福山ダービー
福山ダービー(ふくやまダービー)とは福山市競馬事務局が福山競馬場のダート1800メートルで施行していた地方競馬の重賞競走である。福山競馬場でデビューした3歳馬による競走[1]。
福山ダービー | |
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競馬場 | 福山競馬場 |
創設 | 1974年3月10日 |
距離 | ダート1800m |
格付け | 重賞 |
賞金 |
1着賞金150万円 賞金総額202万5000円 |
出走条件 | サラブレッド系3歳・中国所属 |
負担重量 | 56kg、牝馬54kg |
2011年までの正式名称は「日刊スポーツ杯 福山ダービー」で、日刊スポーツ新聞社が優勝杯を提供。2013年は「広島県馬主会会長杯 福山ダービー」として施行[1][2]。廃止時の負担重量は定量で56キログラム、牝馬は54キログラム。廃止時の賞金総額は202万5000円で、1着賞金150万円、2着賞金30万円、3着賞金15万円、4着賞金7万5000円と定められていた。
歴史
編集- 1974年 - アラブ系4歳(現表記3歳)馬の重賞として創設。福山三冠の第1戦に位置付けられる。
- 1985年 - 藤尾育央が騎手として史上初の三連覇。
- 2005年 - アラブ系競走馬の補助金不正受給事件をうけ、開催時期が5月22日から[3]6月12日に変更された。
- 2007年 - 福山競馬場のサラブレッド導入にあたり、出走条件がアラブ系からサラブレッド系へと変更される。アラブ系競走馬に対しては福山アラブダービーが設けられる。
- 2008年 - この年のみ、1600mの競走距離で施行。
- 2011年 - 牡馬とせん馬が1頭も出走しなかった[4]。
- 2013年 - 3月24日の開催をもって福山競馬場が廃止となるため、2か月繰り上げて3月17日に行われ、40年の歴史に幕を下ろした。
歴代優勝馬
編集馬齢は2000年まで旧表記、2001年以降は現表記。
回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 |
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第1回 | 1974年3月10日 | イセタイコウ | 牡4 | 福山 | 2:03.2 | 藤岡優 | 谷原徳三 |
第2回 | 1975年3月23日 | カツラテスター | 牡4 | 福山 | 2:05.6 | 堀部重昭 | 鋤田久 |
第3回 | 1976年4月4日 | ユニオンエース | 牡4 | 福山 | 2:03.1 | 藤井勝也 | 楠見政徳 |
第4回 | 1977年4月10日 | ヒダカセイユウ | 牡4 | 福山 | 2:01.6 | 番園一男 | 部谷久司 |
第5回 | 1978年4月9日 | ガリトライナー | 牡4 | 福山 | 2:04.2 | 番園一男 | 寺田忠 |
第6回 | 1979年4月8日 | ユキフジ | 牝4 | 福山 | 2:00.7 | 桑田忠規 | 千同武治 |
第7回 | 1980年4月6日 | テルステイツ | 牡4 | 福山 | 1:58.8 | 宮岡大宏 | 上原齊 |
第8回 | 1981年4月5日 | ウインホープ | 牡4 | 福山 | 1:59.9 | 高本敏明 | 東森實 |
第9回 | 1982年4月11日 | ミハルモンテス | 牝4 | 福山 | 2:02.9 | 黒川幹生 | 高本修一 |
第10回 | 1983年5月1日 | マグニカチドキ | 牡4 | 福山 | 2:01.6 | 藤尾育央 | 那俄性裕 |
第11回 | 1984年4月29日 | サワトヨキング | 牡4 | 福山 | 2:03.4 | 藤尾育央 | 堀部重昭 |
第12回 | 1985年4月28日 | ミスタージヨージ | 牡4 | 福山 | 2:00.2 | 藤尾育央 | 那俄性裕 |
第13回 | 1986年4月27日 | ローゼンホーマ | 牡4 | 福山 | 2:00.9 | 那俄性哲也 | 寺田忠 |
第14回 | 1987年7月19日 | タマキサンセイ | 牡4 | 福山 | 2:01.4 | 桒田晃 | 弓削和彦 |
第15回 | 1988年5月1日 | ムサシボウ | 牡4 | 福山 | 2:03.6 | 石井幸男 | 石井勝教 |
