたい! 2009年版(ベストSF2008発表) - 2009年2月発行 ISBN 978-4-15-209001-0
- SFが読みたい! 2010年版(ベストSF2009発表) - 2010年2月発行 ISBN 978-4-15-209107-9
- SFが読みたい! 2011年版(ベストSF2010発表) - 2011年2月発行 ISBN 978-4-15-209191-8
- SFが読みたい! 2012年版(ベストSF2011発表) - 2012年2月発行 ISBN 978-4-15-209275-5
- SFが読みたい! 2013年版(ベストSF2012発表) - 2013年2月発行 ISBN 978-4-15-209354-7
- SFが読みたい! 2014年版(ベストSF2013発表) - 2014年2月発行 ISBN 978-4-15-209438-4
- SFが読みたい! 2015年版(ベストSF2014発表) - 2015年2月発行 ISBN 978-4-15-209519-0
- SFが読みたい! 2016年版(ベストSF2015発表) - 2016年2月発行 ISBN 978-4-15-209597-8
- SFが読みたい! 2017年版(ベストSF2016発表) - 2017年2月発行 ISBN 978-4-15-209669-2
- SFが読みたい! 2018年版(ベストSF2017発表) - 2018年2月発行 ISBN 978-4-15-209745-3
- SFが読みたい! 2019年版(ベストSF2018発表) - 2019年2月発行 ISBN 978-4-15-209838-2
- SFが読みたい! 2020年版(ベストSF2019発表) - 2020年2月発行 ISBN 978-4-15-209916-7
- SFが読みたい! 2021年版(ベストSF2020発表) - 2021年2月発行 ISBN 978-4-15-210001-6
- SFが読みたい! 2022年版(ベストSF2021発表) - 2022年2月発行 ISBN 978-4-15-210080-1
- SFが読みたい! 2023年版(ベストSF2022発表) - 2023年2月発行 ISBN 978-4-15-210208-9
- SFが読みたい! 2024年版(ベストSF2023発表) - 2024年2月発行 ISBN 978-4-15-210306-2
表紙画
編集ベストSF抜粋
編集タイトル・作者の表記はなるべく『SFが読みたい!』掲載時に従う。早川書房の編集規則ではシリーズ名は《~》で囲むが、複数巻であってもそうならないこともある。
各年のベスト1
編集年 | 国内篇 | 海外篇 | ||
---|---|---|---|---|
タイトル | 著者 | タイトル | 著者 | |
1990年 | アド・バード | 椎名誠 | フィーヴァードリーム | ジョージ・R・R・マーティン |
1991年 | バベルの薫り | 野阿梓 | 故郷から10000光年 | ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア |
1992年 | ヴィーナス・シティ | 柾悟郎 | タウ・ゼロ | ポール・アンダースン |
1993年 | パプリカ | 筒井康隆 | アヌビスの門 | ティム・パワーズ |
1994年 | エイダ | 山田正紀 | シェイヨルという名の星 | コードウェイナー・スミス |
1995年 | ソリトンの悪魔 | 梅原克文 | 《ハイペリオン》2部作 | ダン・シモンズ |
1996年 | 星界の紋章 | 森岡浩之 | つぎの岩につづく | R・A・ラファティ |
1997年 | ライトジーンの遺産 | 神林長平 | 火星夜想曲 | イアン・マクドナルド |
1998年 | BRAIN VALLEY | 瀬名秀明 | タイム・シップ | スティーヴン・バクスター |
