敦賀駅

福井県敦賀市にある西日本旅客鉄道・ハピラインふくい・日本貨物鉄道の駅

敦賀駅(つるがえき)は、福井県敦賀市にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)・ハピラインふくいである。

敦賀駅
駅舎西口(2024年3月16日撮影)
つるが
Tsuruga
地図
  • ピンク:ハピラインふくいの駅(JRと供用)
  • 青:JR西日本の駅(北陸新幹線・特急のりば)
  • 福井県敦賀市
  • 津内109号南国広1番地1(JR西日本)
  • 鉄輪町一丁目1番24号(ハピラインふくい)
北緯35度38分42.36秒 東経136度4分41.03秒 / 北緯35.6451000度 東経136.0780639度 / 35.6451000; 136.0780639座標: 北緯35度38分42.36秒 東経136度4分41.03秒 / 北緯35.6451000度 東経136.0780639度 / 35.6451000; 136.0780639
所属事業者
電報略号 ツル
駅構造 橋上駅(在来線)
高架駅(新幹線)
ホーム 7面15線
乗車人員
-統計年度-
2,799人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1882年明治15年)3月10日[1]
乗入路線 4 路線
所属路線 北陸新幹線(JR西日本)
キロ程 470.6 km(高崎起点)
293.7 km(上越妙高起点)
東京から575.8 km
越前たけふ (30.2 km)
所属路線
駅番号
  • JR-A01(北陸本線)
  • JR-B08(湖西線)
キロ程 0.0 km(敦賀起点)
(6.7 km) 新疋田 JR-A02・JR-B09
所属路線 小浜線 (JR西日本)
キロ程 0.0 km(敦賀起点)
(3.3 km) 西敦賀
所属路線
キロ程 0.0 km(敦賀起点)
(16.6 km) 南今庄*
備考
* この間に交直デッドセクションあり。
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敦賀駅
つるが
Tsuruga
所属事業者
電報略号 ツル
廃止年月日 2019年平成31年)4月1日*
乗入路線 3 路線
所属路線 北陸本線(旧線、柳ヶ瀬線
キロ程 45.9 km(米原起点)
疋田 (5.8 km)
(5.9 km) 新保
所属路線 北陸本線(敦賀港線
キロ程 0.0 km(敦賀起点)
(2.7 km) 敦賀港
* 北陸本線(旧線、柳ヶ瀬線)は国鉄時代の1964年昭和39年)5月11日廃止。
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概要

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2024年3月16日北陸新幹線の敦賀駅延伸開業以降は、当駅は暫定的に北陸新幹線の終着駅であり、北陸地方から京阪神北近畿東海地方への発着駅となるなど、北陸地方の玄関口を担う駅である。4路線(北陸新幹線、北陸本線小浜線ハピラインふくい線)の旅客列車では全列車のターミナル駅となるため、同日時点の定期特急列車の発着本数は新幹線(かがやきはくたかつるぎ)81本、在来線(サンダーバードしらさぎ)80本の計161本にのぼる。一方で特急以外の在来線定期旅客列車(新快速快速普通列車)の発着は135本である。この他、JR貨物の貨物列車の通過と運転停車が70本前後ある。

JR西日本金沢支社が管理する直営駅で、ハピラインふくいと共同使用する。事務管コードは▲541413を使用している[2]。駅全体をJR西日本が管理し、ハピラインふくいはまちなみ口(西口)に窓口を、車両基地その他の構内に乗務員並びに保守の区所を設置する形で入居している。共同使用となる際にJR西日本は駅長室をまちなみ口(西口)からやまなみ口(東口)へ移転したため、両社の住居表示が異なっている。

まちなみ口(西口)には「都恕我阿羅其等像」[3]都怒我阿羅斯等銅像)、敦賀駅前商店街には『宇宙戦艦ヤマト』ならびに『銀河鉄道999』の銅像敦賀港開港100周年を記念して設置)[4]がそれぞれ設置されている(敦賀駅前商店街#シンボルロードも参照)[5]

ハピラインふくい線の当駅の次の南今庄駅とは北陸トンネルを挟んで16.6 km離れており、JR西日本北陸本線であった当時は、JR西日本の在来線で最も駅間距離が長い区間であった[JR 1]。なお、2024年3月16日の同区間のハピラインふくいへの経営移管後は、JR西日本の在来線では山陽本線上郡駅 - 三石駅間(12.8 km)が最長となった。

北陸本線有数の難所である柳ヶ瀬越え・杉津越えに南北を挟まれた駅で、かつてはその歴史的背景から機関区などが所在したため広大な敷地を有する。駅構内の北東側には貨物駅と自動車(国鉄バス)区があり、東側には敦賀第一機関区と客貨車区があり、峠越えに備えた重装備のD51形蒸気機関車が多数配置され、機関車の交換や地域輸送列車の仕立てが多数行われていた[6]。交流電化時には駅南側に敦賀第二交流機関区が設けられた。さらに駅南西側5万 m2には、国鉄敦賀総合庁舎や各種機関の敦賀支所、職員住宅などが置かれていた。

1960年代に入り近代化が行われ、「鳩原ループ線」・深坂トンネル北陸トンネル建設による新線切り換え・複線化と交流電化が行われ輸送力の強化が図られた。現在は長距離列車は交直流電車を使用する優等列車へ置き換えられ、2015年3月13日の大阪行き臨時寝台特急列車トワイライトエクスプレス」を最後に長時間停車する列車はなくなった[7]。さらに、国鉄時代には特急列車も含めて当駅には全列車が停車していたが、民営化後は大阪・京都方面から福井・金沢・富山方面へ特急列車の増発や速達性を優先する関係で当駅を通過する特急列車が僅かながら設定されていた[注釈 1]

