泥岩
堆積岩の一種
泥岩(でいがん、英: mudstone[1])は、その主要な構成物質の粒の大きさが1⁄16mm以下のもの(泥)でできている一般的な堆積岩の一種。海底や湖沼底などに堆積した泥(シルト・粘土)が、脱水固結して岩石となったものである。
堆積岩 | |
シルト岩 | |
構成物 | |
---|---|
泥(シルト・粘土) | |
プロジェクト:地球科学/Portal:地球科学 |
いろいろな泥岩
編集泥岩は、粒径により、さらにシルト岩(しるとがん、siltstone[1])と粘土岩(ねんどがん、claystone[1])に細分できる[2]。粒径の境界は 1/256 mmであり、それより粗粒なのがシルト岩、細粒なのが粘土岩である[3]。
一般に[要検証 ]剥離性に乏しく塊状に割れる。特に、剥離性を示す場合は頁岩と呼んで区別することが多い。変成作用により、さらに剥離性が発達した粘板岩(スレート)、千枚岩、結晶片岩(片岩)という変成岩になる。
脚注
編集- ^ a b c 文部省編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年。ISBN 4-8181-8401-2。
- ^ 周藤・小山内 2002, p. 235.
- ^ 周藤・小山内 2002, p. 230.
参考文献
編集- 都城秋穂、久城育夫「22・2 砂岩」『岩石学II - 岩石の性質と分類』共立出版〈共立全書〉、1975年、151-154頁。ISBN 4-320-00205-9。
- 黒田吉益、諏訪兼位「7.1 砕屑堆積岩」『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』共立出版、1983年、274-277頁。ISBN 4-320-04578-5。
- 周藤賢治、小山内康人『記載岩石学 : 岩石学のための情報収集マニュアル』共立出版〈岩石学概論〉、2002年。ISBN 4-320-04639-0。
関連項目
編集外部リンク
編集- “でい岩(泥岩)”. 地質標本館. 産業技術総合研究所地質調査総合センター. 2012年9月21日閲覧。[リンク切れ]
粒径 (mm) | 砕屑物 | 砕屑岩 | 火山砕屑物 | 火山砕屑岩 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
64 以上 | 礫 | 礫岩 | 火山岩塊 | 火山角礫岩、凝灰角礫岩 | ||
64 - 2 | 火山礫 | ラピリストーン、火山礫凝灰岩 | ||||
2 - 1⁄16 | 砂 | 砂岩 | 火山灰 | 凝灰岩 | ||
1⁄16 - 1⁄256 | シルト | 泥 | シルト岩 | 泥岩 | ||
1⁄256 以下 | 粘土 | 粘土岩 | ||||
テンプレートを表示 |