1999年 | クリスタルサイレンス | 藤崎慎吾 | 宇宙消失 | グレッグ・イーガン |
2000年 | 永遠の森 博物館惑星 | 菅浩江 | エンディミオンの覚醒 | ダン・シモンズ |
2001年 | かめくん | 北野勇作 | 祈りの海 | グレッグ・イーガン |
2002年 | 太陽の簒奪者 | 野尻抱介 | 航路 | コニー・ウィリス |
2003年 | マルドゥック・スクランブル | 冲方丁 | あなたの人生の物語 | テッド・チャン |
2004年 | 象られた力 | 飛浩隆 | 万物理論 | グレッグ・イーガン |
2005年 | 老ヴォールの惑星 | 小川一水 | ディアスポラ | グレッグ・イーガン |
2006年 | ラギッド・ガール 廃園の天使II | 飛浩隆 | デス博士の島その他の物語 | ジーン・ウルフ |
2007年 | 虐殺器官 | 伊藤計劃 | 双生児 | クリストファー・プリースト |
2008年 | 新世界より | 貴志祐介 | 時間封鎖 | ロバート・チャールズ・ウィルスン |
2009年 | ハーモニー | 伊藤計劃 | ペルディード・ストリート・ステーション | チャイナ・ミエヴィル |
2010年 | 華竜の宮 | 上田早夕里 | 異星人の郷 | マイクル・フリン |
2011年 | これはペンです | 円城塔 | プランク・ダイヴ | グレッグ・イーガン |
2012年 | 屍者の帝国 | 伊藤計劃×円城塔 | 都市と都市 | チャイナ・ミエヴィル |
2013年 | 皆勤の徒 | 酉島伝法 | 夢幻諸島から | クリストファー・プリースト |
2014年 | オービタル・クラウド | 藤井太洋 | 火星の人 | アンディ・ウィアー |
2015年 | エピローグ | 円城塔 | 紙の動物園 | ケン・リュウ |
2016年 | 夢みる葦笛 | 上田早夕里 | 死の鳥 | ハーラン・エリスン |
2017年 | 自生の夢 | 飛浩隆 | 隣接界 | クリストファー・プリースト |
2018年 | 零號琴 | 飛浩隆 | 折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー | ケン・リュウ編 |
2019年 | なめらかな世界と、その敵 | 伴名練 | 三体 | 劉慈欣 |
2020年 | オクトローグ 酉島伝法作品集成 | 酉島伝法 | 息吹 | テッド・チャン |
2021年 | 異常論文 | 樋口恭介・編 | 三体Ⅲ 死神永生 | 劉慈欣 |
2022年 | 法治の獣 | 春暮康一 | プロジェクト・ヘイル・メアリー | アンディ・ウィアー |
2023年 | グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船 | 高野史緒 | チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク | ジョン・スラデック |
各年のベスト10
編集1999年
編集国内篇
海外篇
- 宇宙消失(グレッグ・イーガン)
- スタープレックス(ロバート・J・ソウヤー)
- 順列都市(グレッグ・イーガン)
- キリンヤガ(マイク・レズニック)
- エンディミオン(ダン・シモンズ)
- 星ぼしの荒野から(ジェイムズ・ティプトリー・Jr.)
- ワン・オヴ・アス(マイケル・マーシャル・スミス)
- ゾッド・ワロップ あるはずのない物語(ウィリアム・B・スペンサー)
- ダスト(チャールズ・ペレグリーノ)
- フェアリイ・ランド(ポール・J・マコーリイ)
2000年
編集国内篇
海外篇
- エンディミオンの覚醒(ダン・シモンズ)
- 影が行く ホラーSF傑作選(P・K・ディック、D・R・クーンツ 他)
- フレームシフト(ロバート・J・ソウヤー)
- ダーウィンの使者(グレッグ・ベア)
- 終わりなき平和(ジョー・ホールドマン)
- エンダーズ・シャドウ(オースン・スコット・カード)
- 太陽の王と月の妖獣(ヴォンダ・N・マッキンタイア)