その後、電車化や貨物列車の削減および国鉄分割民営化に伴い、2つの機関区を統合して敦賀機関区として統合した上、車両検修部門および旅客関係の乗務員部門を敦賀運転所として分離し[8]、敦賀機関区はJR貨物の、敦賀運転所はJR西日本の所属となった。敦賀運転所はさらに組織変更が行われ、福井地域鉄道部敦賀運転派出[9]、北陸本線の新疋田駅と小浜線の各中間駅を管理下に置く「敦賀地域鉄道部」を経て、2024年3月16日から乗務員は「敦賀列車区」、車両は「金沢車両区敦賀支所」、施設は「敦賀保線区」、電気は「敦賀電気区」となっている。また、北陸新幹線開業に伴い、「敦賀新幹線列車区」「福井新幹線電気区敦賀派出所」が設置された。交流電気機関車の営業用第一号となったED70 1号機は敦賀第二機関区に配置され、使用停止後も永らく敦賀運転所内に保管されていたが、現在は長浜鉄道スクエアにて屋内展示されている。

一方、貨物列車の中継としての機能もあった。前述の通称「敦賀港線」への貨物列車や専用線発着の私有タンク車による硫酸輸送などもあったが、現在は貨車による継走はなく、旧機関区や側線群が整理され島式ホーム2面4線の高架線を持つ北陸新幹線のホームが建設された[10]

かつて北陸本線は、坂田駅以北が当駅も含め交流電化であり、京阪神からの新快速電車をはじめとする直流専用電車の乗り入れが不可であったが、坂田駅 - 長浜駅間が直流電化に変更され長浜駅まで新快速(電車)が乗り入れるようになると利用者が急増し長浜市が活性化した。そうしたことから同様の効果を期待して、2006年に湖西線永原駅 - 近江塩津駅間と北陸本線長浜駅 - 当駅間の直流化を実施し、当駅まで新快速(電車)を始めとする直流専用電車が乗り入れるようになった[11]。なお、これらの直流化に先駆けて、大部分の費用を地元自治体が負担する形で非電化であった小浜線(当駅 - 東舞鶴駅間)を2003年に直流で電化している[12][13]

乗り入れ路線

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JR西日本は、当駅が終点となる北陸本線所属線としており、当駅が起点となる小浜線、当駅が終点となる北陸新幹線を含め3路線が乗り入れている。この3路線に加えて、2つ隣の近江塩津駅から分岐する湖西線の一部列車も乗り入れ運行系統上の終着駅となっている。そのため駅ナンバリングにおいては北陸本線と湖西線の2線の駅ナンバーを持ち、北陸本線がJR-A01[14][15]、湖西線がJR-B08である[14][15]。ハピラインふくいは、当駅が起点となるハピラインふくい線が乗り入れている。

このほか、当駅からは元・敦賀港駅へ通じる北陸本線の貨物支線(通称「敦賀港線」)が分岐していた[16]。この支線はJR貨物の第一種鉄道事業路線であったが、2009年3月いっぱいで貨物列車の設定がなくなり踏切の線路が埋められて、事実上休線となっていた。その後、2019年4月に正式に廃線となった[JR 2](JR貨物は北陸本線、ハピラインふくい線の第二種鉄道事業免許を有している)。

後述する北陸新幹線の当駅 - 金沢駅間延伸開業に伴う[17][新聞 1][18]北陸本線の経営分離により、JR西日本とハピラインふくいとの境界駅となった[新聞 2][新聞 3][新聞 4]。以後の定期旅客列車は4路線いずれもが当駅を起終点としており、貨物列車を除き当駅にて異路線へは直通していない。

当駅 - 新大阪駅間のルートは長らく未定であったが、のちに東小浜駅西方・京都駅付近・松井山手駅を経由するルートで決定した[新聞 5][新聞 6]。ただし、建設費の財源や地下駅となる京都駅が地下水に影響を及ぼす可能性等に関し京都府などが慎重なとりまとめを求め、京都駅付近のルート選択と着工の時期は定まっていない[新聞 7][19]

歴史

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敦賀は「日本海側の交通の要衝」として栄えた街であり、かつては欧亜国際列車(ボート・トレイン)を運行したことがあった[20]。なお、欧亜国際列車(ボート・トレイン)は東京駅 - 金ヶ崎駅(現在の敦賀港駅)間の鉄路と敦賀港 - ウラジオストク港間の航路(ウラジオストク航路)を経てシベリア鉄道に連絡してヨーロッパへ向かう国際連絡運輸のことをいう[20]。これに関連する鉄道遺産のストーリー、「海を越えた鉄道 世界へつながる鉄路のキセキ」は2020年令和2年)6月に日本遺産の認定を受け[21]、敦賀市は日本遺産「海を越えた鉄道 世界へつながる鉄路のキセキ」ガイドブック(日本語版・英語版)を発行している[21]

年表

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北陸本線 - 湖西線の直流化

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北陸本線の長浜駅と当駅までと、湖西線の永原駅と近江塩津駅までの直流電化への変更が滋賀県と福井県が主導となって決まり、2003年4月に工事協定を結び、同年10月26日に着工した[広報 1][32]。工事は2006年9月23日深夜から9月24日未明にかけて行われた電気設備切替工事をもって完了し[33]、同年10月21日から京阪神方面との新快速をはじめとする直流電車の直通運転が始まった[33][広報 2][広報 3][広報 4][新聞 11]。これにより、朝8時台の福井行きと夕方16時台の長浜行き各1本以外の普通列車は、当駅で系統が分断された。

従来は、北陸本線長浜駅 - 虎姫駅間と湖西線永原駅 - 近江塩津駅間にあったデッドセクションが、当駅北1.7 km地点(北陸トンネル敦賀側坑口から400 m)に移設された[新聞 10]

敦賀市都市計画マスタープランでは北陸新幹線敦賀駅駅舎整備事業と平行して現在工場と農地が広がる木の芽川右岸を開発、中高層の高度利用も考慮した住宅地および商業地を整備する計画が存在するようだが、木の芽古道(旧北陸道)の歴史資源保全や森林保全から具体化には至っていない[38][39][40]

駅舎のリニューアル

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当駅は完成から半世紀近くに渡り供用が続けられてきたが、2009年から2010年にかけて敦賀市が事業主体となって駅舎改築が検討されていることが明らかになった。概要は以下のとおり[新聞 15]

  • 駅舎を3階建ての橋上駅舎に改築し、改札口を3階に移動。跨線橋で各ホームにアクセス
  • 駅舎は2代目駅舎(1910年落成、1945年7月12日敦賀空襲で焼失)をモチーフにしたデザインを中心に検討中[新聞 16]
  • バリアフリー化は駅舎1階 - 3階と跨線橋 - 各ホームにエレベーターを設置する事で実現。
  • 駅舎を現地から30 mほど南に移動(概ね市営駐車場の東側の位置)。

