田中哲弥
日本の作家。兵庫県神戸市生まれ。兵庫県立明石南高等学校、関西学院大学文学部卒業[1]。血液型はA型。
(たなか てつや、1963年1月27日 -)は、1984年に『朝ごはんが食べたい』で星新一ショートショート・コンテスト優秀賞受賞。その後、吉本興業の台本作家を経て、1993年に『大久保町の決闘』でデビュー。ギャグセンスの秀逸さと意識の流れを生かした文体によって、一部で人気を誇る。2022年に『オイモはときどきいなくなる』で第62回日本児童文学者協会賞受賞。
同じく作家の小林泰三、田中啓文、牧野修と合わせて「まんがカルテット」と呼ばれる。ミステリー作家の我孫子武丸を加え、「まんがクインテット」と呼ばれることもある。
宇宙作家クラブ会員、日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員だったが[2]、2023年4月現在は、会員名簿に名前がない。
作品リスト
編集長編
編集- 大久保町三部作
- 『大久保町の決闘』『大久保町は燃えているか』『さらば愛しき大久保町』の三作からなる。詳細はリンク先参照。
- 鈴狐騒動変化城(福音館書店 2014年10月)
- オイモはときどきいなくなる(福音館書店 2021年7月)
短編集
編集- やみなべの陰謀(電撃文庫 1999年1月25日 ISBN 978-4073107811)
- のちにハヤカワ文庫から再刊。2006年4月 ISBN 978-4150308452
- 「千両箱とアロハシャツ」「ラプソディー・イン・ブルー」「秘剣神隠し」「マイ・ブルー・ヘヴン」「千両は続くよどこまでも」収録。
- ミッションスクール(ハヤカワ文庫 2006年5月 ISBN 978-4150308506)
- 猿駅/初恋(早川書房〈想像力の文学〉 2009年3月 ISBN 978-4152090133)
- 「猿駅」「初恋」「遠き鼻血の果て」「ユカ」「か」「雨」「ハイマール祭」「げろめさん」「羊山羊」「猿はあけぼの」収録。
- サゴケヒ族民謡の主題による変奏曲(講談社BOX 2010年10月 ISBN 978-4062837569)
- 「サゴケヒ族民謡の主題による変奏曲」[6]「夜なのに」「夕暮れの音楽室」「坂の中の坂」「おさと」「はかない願い」「隣人」「従姉の森」
短編
編集- 朝ごはんが食べたい(ショートショートの広場2に収録。講談社文庫 1989年2月15日 ISBN 978-4061843912)
- ユカ(ホシ計画に収録。廣済堂文庫 1998年12月 ISBN 978-4331607183)
- 大阪ヌル計画(ホシ計画に収録。)
- のちに日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族に収録。ハヤカワ文庫JA 2020年7月 ISBN 978-4150314415
- 猿駅(異形コレクション11に収録。廣済堂文庫 1999年6月 ISBN 978-4331607626)
- 初恋(異形コレクション12に収録。廣済堂文庫 1999年8月 ISBN 978-4331607756)
- はかない願い(憑き者に収録。アスペクト 2000年4月14日 ISBN 978-4757207653)
- 遠き鼻血の果て(血の12幻想に収録。エニックス 2000年5月19日 ISBN 978-4757502383)
- のちに講談社文庫 2002年4月 ISBN 978-4062734110
- げろめさん(夢魔に収録。光文社 2001年6月 ISBN 978-4334731700)
- か(蚊コレクションに収録。電撃文庫 2002年1月 ISBN 978-4840220637)
- 病の果て(ハナシをノベル!!に収録。講談社 2007年11月13日 ISBN 978-4062143967)
- 夕暮れの音楽室(ひとにぎりの異形に収録。光文社 2007年12月6日 ISBN 978-4334743550)
書籍未収録の短編など
編集- 恩返し(SFマガジン 2002年4月号)
- バッファローじいさん(SF Japan Vol.05 徳間書店 2002年8月 ISBN 978-4197202140)
- タイヤキ(遊歩人 2003年10月号)
エッセイ
編集- 田中哲弥のうろたえない日々(電撃hp Vol.2 アスキー・メディアワークス 1999年3月から連載)
- よくわからない叙情(SF Japan Millenium 01 徳間書店 2000年11月 ISBN 978-4197201310)
翻訳
編集- 悪魔の国からこっちに丁稚(上下巻。L・スプレイグ・ディ=キャンプ原作作品の超訳。電撃文庫 1997年4月25日)
関連項目
編集外部リンク
編集- 田中哲弥
- 田中哲弥 (@tezyatanaka) - X(旧Twitter)