- SFの殿堂 遥かなる地平(ロバート・シルヴァーバーグ編)
- パヴァーヌ(キース・ロバーツ)
- タイムライン(マイクル・クライトン)
2001年
編集国内篇
海外篇
- 祈りの海(グレッグ・イーガン)
- 20世紀SF(中村融、山岸真編)
- タクラマカン(ブルース・スターリング)
- ネバーウェア(ニール・ゲイマン)
- フラッシュフォワード(ロバート・J・ソウヤー)
- ゲーム・プレイヤー(イアン・M・バンクス)
- オンリー・フォワード(マイケル・マーシャル・スミス)
- オルガスマシン(イアン・ワトスン)
- ハッカー / 13の事件(J・ダン、G・ドゾワ編)
- 過ぎ去りし日々の光(A・C・クラーク&S・バクスター)
2002年
編集国内篇
海外篇
- 航路(コニー・ウィリス)
- ダイヤモンド・エイジ(ニール・スティーヴンスン)
- 90年代SF傑作選(山岸真編)
- 最果ての銀河船団(ヴァーナー・ヴィンジ)
- イリーガル・エイリアン(ロバート・J・ソウヤー)
- 地球礁(R・A・ラファティ)
- グリーン・マーズ(キム・スタンリー・ロビンスン)
- フリーウェア(ルーディ・ラッカー)
- デイヴィー 荒野の旅(エドガー・パングボーン)
- 壜の中の手記(ジェラルド・カーシュ)
2003年
編集国内篇
海外篇
- あなたの人生の物語(テッド・チャン)
- しあわせの理由(グレッグ・イーガン)
- 海を失った男(シオドア・スタージョン)
- 《ジーリー・クロニクル》(スティーヴン・バクスター)
- 七王国の玉座(ジョージ・R・R・マーティン)
- カルカッタ染色体(アミタヴ・ゴーシュ)
- 紙葉の家(マーク・Z・ダニエレブスキー)
- 星海の楽園(デイヴィッド・ブリン)
- 不在の鳥は霧の彼方へ飛ぶ(パトリック・オリアリー)
- イエスのビデオ(アンドレアス・エシュバッハ)
2004年
編集国内篇
海外篇
- 万物理論(グレッグ・イーガン)
- 奇術師(クリストファー・プリースト)
- 犬は勘定に入れません―あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎(コニー・ウィリス)
- ケルベロス第五の首(ジーン・ウルフ)
- ふたりジャネット(テリー・ビッスン)
- SF雑誌の歴史―パルプマガジンの饗宴(マイク・アシュリー)
- くらやみの速さはどれくらい(エリザベス・ムーン)
- 白い果実(ジェフリー・フォード)
- 夜更けのエントロピー(ダン・シモンズ)
- ソラリス(スタニスワフ・レム)
2005年
編集国内篇
海外篇
- ディアスポラ(グレッグ・イーガン)
- タフの方舟(ジョージ・R・R・マーティン)
- 啓示空間(アレステア・レナルズ)
- どんがらがん(アヴラム・デイヴィッドスン)
- 宇宙舟歌(R・A・ラファティ)
- アジアの岸辺(トマス・M・ディッシュ)
- 《ネアンデルタール・パララックス》(ロバート・J・ソウヤー)
- 高い城・文学エッセイ(スタニスワフ・レム)
- 輝く断片(シオドア・スタージョン)
- 太陽レンズの彼方へ―マッカンドルー航宙記(チャールズ・シェフィールド)
2006年
編集国内篇
海外篇
- デス博士の島その他の物語(ジーン・ウルフ)
- イリアム(ダン・シモンズ)
- シンギュラリティ・スカイ(チャールズ・ストロス)
- 火星縦断(ジェフリー・A・ランディス)
- グリュフォンの卵(マイクル・スワンウィック)
- グラックの卵(ハーヴェイ・ジェイコブズ他)
- ベータ2のバラッド(サミュエル・R・ディレイニー他)
- 移動都市(フィリップ・リーヴ)
- 遺す言葉、その他の短篇(アイリーン・ガン)
- ページをめくれば(ゼナ・ヘンダースン)
2007年
編集国内篇
海外篇
- 双生児(クリストファー・プリースト)
- ゴーレム100(アルフレッド・ベスター)
- ひとりっ子(グレッグ・イーガン)
- 輝くもの天より墜ち(ジェイムズ・ティプトリー・Jr.)