しかし、2007年末頃から北陸新幹線の敦賀駅までの延伸を考慮し、「新幹線の状況が決まらない以上、駅舎改築には同意できない」とJR西日本が表明し、駅舎改築計画は事実上凍結された。その後、現駅舎を大規模リニューアルする案が浮上、2008年11月25日に開かれた「敦賀駅周辺整備構想策定委員会」でその方針が明らかとなった。概要は以下のとおり[新聞 17]

  • 中2階を新設、トイレを増設し、待合室を拡張。観光案内所も拡充へ。
  • 一部は中2階までの吹き抜け構造に。床面積は約1.5倍の1,330平方メートルとなる。
  • 外観デザインは当初3案が存在。これに加え、先の改築計画でまとまった2代目駅舎をモチーフとした案を追加した。
  • JR西日本のバリアフリー化工事は、幅4 mの跨線橋を新設した上で各ホームとの間にはエレベーターと上りエスカレーターを新設。
  • 駅舎のうち、駅長室がある部分は現状のままとする。

費用は約6 - 8億円と見込まれ、2009年度当初予算へ盛り込んでJR西日本が2009年度に着手するバリアフリー化工事と同時着手、2年の工期をめどに同時完成を目指すとしていた。その後、駅舎デザインに関して市民からの提案があり計画は少々延期されたものの、2010年5月頃から仮駅舎を建設、10月22日に仮駅舎の使用を開始した。旧駅舎(待合室辺り)は解体された後、敦賀市が2013年の完成予定で建設する[新聞 18]

2014年4月5日、「敦賀駅交流施設オルパーク」が開館した[新聞 12][広報 5]

なお、これらのバリアフリー設備については2012年12月16日に使用が開始された[JR 5]

2024年3月16日の北陸新幹線の開業に合わせ、東口(やまなみ口)を開設し愛称も併記、従前の出入口は愛称を併記した西口(まちなみ口)とした[JR 6][新聞 19][新聞 20]

駅構造

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すべて島式ホームで、7面15線を有するターミナル駅。このうち在来線はすべて地上駅橋上駅)で5面11線、北陸新幹線高架駅3階フロアーの2面4線。のりば(ホーム)の番号は、1桁台(1番 - 7番のりば)が在来線普通列車、10番台(11番 - 14番のりば)が新幹線、30番台(31番 - 34番のりば)が在来線特急列車としている。20番台は7番のりばと31番のりばの間に存続する留置線、引上線などの7線であり、旅客営業列車は発着しない[41]

在来線ホームのうち、西口(まちなみ口)オルパークに接する島式3面7線(1番 - 7番のりば)[16]のホームが従来からあるホームで、うち中央の1面は南端部を切欠きホーム(4番のりば)とした3線となっている[16]。これら3面のホームは、コンコースとの間、ないしホーム間は地下道及びエレベーターとエスカレーターを有する跨線橋で連絡している[JR 7]

北陸新幹線開業に合わせ、新幹線との接続利便確保のため、北陸新幹線のホーム部の真下の1階[18]に乗り換え用在来線特急専用の島式ホーム2面4線(31番 - 34番のりば)が新たに設けられた[JR 8]。このうち西側の1面2線(31番・32番)は大阪・名古屋方面からの在来線特急の主に降車ホーム、東側の1面2線(33番・34番)は主に乗車ホームに使用されるが、毎日一部の列車では31番32番34番は到着出発(乗降)両者にも使用されるので注意が必要である(数本の列車は31番32番から折り返し出発、数本のしらさぎは34番に到着)。

新幹線駅舎はかつての敦賀第一機関区、客貨車区などがあった区域の西半分に設置され、現在の西口(まちなみ口、以前からの駅出入り口)から200m以上離れている。また駅北側で国道8号の高架を跨ぐためホームの地上高さが21m[42]となってしまい、在来線との乗り換えの利便性に関して懸念が指摘された[43][新聞 21][新聞 22][新聞 23]。そのため2階コンコースとの間にエレベーター6基[43]・エスカレーター24基[43]、さらに2階の乗り換え改札口には19台の自動改札機と中央部に団体用2倍幅改札口、東側に有人改札口など合計21の乗り換え用改札口を設置している。しかしながら開業後半年で、混雑時や列車遅延時など、21通路の全面開放(無改札通行)が数十回発生している[注釈 4]

また、東口(やまなみ口)や新幹線及び特急列車のりばから、従来の在来線ホーム(1 - 7番のりば)までは200 m前後離れていることもあり、西口(まちなみ口)との間の連絡橋にムービングウォークを設置して、利便性の向上に配慮した[44]。西口(まちなみ口)から東口(やまなみ口)までの道のりは跨線橋を経由しても「コ」の字型ルートとなるので300m前後の距離となっている。

新幹線駅デザインは「港町」をテーマとし、コンコースは天井部分に北前船の帆のモチーフでスケール感が出るように設営する。また、敦賀湾の波のきらめきな外観に、ホームは船の甲板をイメージした木調タイルにする[新聞 25]。駅舎は2021年9月に着工し[放送 1]、2023年9月14日に完成した[放送 1]。整備新幹線の駅舎としては大型建築物ではあるが、1階在来線ホーム階を除く部分の2階乗り換え通路階と3階新幹線ホーム階の合計面積では、新大阪駅の同部分の17%に過ぎない。

開業前の2024年1月18日に、一方通行(3階の新幹線から1階の在来線、階段通行は下りのみ)の乗り換え試験として約900名(E7系・W7系新幹線の1編成あたりの定員に相当)の乗客役(JR職員)が参加した公開模擬訓練が行われ、敦賀着の新幹線つるぎから在来線特急しらさぎ、サンダーバードへと乗り換えた際に実際にかかる時間、導線などの確認が行われた。その結果1階のホームに下りる2階のエスカレーター2か所のうち手前に参加者が集中して混雑が発生したことなどが原因で、乗客全員が乗り換えを完了するまで想定した最短乗り換え時間である8分を超える13分を要した。JR西日本は混雑解消策として、2階コンコースでは床にサンダーバード用(青色)としらさぎ用(オレンジ)の2本のラインを新たに追加し、また1階の在来線特急出発用ホームである33番・34番のホームにおいてはサンダーバードとしらさぎの停車位置をおよそ60mずらして乗客の導線を分散させることで、混雑の緩和を図ることになった。また逆に在来線特急から新幹線への乗り換えについては、在来線特急の主に降車用ホーム31番・32番を使用することなどから大きな混乱は起きないと見られていたが、両方向からの同時乗り換え(新幹線→在来線、在来線→新幹線)が毎日20回以上行われるため、こちらも着発の折返し運行時や多客時の問題が発生している[新聞 26]

