火山礫(火山䃯、かざんれき、英語: lapilli[1])とは、火山噴火により生じた火山岩片のことであり、成因を問わない。火山礫は粒子のサイズによって定義されており、直径2 - 64ミリメートルのものをいう[2]。Lapilli は、ラテン語で「小さな石」を意味する。直径64ミリメートル以上のものは火山岩塊、直径2ミリメートル未満のものは、火山灰と呼ばれる意味である。

キラウエア火山上の火山礫

火山豆石

編集
 
新潟県佐渡市佐渡博物館入口に展示されている火山豆石。島内ではぶどう石とも呼ばれている。

火山灰によって構成されている丸いテフラは、火山豆石と呼ばれる。火山豆石は水分を含んだ火山灰が水分によって凝集し、同心円状に成長する火山の雹のようなものである。

脚注

編集
  1. ^ 文部省 編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年、67頁。ISBN 4-8181-8401-2 
  2. ^ Fisher, R. (1961). “Proposed classification of volcaniclastic sediments and rocks”. Geol. Soc Amer. Bull. 72: 1409-1414. 

参考文献

編集

関連項目

編集

外部リンク

編集
砕屑物と砕屑岩
粒径 (mm) 砕屑物 砕屑岩 火山砕屑物 火山砕屑岩
64 以上 礫岩 火山岩塊 火山角礫岩凝灰角礫岩
64 - 2 火山礫 ラピリストーン火山礫凝灰岩
2 - 116 砂岩 火山灰 凝灰岩
116 - 1256 シルト シルト岩 泥岩
1256 以下 粘土 粘土岩
テンプレートを表示