- オリュンポス(ダン・シモンズ)
- 擬態―カムフラージュ―(ジョー・ホールドマン)
- 老人と宇宙(ジョン・スコルジー)
- マジック・フォー・ビギナーズ(ケリー・リンク)
- 火星の長城(アレステア・レナルズ)
- キルン・ピープル(デイヴィッド・ブリン)
2008年
編集国内篇
海外篇
- 時間封鎖(ロバート・チャールズ・ウィルスン)
- 蒸気駆動の少年(ジョン・スラデック)
- 限りなき夏(クリストファー・プリースト)
- 20世紀の幽霊たち(ジョー・ヒル)
- ハローサマー、グッドバイ(マイクル・コーニイ)
- 深海のYrr(フランク・シェッツィング)
- 夏の涯ての島(イアン・R・マクラウド)
- 銀河北極(アレステア・レナルズ)
- ライト(M・ジョン・ハリスン)
- ザ・ロード(コーマック・マッカーシー)
2009年
編集国内篇
- ハーモニー(伊藤計劃)
- あなたのための物語(長谷敏司)
- バレエ・メカニック(津原泰水)
- 魚舟・獣舟(上田早夕里)
- アンブロークン アロー 戦闘妖精・雪風(神林長平)
- 地球移動作戦(山本弘)
- 年刊日本SF傑作選 超弦領域(大森望・日下三蔵編)
- 年刊日本SF傑作選 虚構機関(大森望・日下三蔵編)
- 猿駅 / 初恋(田中哲弥)
- 紫色のクオリア(うえお久光)
海外篇
- ペルディード・ストリート・ステーション(チャイナ・ミエヴィル)
- アッチェレランド(チャールズ・ストロス)
- 洋梨形の男(ジョージ・R・R・マーティン)
- TAP(グレッグ・イーガン)
- ユダヤ警官同盟(マイケル・シェイボン)
- ベガーズ・イン・スペイン(ナンシー・クレス)
- 無限記憶(ロバート・チャールズ・ウィルスン)
- 時の娘 ロマンティック時間SF傑作選(中村融編)
- レインボーズ・エンド(ヴァーナー・ヴィンジ)
- アメリカン・ゴッズ(ニール・ゲイマン)
2010年
編集国内篇
海外篇
- 異星人の郷(マイクル・フリン)
- 《ファージング》三部作
「英雄たちの朝」「暗殺のハムレット」「バッキンガムの光芒」(ジョー・ウォルトン) - 時の地図(フェリクス・J・パルマ)
- WORLD WAR Z(マックス・ブルックス)
- ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選(大森望編)
- ジェイクをさがして(チャイナ・ミエヴィル)
- ワイオミング生まれの宇宙飛行士 宇宙開発SF傑作選(中村融編)
- 宇宙飛行士オモン・ラー(ヴィクトル・ペレーヴィン)
- 跳躍者の時空(フリッツ・ライバー)
- 平ら山を越えて(テリー・ビッスン)
2011年
編集国内篇
海外篇
- プランク・ダイヴ(グレッグ・イーガン)
- ねじまき少女(パオロ・バチガルピ)
- 奇跡なす者たち(ジャック・ヴァンス)
- クロノリス―時の碑―(ロバート・チャールズ・ウィルスン)
- スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選(山岸真編)
- エステルハージ博士の事件簿(アヴラム・デイヴィッドスン)
- ダールグレン I / II(サミュエル・R・ディレイニー)
- 時間はだれも待ってくれない
21世紀東欧SF・ファンタスチカ傑作集(高野史緒編) - 千年紀の民(J・G・バラード)
- リトル・ブラザー(コリイ・ドクトロウ)
2012年
編集国内篇
海外篇
- 都市と都市(チャイナ・ミエヴィル)
- 第六ポンプ(パオロ・バチガルピ)
- 量子怪盗(ハンヌ・ライアニエミ)
- サイバラバード・デイズ(イアン・マクドナルド)
- 連環宇宙(ロバート・チャールズ・ウィルスン)
- 青い脂(ウラジーミル・ソローキン)
- リヴァイアサン―クジラと蒸気機関―(スコット・ウエスターフェルド)
- ブラックアウト(コニー・ウィリス)
- アンドロイドの夢の羊(ジョン・スコルジー)
- 心のナイフ 混沌(カオス)の叫び1(パトリック・ネス)
2013年
編集国内篇
海外篇
- 夢幻諸島から(クリストファー・プリースト)
- ブラインドサイト(ピーター・ワッツ)
- 言語都市(チャイナ・ミエヴィル)
- パラークシの記憶(マイクル・コーニイ)
- 11/22/63(スティーヴン・キング)
- 宙(そら)の地図(フェリクス・J・パルマ)