在来線は地上駅ではあるが、ホームはコンコースやまちなみ駅前ロータリーより一段高い位置にあるため高架駅のような構造となっている。また、跨線橋はその従来のホームのさらにその上に設けられているため、まちなみ口コンコースと跨線橋を結ぶ階段・エスカレーターは長くなっている。なお、駅構内図ではまちなみ口コンコースを1階、ホームを2階と表示している[JR 7]

駅構内には、まちなみ口改札外・やまなみ口改札外それぞれのコンコースにみどりの券売機またはみどりの券売機プラスが両改札外コンコースに加え新幹線乗り換え口付近(在来線エリア)に設置されている。みどりの窓口は現在のまちなみ口側にあったが新幹線開業とともに閉鎖、やまなみ口、並びに乗り換え口在来線エリアへ移転となった。新幹線ホームへは外部から直接入場することはできず、まちなみ口・やまなみ口ともに一度在来線の改札口を通った後に再度乗り換え改札口を通る必要がある[JR 7]。当駅からハピラインふくい線各駅への片道乗車券も在来線エリア両改札外にあるJR西日本の自動券売機で発売しているが、回数券定期券など他のハピラインふくいの乗車券類の発売は、まちなみ口の同社有人窓口での取り扱いとなっている。ハピラインふくい発行の入場券も発売している[HL 1]ジェイアール西日本デイリーサービスネット金沢がオルパーク1階にセブン-イレブンハートインJR敦賀駅店、新幹線駅舎2階におみやげ処敦賀店をそれぞれ設置している。構内南側には金沢車両区敦賀支所があり、車両が配置され夜間滞泊もある。

コンコース設置の自動改札機は2018年9月8日に磁気券に限定して運用が開始され、9月15日からはICOCAのエリア拡大に伴い交通系ICカードの使用が可能となった[JR 3]。敦賀駅へは大阪近郊区間を含んだ200 km圏内[JR 10]のJR西日本駅から使用可能[注釈 5]となった。2024年3月16日からはハピラインふくい線内からの乗車では、敦賀駅 - IRいしかわ鉄道線俱利伽羅駅間の各駅で利用可能である[HL 2]。大阪・米原方面から敦賀駅を越えてハピラインふくい線の南今庄駅 - 大聖寺駅間を利用する場合は、北陸本線(敦賀 - 米原間)・琵琶湖線JR京都線(東海道本線、米原 - 大阪間)・湖西線(近江塩津 - 山科間)のJR各駅からのみ利用可能であり[JR 10][HL 2]草津駅を除く草津線京都駅を除く奈良線嵯峨野線山陰本線)、大阪駅新大阪駅東淀川駅以外の大阪市内の各駅などからの利用はできなくなった[新聞 27][注釈 6]。ハピラインふくい線から特急サンダーバード号、しらさぎ号、北陸線新快速、普通列車に乗り換えの場合(逆の場合も含む)、連絡通路には2社乗り継ぎ用のICカードリーダーが存在しない。そのため、例えば敦賀 - 大阪間の乗車券・特急券をすでに所持していて、越前花堂駅から敦賀駅までをICカードで乗車した場合、また大阪環状線天王寺駅からハピラインふくい線の越前花堂までをICカードで乗車する場合等は、敦賀駅で一旦改札口を出場して再入場する必要がある[HL 3]。ちなみに、小浜線では東舞鶴駅を含む全区間で、ICOCAなどの交通系ICカードを利用することができない[注釈 7]

JR西日本とハピラインふくいの両鉄道事業者のICカードのソフトウェアが合わないことが原因で敦賀駅を跨いで乗車することができなくなり、それが原因で精算時にトラブルが生じたことを福井新聞が2024年4月20日に報じている[新聞 28]。同記事では武生 - 大阪間の乗車券と敦賀 - 大阪間の特急券がセットになった切符を購入した乗客がICカードで武生駅に入場し、大阪駅で出場しようとした時に(同駅の)駅員に「(敦賀駅以北と同駅以南の)会社(鉄道事業者)が違うのでハピライン線(武生敦賀間)の精算はできない」と言われたことが報じられ[新聞 28]、これと同様のトラブルが複数発生していたことも併せて報じている[新聞 28]。この乗客は後日、武生駅で武生→敦賀間の運賃(大阪方面へ向かった時の分)を精算している[新聞 28]。なお、武生駅へ戻るときは敦賀駅で一旦改札口を出場して再入場したため、トラブルは生じなかった[新聞 28]

JR西日本とハピラインふくいの両鉄道事業者が有するICカードのソフトウェアを変更するには多大な労力と費用が予想されるため、一般的な安価で容易な2社乗り継ぎ用ICカードリーダーの早期設置が望まれている。全国的には私鉄や3セク側が開業時に設置しているが、ハピラインふくいは「広くするとそれだけコストも必要になる。サンダーバードが走っていた大阪までが最もニーズの高い区間と判断した」とコメントした後、「北陸新幹線とサンダーバードの乗り継ぎよりも、ハピラインふくいとJR線(サンダーバードなど)との乗り継ぎが多かった」と続けている(原文を基に再構成)[注釈 8][新聞 28]。なお、ハピラインふくいは(JR西日本との)連絡改札の設置をJR西日本と協議している[新聞 28]