第16回 | 1989年4月30日 | アサリユウセンプー | 牡4 | 福山 | 2:00.5 | 那俄性哲也 | 濱田輝和 |
第17回 | 1990年4月29日 | チエリーライナー | 牝4 | 福山 | 2:02.5 | 神原勝志 | 高畦治夫 |
第18回 | 1991年4月28日 | ハイセンプー | 牡4 | 福山 | 2:00.5 | 小嶺英喜 | 末廣八十夫 |
第19回 | 1992年4月26日 | イナリセンプー | 牝4 | 福山 | 2:04.7 | 鋤田誠二 | 吉井英隆 |
第20回 | 1993年4月25日 | オールセンプー | 牡4 | 福山 | 2:04.9 | 田邉廣文 | 寺田孝 |
第21回 | 1994年5月1日 | ピアドタイトル | 牝4 | 福山 | 2:01.2 | 嬉勝則 | 白津壽己 |
第22回 | 1995年4月23日 | スマノカルダン | セン4 | 福山 | 2:01.1 | 片桐正雪 | 那俄性裕 |
第23回 | 1996年4月28日 | ダギロ | 牡4 | 福山 | 2:02.4 | 鋤田誠二 | 堀部重昭 |
第24回 | 1997年4月29日 | ピアドハンター | 牡4 | 福山 | 2:01.3 | 嬉勝則 | 白津壽己 |
第25回 | 1998年5月3日 | アキフジクラウン | 牡4 | 福山 | 2:04.6 | 岡田祥嗣 | 吉井英隆 |
第26回 | 1999年5月2日 | ドミネーター | 牡4 | 福山 | 2:01.8 | 嬉勝則 | 楠見政徳 |
第27回 | 2000年4月30日 | アレクシア | 牝4 | 福山 | 2:00.3 | 藤本三郎 | 那俄性裕 |
第28回 | 2001年5月5日 | ユノワンサイド | 牡3 | 福山 | 2:00.9 | 石井幸男 | 番園一男 |
第29回 | 2002年5月6日 | トモシロトーザイ | 牡3 | 福山 | 2:02.8 | 藤本三郎 | 高本友芳 |
第30回 | 2003年5月5日 | ユノエージェント | 牡3 | 福山 | 2:00.1 | 嬉勝則 | 番園一男 |
第31回 | 2004年5月23日 | タッカーワシュウ | 牡3 | 福山 | 2:01.7 | 鋤田誠二 | 堀部重昭 |
第32回 | 2005年6月12日 | チュウオーバロン | 牡3 | 福山 | 2:03.6 | 周藤直樹 | 小嶺英喜 |
第33回 | 2006年5月21日 | バクシンオー | 牡3 | 福山 | 1:57:8 | 野田誠 | 堀部重昭 |
第34回 | 2007年5月20日 | モエロアルカング | 牡3 | 福山 | 2:01.2 | 岡崎準 | 江口秀博 |
第35回 | 2008年5月18日 | サンディナナ | 牝3 | 福山 | 1:48.3 | 楢崎功祐 | 胡本友晴 |
第36回 | 2009年5月10日 | アグリヤング | 牡3 | 福山 | 1:59.8 | 嬉勝則 | 江口秀博 |
第37回 | 2010年5月2日 | フォーインワン | 牡3 | 福山 | 2:00.3 | 楢崎功祐 | 松本満夫 |
第38回 | 2011年5月1日 | ムツミマックス | 牝3 | 福山 | 1:58.4 | 池田敏樹 | 末廣卓己 |
第39回 | 2012年5月13日 | アグリノキセキ | 牡3 | 福山 | 1:59.9 | 三村展久 | 高本友芳 |
第40回[2] | 2013年3月17日 | カイロス | 牡3 | 福山 | 1:58.0 | 佐原秀泰 | 高本友芳 |
脚注
編集- ^ a b “NEWS&トピックス「福山ダービーを開催します!」”. 福山けいば. 福山市 (2013年1月24日). 2013年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年6月7日閲覧。
- ^ a b “全国競馬情報「3月18日(月)『黒船賞の枠順決まる』ほか」”. 競馬実況web. 日経ラジオ社 (2013年3月18日). 2013年6月7日閲覧。
- ^ “netkeiba ニュース「福山競馬が5月の開催自粛」”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ (2005年5月11日). 2009年7月9日閲覧。
- ^ 樋本輝明 (2011年5月1日). “樋本デスクの福山競馬情報BOX”. 福山エース. 2013年6月7日閲覧。