- 第四の館(R・A・ラファティ)
- オール・クリア(コニー・ウィリス)
- クラーケン(チャイナ・ミエヴィル)
- 巨獣めざめる(ジェイムズ・S・A・コーリイ)
たんぽぽ娘(ロバート・F・ヤング)
2014年
編集国内篇
海外篇
2015年
編集国内篇
海外篇
- 紙の動物園(ケン・リュウ)
- 神の水(パオロ・バチガルピ)
- ゼンデギ(グレッグ・イーガン)
- 完璧な夏の日(ラヴィ・ティドハー)
- ジーン・ウルフの記念日の本(ジーン・ウルフ)
- ドリフトグラス(サミュエル・R・ディレイニー)
- 寄港地のない船(ブライアン・オールディス)
- SF雑誌の歴史 黄金期そして革命(マイク・アシュリー)
- 短篇ベスト10(スタニスワフ・レム)
- 楽園炎上(ロバート・チャールズ・ウィルスン)
2016年
編集国内篇
海外篇
- 死の鳥(ハーラン・エリスン)
- ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン(ピーター・トライアス)
- 叛逆航路(アン・レッキー)
- あまたの星、宝冠のごとく(ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア)
- クロックワーク・ロケット(グレッグ・イーガン)
- 宇宙探偵マグナス・リドルフ(ジャック・ヴァンス)
- ロデリック(ジョン・スラデック)
- ガンメタル・ゴースト(ガレス・L・パウエル)
- 蒲公英王朝記(巻ノ一・巻ノ二)(ケン・リュウ)
- エターナル・フレイム(グレッグ・イーガン)
2017年
編集国内篇
海外篇
- 隣接界(クリストファー・プリースト)
- 母の記憶に(ケン・リュウ)
- エコープラクシア 反響動作(上・下)(ピーター・ワッツ)
- アロウズ・オブ・タイム(グレッグ・イーガン)
- 書架の探偵(ジーン・ウルフ)
- わたしの本当の子どもたち(ジョー・ウォルトン)
- 無限の書(G・ウィロー・ウィルソン)
- ゴッド・ガン(バリントン・J・ベイリー)
- ジャック・グラス伝 宇宙的殺人者(アダム・ロバーツ)
- 巨神計画(シルヴァン・ヌーヴェル)
2018年
編集国内篇
海外篇
- 折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー(ケン・リュウ編)
- 竜のグリオールに絵を描いた男(ルーシャス・シェパード)
- 七人のイヴ(全三巻) (ニール・スティーヴンスン)
- シルトの梯子(グレッグ・イーガン)
- 六つの航跡(上・下) (ムア・ラファティ)
- メカ・サムライ・エンパイア(ピーター・トライアス)
- われらはレギオン(全三巻)(デニス・E・テイラー)
- アルテミス(上・下)(アンディ・ウィアー)
- 図書館島(ソフィア・サマター)
- J・G・バラード短編全集5 近未来の神話(J・G・バラード)
2019年
編集国内篇
海外篇
- 三体(劉慈欣)
- 巨星 ピーター・ワッツ傑作選(ピーター・ワッツ)
- ビット・プレイヤー(グレッグ・イーガン)
- 生まれ変わり(ケン・リュウ)
- 危険なヴィジョン〔完全版〕(ハーラン・エリスン編)
- パラドックス・メン(チャールズ・L・ハーネス)
- 雪降る夏空にきみと眠る(ジャスパー・フォード)
- 声の物語(クリスティーナ・ダルチャー)
- 方形の円 偽説・都市生成論(ギョルゲ・ササルマン)
- 銀河核へ(ベッキー・チェンバーズ)
2020年
編集国内篇
海外篇
2021年
編集国内篇
海外篇
- 三体Ⅲ 死神永生(劉慈欣)
- 時の子供たち(エイドリアン・チャイコフスキー)
- こうしてあなたたちは時間戦争に負ける(アマル・エル=モフタール、マックス・グラッドストーン)
- わたしたちが光の速さで進めないなら(キム・チョヨプ)
- 宇宙の春(ケン・リュウ)
- 時間の他に敵なし(マイクル・ビショップ)
- 町かどの穴 ラファティ・ベスト・コレクション1(R・A・ラファティ)
- 時間の王(宝樹)
- 過ぎにし夏、マーズ・ヒルで エリザベス・ハンド傑作選(エリザベス・ハンド)
- 移動迷宮 - 中国史SF短篇集(大恵和実編・訳)
2022年
編集国内篇
海外篇
- プロジェクト・ヘイル・メアリー(アンディ・ウィアー)
- いずれすべては海の中に(サラ・ピンスカー)