のりば

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のりば 路線 行先 備考
在来線ホーム
1 小浜線 小浜東舞鶴方面[JR 7]  
2・4 ※旅客列車は到着のみ  
3 ハピラインふくい線 福井金沢方面[HL 4] 主に朝時間帯
5 朝・夕時間帯
  北陸本線  湖西線 米原京都大阪方面[HL 4] 主に 新快速・快速
6 朝・夕の普通など
7 朝・夕の 新快速
ハピラインふくい線 福井・金沢方面[HL 4] 普通・快速
特急ホーム
31・32 特急 主に降車ホーム
  • 一部の特急は31・32番のりばから
  • 発車、34番のりば到着も混在する
33 特急 サンダーバード 京都・大阪方面[45]
34 特急 しらさぎ 米原・名古屋方面[45]
新幹線ホーム
11 - 14   北陸新幹線[新聞 29] 金沢東京方面[JR 7]  
付記事項
  • 1・2番のりばには小浜線[1][22]、3 - 7番のりばには北陸本線、3・5・7番のりばにはハピラインふくい線の列車が発着する[1][22][JR 7]
  • 3番のりばと6番のりばは早朝と夕方のごく一部列車のみ使用し、他は当駅止まりや回送列車が使用する。
  • 2番のりばと4番のりばは現在旅客列車の発車では使用されていない。
  • 3番のりばと6番7番のりばは貨物列車(21両、長さ420m)の待機と運転士の交代にも使用する。
  • 特急列車は北陸新幹線敦賀開業時から供用が開始された31 - 34番のりばからの発着である[JR 7]
  • 31 - 34番のりばから北方(福井方)の線路は余座踏切までに短縮され、その折返線経由で在来線の1番 - 3番、5番 - 7番、留置線4本、引上線3本に接続されているが、ハピラインふくい線の列車には使用しない。
  • 北陸新幹線は11 - 14番のりばからの発着である。

オルパーク

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オルパーク
 
情報
用途 交流施設
設計者 千葉学建築計画事務所
ジェイアール西日本コンサルタンツ
構造設計者 金箱構造設計事務所
施工 大鉄工業濱田建設
建築主 敦賀市
構造形式 鉄筋コンクリート造
敷地面積 5,028 m²
建築面積 764 m²
延床面積 1,161 m²
階数 地上2階
竣工 2015年平成27年)10月4日
所在地 914-0055
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まちなみ口(西口)駅舎の隣接地には、敦賀市が整備した交流施設「オルパーク」が所在する。

敦賀市が整備する形で2014年4月5日に開館した施設で[新聞 12][広報 5]、駅機能の一部を補完し、かつ公民館の機能を持たせた交流施設として整備され、敦賀市が所有し、敦賀駅交流施設管理運営共同企業体(エコシステム、南洋ビルサービスによる企業体)が指定管理者として運営管理を行っている。東京大学教授で建築家の千葉学が設計し、1909年頃に建設された2代目駅舎のシルエットを基に「『過去と未来』が交わる創造的な空間」を原案としてデザインされた[46][47]。愛称は一般公募から選定により決定したもので、「オル」は「人が集まって居る(おる)」とヘブライ語で「絆」を表す「ol」を表しており、「市民と来訪者が絆を深め、賑わいを生み出す」という願いが込められている[広報 5][新聞 30]

1階には待合室・観光案内所・売店(セブンイレブンハートイン)・土産物品店・飲食店・ATMコーナーが、2階には多目的室と休憩所が設置されている。

バリアフリー対策としてエレベーター1基が設けられているほか、1階には多機能トイレ、2階には授乳室が設置されている。

2017年に第58回BCS賞[48]を、2022年に土木学会デザイン賞2022で奨励賞を受賞している[49][新聞 31]

貨物取扱

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現在、JR貨物の駅としては車扱貨物の臨時取扱駅となっており[50]貨物列車の発着はない。貨物設備はなく、専用線も当駅には接続していない。以前の貨物駅跡地(敦賀港線方面約45,000 m2)は現在 ビジネスホテル、国広公園、国広町住宅地、大鉄工業(JR西日本の保線関連外注会社)などに姿を変えている。この区画の駅構内当時の地名は津内北国広であったが、区画整理の際に国広町という新町名が誕生している。

最後まで使用されていた専用線は、東洋紡へ続くものであった。この路線は、浮島町駅から当駅まで輸送されてきたエチレングリコールを輸送するために使用されていたが、1996年頃に廃止された。また、当駅東側にあるJX金属サーキュラーソリューションズ(当時は日鉱亜鉛敦賀製錬所)へ続く専用線もあり、黒部駅へ輸送する亜鉛焼鉱の搬出に使用されていたが、亜鉛製錬終了に伴い1995年(平成7年)10月頃に廃止された。

当駅から南に金沢総合車両所敦賀支所がある。車両基地である金沢総合車両所敦賀支所の隣接地には、JR貨物関西支社の乗務員基地である敦賀機関区が置かれている。これらは、国鉄分割民営化を前に1987年(昭和62年)3月1日付で敦賀機関区(前述)が分割されたもので[8]、敦賀機関区は貨物関係の乗務員基地となり、車両検修部門および旅客関係の乗務員部門は敦賀運転所として分離され[51]、後に福井地域鉄道部敦賀運転派出[9]、敦賀地域鉄道部・敦賀運転センター車両管理室を経て、2021年(令和3年)4月以降は金沢総合車両所敦賀支所となった。

駅弁

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2019年5月までホーム上で営業していた塩荘の売店(2018年9月)

塩荘が製造・販売していたが、ホーム上での営業は2019年5月末をもって終了した[52]。なお、駅に隣接する「オルパーク」にある売店では現在(2024年9月時点)も駅弁の販売を行っている[注釈 9][52]

主な駅弁は下記のとおり[53]

  • 荘兵衛さんの鯖街道 さばずし
  • 敦賀 元祖鯖鮨 鯖の舞 12切れ
  • つるが あなごずし 6カン
  • 炙ります寿司と元祖鯖鮨
  • 荘兵衛さんの焼きさばずし
  • 復刻駅弁 元祖 鯖鮨
  • 元祖鯖鮨
  • 角鹿弁当
  • 炙りサーモン煮詰めダレ 6切れ
  • ちょいとおすし 炙りますと焼き鯖

利用状況

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「福井県統計年鑑[統計 1]」によると、2022年度の1日平均乗車人員2,799人[統計 2]であった。1953年(昭和28年)度以降の1日平均乗車人員は以下のとおりであるが、数値を確認することができない箇所(欠測データ)は「×」と表記する。なお、荷物の取扱量は省略する。

