錢高組
(銭高組から転送)
株式会社錢高組(ぜにたかぐみ、英: The Zenitaka Corporation)は、大阪府大阪市に本店、東京都千代田区に本社を置く日本のゼネコンである。三水会とその後身社長会である水曜会及びみどり会の会員企業であり三和グループに属している[1][2]。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒102-8678 東京都千代田区一番町31 |
本店所在地 |
〒550-0005 大阪市西区西本町2-2-4 なにわ筋ツインズウエスト |
設立 |
1931年4月10日 創業:1705年 |
業種 | 建設業 |
法人番号 | 5120001049004 |
事業内容 | 総合建設業 |
代表者 |
代表取締役会長 銭高善雄 代表取締役副会長 宮本茂弘 代表取締役社長 錢高久善 |
資本金 | 36億9500万円(2020年3月末) |
発行済株式総数 | 7353万1406株 |
売上高 |
連結:1,329億57百万円 単独:1,327億37百万円 (2020年3月期) |
営業利益 |
連結:59億51百万円 単独:59億16百万円 (2020年3月期) |
純利益 |
連結:44億62百万円 単独:44億42百万円 (2020年3月期) |
純資産 |
連結:683億32百万円 単独:663億72百万円 (2020年3月末) |
総資産 |
連結:1,723億7百万円 単独:1,701億11百万円 (2020年3月末) |
従業員数 |
連結:957名 単独:952名 (2020年3月末) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
泉株式会社 34.54% 大泉商事株式会社 9.26% 三菱UFJ銀行 4.86% (2015年3月末) |
外部リンク |
www |
同じ大阪市に本社を置く奥村組・竹中工務店・鴻池組・淺沼組と並ぶ在阪ゼネコンの一つ。創業1705年(寶永2年)以来、300年以上の歴史を持つ。
橋梁工事に実績があり、規模としては中堅の規模を誇る。
沿革
編集- 1705年 - 和泉国日根郡尾崎村(現・大阪府阪南市尾崎町)の宮大工、錢高林右衛門が棟梁として建立に携わった本願寺尾崎別院が落慶【創業】。
- 1887年 - 錢高善造が大阪府東区横堀5丁目(現・大阪市中央区久太郎町4丁目)で土木建築の請負業を始める【創立】。
- 1912年4月 - 合資会社錢高組設立。
- 1931年4月10日 - 株式会社錢高組設立。
- 1931年7月 - 株式会社錢高組が合資会社錢高組を吸収合併。
- 1961年10月 - 大阪証券取引所第二部に株式を上場。
- 1966年3月 - 大阪証券取引所第一部に指定。
- 2013年7月13日 - 大阪証券取引所と東京証券取引所との現物株市場統合に伴い、東京証券取引所第一部に上場。
歴代社長
編集主な施工物件
編集- 大阪市庁舎(3代目)
- 水晶橋
- 藤井寺球場
- 吾妻橋
- 東京中央郵便局
- 旧制第一高等学校本館(現・東京大学教養学部本館)
- 学士会館
- 勝鬨橋
- 肥後橋
- 上越新幹線吾妻川橋りょう
- 関越自動車道薄根川橋
- 関越自動車道奥利根橋
- 関越自動車道大峰橋
- 瀬戸大橋(岩黒島高架橋)
- 光の教会
- 桃山学院大学(和泉キャンパス)
- 野村胡堂・あらえびす記念館
- 北陸新幹線屋代橋りょう
- キャナルシティ博多
- 横浜国際総合競技場
- くじら橋
- 司馬遼太郎記念館
- 静岡スタジアム
- 遊就館
- 慶應義塾大学 三田キャンパス 東館
- 慶應義塾大学 三田キャンパス 南校舎
- 慶應義塾大学 矢上キャンパス 創想館
- 彩の国くまがやドーム
- 東海北陸自動車道加須良橋
- 国立国際美術館
- 七色高架橋
- 新北九州空港連絡橋
- 天満天神繁昌亭
- 東北新幹線三内丸山架道橋
- ワルミ大橋
- 夢翔大橋
- 大阪ステーションシティ
- 堺市立健康福祉プラザ
- 新湊大橋
- 六甲中学校・高等学校
- 三菱UFJ銀行大阪ビル
不祥事
編集所得税の申告漏れ
編集大阪国税局の税務調査により、2021年3月期までの4年間で約4億円の申告漏れを指摘されていたことが、2022年7月に判明。うち約4,500万円は意図的な所得隠しと認定された模様である[4][5]。
特別背任容疑での現場所長の逮捕
編集同社が受注した兵庫県西宮市内の鉄道の高架工事で、下請業者に工事費を水増し請求させる手口で同社に対し約9,450万円の損害を与えたとして、同社の元現場所長の42歳の男性と、下請の建設会社「松岩組」元専務の38歳男性の2人が、2022年11月17日に大阪府警察から会社法違反(特別背任)容疑で逮捕された。府警は同年8月に、松岩組の別の幹部2人を、錢高組から8,000万円を脅し取ろうとしたとして恐喝未遂容疑で逮捕しており、この事件を機に当該の現場所長らの不正が発覚した模様である[6][7]。
脚注
編集- ^ 田中彰「六大企業集団の無機能化 : ポストバブル期における企業間ネットワークのオーガナイジング」『同志社商学』第64巻第5号、同志社大学商学会、2013年3月、330-351頁、CRID 1390290699890654464、doi:10.14988/pa.2017.0000013201、ISSN 0387-2858、NAID 110009605659。
- ^ “メンバー会社一覧”. みどり会. みどり会. 2024年3月9日閲覧。
- ^ 「銭形平次」誕生秘話
- ^ 銭高組4億円申告漏れ 大阪国税局 毎日新聞 2022年7月22日
- ^ 一部のマスコミ報道について 錢高組ニュースリリース 2022年7月22日
- ^ 銭高組の元所長、工費水増しの疑いで逮捕 会社に9450万円損害 毎日新聞 2022年11月17日
- ^ 一部のマスコミ報道について 錢高組ニュースリリース 2022年11月17日