- 円 劉慈欣短篇集(劉慈欣)
- 異常【アノマリー】(エルヴェ・ル・テリエ)
- 血を分けた子ども(オクテイヴィア・E・バトラー)
- NSA(アンドレアス・エシュバッハ)
- ロボットには尻尾がない(ヘンリー・カットナー)
- ヨーロッパ・イン・オータム(デイヴ・ハッチンソン)
- 三体X 観想之宙(宝樹)
- とうもろこし倉の幽霊(R・A・ラファティ)
2023年
編集国内篇
海外篇
- チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク(ジョン・スラデック)
- 最後の三角形 ジェフリー・フォード短篇傑作選(ジェフリー・フォード)
- ガーンズバック変換(陸秋槎)
- 文明交錯(ローラン・ビネ)
- 美しき血 竜のグリオールシリーズ(ルーシャス・シェパード)
- SFの気恥ずかしさ(トマス・M・ディッシュ)
- 輝石の空(N・K・ジェミシン)
- 怪獣保護協会(ジョン・スコルジー)
- 未来省(キム・スタンリー・ロビンスン)
- 時ありて(イアン・マクドナルド)
各10年のベスト10
編集1990年代
編集順 位 |
国内篇 | 海外篇 | ||
---|---|---|---|---|
タイトル | 著者 | タイトル | 著者 | |
1 | エイダ | 山田正紀 | 《ハイペリオン》2部作 | ダン・シモンズ |
2 | 《十二国記》シリーズ | 小野不由美 | スタープレックス | ロバート・J・ソウヤー |
3 | ヴィーナス・シティ | 柾悟郎 | アヌビスの門 | ティム・パワーズ |
4 | 終わりなき索敵 | 谷甲州 | 故郷から10000光年 | ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア |
5 | バベルの薫り | 野阿梓 | タウ・ゼロ | ポール・アンダースン |
6 | サラマンダー殲滅 | 梶尾真治 | ディファレンス・エンジン | ウィリアム・ギブスン&ブルース・スターリング |
7 | 光の帝国 常野物語 | 恩田陸 | つぎの岩につづく | R・A・ラファティ |
8 | ハイブリッド・チャイルド | 大原まり子 | 時間衝突 | バリントン・J・ベイリー |
9 | グッドラック 戦闘妖精・雪風 | 神林長平 | 虚数 | スタニスワフ・レム |
10 | ガダラの豚 | 中島らも | ブルー・シャンペン | ジョン・ヴァーリイ |
ゼロ年代
編集順 位 |
国内篇 | 海外篇 | ||
---|---|---|---|---|
タイトル | 著者 | タイトル | 著者 | |
1 | 虐殺器官 | 伊藤計劃 | あなたの人生の物語 | テッド・チャン |
2 | グラン・ヴァカンス 廃園の天使I | 飛浩隆 | 万物理論 | グレッグ・イーガン |
3 | マルドゥック・スクランブル | 冲方丁 | しあわせの理由 | グレッグ・イーガン |
4 | Self-Reference ENGINE | 円城塔 | 双生児 | クリストファー・プリースト |
5 | ラギッド・ガール 廃園の天使II | 飛浩隆 | 時間封鎖 | ロバート・チャールズ・ウィルスン |
6 | アラビアの夜の種族 | 古川日出男 | ディアスポラ | グレッグ・イーガン |
7 | 太陽の簒奪者 | 野尻抱介 | デス博士の島その他の物語 | ジーン・ウルフ |
8 | 永遠の森 博物館惑星 | 菅浩江 | 20世紀SF | 中村融、山岸真編 |
9 | 象られた力 | 飛浩隆 | 奇術師 | クリストファー・プリースト |
10 | 新世界より | 貴志祐介 | ダイヤモンド・エイジ | ニール・スティーヴンスン |
2010年代
編集順位 | タイトル | 著者 |
---|---|---|
1 | 皆勤の徒 | 酉島伝法 |
2 | 紙の動物園 | ケン・リュウ |
3 | 火星の人〔新版〕 | アンディ・ウィアー |
4 | 華竜の宮 | 上田早夕里 |
5 | 零號琴 | 飛浩隆 |
6 | 《天冥の標》シリーズ | 小川一水 |
7 | 三体 | 劉慈欣 |
8 | 都市と都市 | チャイナ・ミエヴィル |
9 | 屍者の帝国 | 伊藤計劃、円城塔 |
10 | 自生の夢 | 飛浩隆 |