当駅は敦賀市の中心駅であり、ビジネス観光を問わず、1日を通して多くの利用がある。当項では1日平均貨物取扱数も併せて解説する(同データは1999年度分まで)。

国鉄時代(1953年度 - 1986年度)

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1日平均乗車人員推移 1日平均貨物取扱推移 出典
年度 定期外 定期 合計 到着トン 発送トン 合計トン
1953年(昭和28年) (区分なし) 2,977 643 297 940 [統計 3]
1954年(昭和29年) (区分なし) 1,590 307 148 455 [統計 4]
1955年(昭和30年) (区分なし) 3,041 593 271 864 [統計 5]
1956年(昭和31年) (区分なし) 3,174 368 1,619 1,987 [統計 6]
1957年(昭和32年) (区分なし) 3,302 777 366 1,143 [統計 7]
1958年(昭和33年) (区分なし) 3,339 557 312 869 [統計 8]
1959年(昭和34年) (区分なし) 3,409 726 383 1,109 [統計 9]
1960年(昭和35年) (区分なし) 3,614 913 467 1,380 [統計 10]
1961年(昭和36年) (区分なし) 3,663 849 627 1,476 [統計 11]
1962年(昭和37年) (区分なし) 3,893 587 1,950 2,537 [統計 12]
1963年(昭和38年) (区分なし) 4,285 676 715 1,391 [統計 13]
1964年(昭和39年) (区分なし) 4,414 669 728 1,397 [統計 14]
1965年(昭和40年) (区分なし) 4,434 708 802 1,510 [統計 15]
1966年(昭和41年) (区分なし) 4,713 754 984 1,738 [統計 16]
1967年(昭和42年) 1,997 2,734 4,731 613 823 1,436 [統計 17]
1968年(昭和43年) 2,098 2,550 4,648 531 831 1,362 [統計 18]
1969年(昭和44年) 2,155 2,189 4,344 565 × 565 [統計 19]
1970年(昭和45年) 2,324 2,039 4,363 517 797 1,314 [統計 20]
1971年(昭和46年) 2,457 1,986 4,443 422 990 1,412 [統計 21]
1972年(昭和47年) 2,647 2,009 4,656 380 1,112 1,492 [統計 22]
1973年(昭和48年) 2,920 1,486 4,906 375 1,068 1,443 [統計 23]
1974年(昭和49年) 3,141 2,071 5,212 312 988 1,380 [統計 24]
1975年(昭和50年) 3,355 1,836 5,241 262 720 982 [統計 25]
1976年(昭和51年) 3,150 1,888 5,038 266 857 1,123 [統計 26]
1977年(昭和52年) 2,884 1,791 4,675 254 887 1,141 [統計 27]
1978年(昭和53年) 2,558 1,729 4,287 235 863 1,098 [統計 28]
1979年(昭和54年) 2,473 1,631 4,104 225 776 1,001 [統計 29]
1980年(昭和55年) 2,291 1,534 3,825 229 689 918 [統計 30]
1981年(昭和56年) 2,296 1,445 3,741 226 694 920 [統計 31]
1982年(昭和57年) 2,239 1,375 3,614 191 612 803 [統計 32]
1983年(昭和58年) 2,306 1,312 3,618 84 747 831 [統計 33]
1984年(昭和59年) 2,325 1,359 3,684 177 731 908 [統計 34]
1985年(昭和60年) 2,286 1,429 3,715 195 710 905 [統計 35]
1986年(昭和61年) 2,221 1,351 3,572 196 748 944 [統計 36]

国鉄分割民営化後(1987年度 - 1999年度)

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1日平均乗車人員推移 1日平均貨物取扱推移 出典
年度 定期外 定期 合計 到着トン 発送トン 合計トン
1987年(昭和62年) 2,188 1,430 3,618 156 758 914 [統計 37]
1988年(昭和63年) 2,289 1,374 3,663 103 457 560 [統計 38]
1989年(平成元年) 2,259 1,335 3,594 100 458 558 [統計 39]
1990年(平成02年) 2,481 1,277 3,758 94.9 521.6 616.5 [統計 40]
1991年(平成03年) 2,270 1,278 3,558 98 576 674 [統計 41]
1992年(平成04年) 2,107 1,312 3,419 99 576 675 [統計 42]
1993年(平成05年) 2,034 1,314 3,348 99.5 551.7 651.2 [統計 43]
1994年(平成06年) 2,007 1,340 3,347 91.5 333.5 425 [統計 44]
1995年(平成07年) 2,023 1,302 3,325 87 85 172 [統計 45]
1996年(平成08年) 1,942 1,273 3,215 60.8 7.6 68.4 [統計 46]
1997年(平成09年) 1,872 1,206 3,078 × × × [統計 47]
1998年(平成10年) 1,846 1,172 3,018 × × × [統計 48]
1999年(平成11年) 1,845 1,150 2,995 153 135 288 [統計 49]

貨物取扱廃止後(2000年度 - 2023年度)

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1日平均乗車人員推移
年度 定期外 定期 合計 出典
2000年(平成12年) 1,751 1,177 2,928 [統計 50]
2001年(平成13年) 1,706 1,133 2,839 [統計 51]
2002年(平成14年) 1,658 1,119 2,777 [統計 52]
2003年(平成15年) 1,618 1,151 2,769 [注釈 10]
2004年(平成16年) 1,596 1,196 2,772
2005年(平成17年) 1,604 1,180 2,784
2006年(平成18年) 1,790 1,233 3,023
2007年(平成19年) 1,792 1,220 3,012
2008年(平成20年) 1,890 1,257 3,147
2009年(平成21年) 2,090 1,236 3,326
2010年(平成22年) 2,614 1,259 3,873
2011年(平成23年) 2,651 1,234 3,885
2012年(平成24年) 2,275 1,213 3,488
2013年(平成25年) 2,113 1,273 3,386
2014年(平成26年) 2,108 1,257 3,365
2015年(平成27年) 2,267 1,335 3,602 [統計 53]
2016年(平成28年) 2,235 1,376 3,610 [統計 54]
2017年(平成29年) 2,259 1,380 3,589 [統計 55]
2018年(平成30年) 2,037 1,335 3,412 [統計 56]
2019年(令和元年) 2,025 1,348 3,374 [注釈 11]
2020年(令和02年) 892 1,133 2,025
2021年(令和03年) 1,122 1,189 2,311
2022年(令和04年) 1,537 1,262 2,799
2023年(令和05年)      

北陸新幹線敦賀延伸後(2024年度以降)

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1日平均乗車人員推移(※北陸新幹線・北陸本線〈米原 - 敦賀〉・小浜線)
年度 JR西日本 ハピラインふくい 出典
定期外 定期 合計 定期外 定期 合計
2024年(令和06年)            

駅周辺

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駅舎は長らく西口となるまちなみ口にのみ設けられていたことから、まちなみ口にはロータリーが整備され、併せてバスターミナルが設置されている。これに隣接して市営駐車場と駐輪場がある。ロータリーからは片側2車線の道路があり、歩道はアーケード付き商店街(敦賀駅前商店街)となっている。各種公共機関や公共施設、教育機関や商業施設のほか、宿泊施設などが多く所在する。なお、気比神宮敦賀港金崎宮は駅から北へやや離れた所にある。観光案内所は先述の駅交流施設オルパーク内の「敦賀観光案内所」(敦賀観光協会運営)と、まちなみ口ロータリー内北側の駅前交番に隣接して「敦賀商工会議所サービスステーション」(同商議所運営)の2施設がある。

駅の東側はかつては旧機関区などが広大に広がっていたため駅舎は設けられておらず、また現在でも木ノ芽川を挟んでいくつかの工場が立地しているため、駅の西側との間には線路を跨ぐ道路や跨線橋が設けられおらず、互いの移動には駅の南北に大きく迂回する必要があった。のち、北陸新幹線駅舎の新設工事と併せて駅の東側にもやまなみ口を新設したことにより[新聞 32]、利便性は向上したが、駅構内には東西を行き来する自由通路が無いため通行する場合は入場券が必要となる。なお、自由通路の整備問題に関する解説は後述とする。

東口(やまなみ口)の供用に合わせて、同広場より国道8号バイパス(敦賀バイパス)に直結する都市計画道路福井県道271号敦賀駅東線)が整備されたが[54][55][56]、2024年9月時点では路線バスコミュニティバスはすべて西口(まちなみ口)を発着する(詳細は後述)。

西口(まちなみ口)

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東口(やまなみ口、新幹線側)

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* 日本ピーエス 本社

バス路線

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まちなみ口(西口)のロータリー内に「敦賀駅」バス停留所があり、下記の路線バスおよびコミュニティバスと臨時バスが発着する。やまなみ口(東口)のロータリー内には、貸切バス観光バス)乗降場がある。

自由通路整備問題

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敦賀駅は東口(愛称・やまなみ口)を2024年3月16日に開設したが、中日新聞(福井県発行分は日刊県民福井)は同年2月26日に自由通路がないことに関する検証記事を掲載した[新聞 33]。なお、同記事では自由通路を整備した米原駅が「1993年に協議開始、2009年に供用開始。総事業費は約42億円、『米原市役所新庁舎が2021年に開庁し、自由通路のおかげで東西ににぎわいが生まれた』」と報じている[新聞 33]

同紙では敦賀市が整備を検討したことも併せて報じた[新聞 33]。経緯は以下のとおり。

  • 2005年頃:敦賀市議会で議論を開始する[新聞 33]
  • 2015年:敦賀市が有識者に意見を求めるが、「費用に見合わない」と回答した[新聞 33]。当時の東口(整備後の愛称・やまなみ口)周辺は工業地域となっており、観光客の需要が見込むことができなかった[新聞 33]
  • 2016年:基本設計(延長約300メートル、幅4メートル)を公表。この時、整備費が最低でも50億円となることも併せて公表した[新聞 33]
  • 2017年:敦賀市議会が自由通路の整備を断念することを公表[新聞 33]
  • 2019年:駅舎の建築を開始する[57]
  • 2023年9月25日鉄道建設・運輸施設整備支援機構(通称:鉄道・運輸機構)が敦賀駅など、北陸新幹線延伸区間(金沢 - 敦賀)の駅舎建築工事が完了したことを公表する[58]。新幹線と在来線および第三セクターとの連絡通路が整備されたが、自由通路は設けられなかった。

その後、北陸新幹線が2024年3月16日に開業し、並行在来線(旧北陸本線)は第三セクター鉄道ハピラインふくい(敦賀 - 大聖寺間)とIRいしかわ鉄道(大聖寺 - 金沢間)に移管され、同日から同年8月31日まで敦賀駅西口(まちなみ口) - 敦賀駅東口(やまなみ口)間で東西連絡バスの実証運行が行われ[注釈 12][59]、約4,500人が利用した[新聞 34]。しかし、利用客数は北陸新幹線の敦賀延伸開業をピークに減少の一途をたどった[新聞 34]。なお、西口(まちなみ口)と東口(やまなみ口)の間は駅付近に東西を行き来する道路(歩道・自転車道を含む)が無いため徒歩で約20分を要する[新聞 35]。駅構内には自由通路が整備されていないため、駅構内を経由して東西を行き来する場合は入場券を購入しなければならない。

(関連資料:『北陸新幹線が延伸した敦賀駅 乗換問題だけでなく「東西自由通路なし」も今後の課題』 - NEWSポストセブン

登場する作品

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その他

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29600(国鉄9600形蒸気機関車)の動輪(2021年1月)

隣の駅

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当駅始発・終着の特急「サンダーバード」・「しらさぎ」の隣の停車駅は各列車記事を参照のこと。

西日本旅客鉄道(JR西日本)
  北陸新幹線
越前たけふ駅 - 敦賀駅
  北陸本線
臨時快速
敦賀駅 (JR-A01) - 米原駅 (JR-A12)
新快速・快速・普通
敦賀駅 (JR-A01・JR-B08) - 新疋田駅 (JR-A02・JR-B09)
小浜線
敦賀駅 - 西敦賀駅
ハピラインふくい
ハピラインふくい線
快速(1往復のみ)
敦賀駅 - 今庄駅
快速(上記以外)
敦賀駅 - 南条駅
普通
敦賀駅 - 南今庄駅

かつて存在した路線

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日本貨物鉄道(JR貨物)
北陸本線貨物支線(敦賀港線)
敦賀駅 - 敦賀港駅
日本国有鉄道
北陸本線(旧線)
敦賀駅 - (深山信号場) - 新保駅
柳ヶ瀬線
疋田駅 - (鳩原信号場) - 敦賀駅

脚注

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注釈

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  1. ^ 定期列車に限ると「スーパー雷鳥」(後の「スーパー雷鳥(サンダーバード)」、「サンダーバード」)の一部列車(「-立山」や「-宇奈月」など、派生列車は省略)と「きらめき」の全列車がその対象となった。他の定期列車(「日本海」・「きたぐに」・「雷鳥」・「しらさぎ」・「加越」など)は当駅に停車したが、「つるぎ」(在来線の優等列車として運行した同名の列車。急行時代〈1972年頃〉は当駅にも停車していたが、寝台特急格上げ後は当駅での客扱いは無くなった。寝台特急は臨時列車格下げを経て1996年12月頃に廃止)と定期列車に併結する臨時列車(例:ゆぅトピア和倉)や単独で運行する臨時列車(「おわら」〈大阪発着のみ。同名の列車は福井・金沢の各駅を発着する列車も混在した〉)など、一部の臨時列車は客扱いを行わなかった(当駅に停車しても乗降ドアが開かないため運転停車として扱う)。なお、小浜線を経由する優等列車は当駅発着を基本とするためすべての列車が停車したが、かつては当駅で方向転換を行い大阪・名古屋方面へ運行する設定もあった。こちらも当駅で方向転換を行う時に客扱い(乗客の乗降り)を行ったため、「当駅に停車した列車」として扱う。
  2. ^ 末期は近江今津 → 福井間と福井 → 長浜間を1便ずつ運行。
  3. ^ 翌年春のダイヤ改正で当駅発着に変更。サンダーバード (列車)#沿革しらさぎ (列車)#中京圏対北陸本線優等列車沿革も参照。
  4. ^ 新幹線乗換改札口の開放に関する例〈2024年7月22日〉:[新聞 24]、当該事例〈同日〉に関する報告資料:[JR 9]
  5. ^ 東海道本線醒ケ井駅以東などのTOICAエリア(JR東海管轄区間)は、ハピラインふくい線開業の前後にかかわらず、定期券区間内以外でまたがっての利用はできない[JR 11]
  6. ^ 当項の出典として用いた新聞記事には、名古屋駅 - 敦賀駅間をICカードのチャージ金額で利用できるように記載しているが、実際は利用できない[JR 11]
  7. ^ ただし敦賀 - 東舞鶴間は、小浜線非経由での最短経路(北陸本線・近江塩津駅・湖西線・山科駅・東海道本線・京都駅・山陰本線綾部駅舞鶴線経由)の営業キロが196.7 kmとなるため、大幅に遠回りとなるがJR西日本のICOCAエリアを外れなければ使用することは可能。
  8. ^ JR西日本の「ICOCA ご利用可能エリア」には敦賀駅を跨いで利用することができない旨の案内がある[JR 12]。しかし、ハピラインふくいにはその案内は無く、「JR西日本の京都・大阪方面〈大阪駅まで有効〉もICOCAの利用範囲に含まれる」という旨の案内がある(ともに2024年3月16日時点)[HL 2]
  9. ^ オルパークの「施設案内」を参照。
  10. ^ 2003年度 - 2014年度の資料はPDFからExcel(各年度の資料はすべて要ダウンロード)に変更しているため、各年度の「福井県統計年鑑」に記された数値を記載した[統計 1]
  11. ^ 2019年度以降の資料はPDFからExcel(各年度の資料はすべて要ダウンロード)に再変更しているため、各年度の「福井県統計年鑑」に記された数値を記載した[統計 1]
  12. ^ 3月は毎日運行、4月 - 8月は土曜・日曜・祝日のみ運行。だたし、ゴールデンウィーク(4月30日 - 5月2日)とお盆(8月13日 - 16日)は毎日運行。当バスは同駅東口を利用する人の利用目的および利用頻度のアンケート調査・分析を行い、利用状況を把握することを目的とした実証運行路線であった[59]
  13. ^ 縦3.6 m、横4.8 mのLEDモニターで、高さは約15 m。デザインは帆船をイメージしたものであった。
  14. ^ 2021年12月31日放送分は年末スペシャルとして放送したため、福井県内に新設する北陸新幹線の他の各駅(芦原温泉・福井・越前たけふ)も登場する。なお、最終工事に関する報道は2022年秋に「芦原温泉・福井」(同年10月30日放送)と「越前たけふ・敦賀」(同年11月6日放送)に分割して放送した。ちなみに、福井テレビの公式YouTubeチャンネル(福井テレビチャンネル)で公開した動画はテレビ番組(『タイムリーふくい』)として放送したものと同じである。

出典

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本文

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登場作品

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  1. ^ a b 過去の映画祭 午前十時の映画祭8”. 過去の映画祭 - 午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作. 「午前十時の映画祭」実行委員会 (2017年). 2021年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月24日閲覧。 “(「美しく哀しい男たち」を参照)”
  2. ^ a b 敦賀アレックスシネマ(福井県)”. あなたの街の映画館. 岐阜新聞映画部 (2023年1月25日). 2024年2月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年8月24日閲覧。 “(漁師町の所在地は「美浜町」としか記されていないが、冒頭のシーンに当駅が登場することが記されている)”

参考文献

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  • 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 I』JTB、1998年10月1日。 
  • 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』JTB、1998年10月1日。 
  • 川島令三『【図説】日本の鉄道 中部ライン 全線・全駅・全配線 第5巻 米原駅 - 加賀温泉駅』講談社、2010年8月20日。ISBN 978-4-06-270065-8 
  • 寺本光照、福原俊一『関西新快速物語 急電の誕生から225系まで』JTBパブリッシング、2011年10月1日。ISBN 978-4-533-08368-6 
  • 『週刊JR全駅・全車両基地 18 北陸本線②(森本〜米原) 越美北線』朝日新聞出版、2012年12月9日。 
  • 『都市鉄道完全ガイド 関西JR編 2021-2022年版』双葉社、2021年6月22日。ISBN 978-4-575-45881-7 

関連項目

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外部リンク

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