持参金
嫁入りの際に嫁が婚家方へ持参する財貨類をいう。
この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2024年6月) 翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。
|
持参金(じさんきん)または結納金(ゆいのうきん)とは、結婚(結納)の際、配偶者を与える側が貰う側に払う財産、およびそうした風習のこと。婿から嫁の場合には婚資(こんし)、嫁から婿の場合には嫁資(かし)と呼び分ける。日本の場合、持参金は嫁から婿に払うものを指し、婿から嫁に払うものを結納金と呼ぶ。こうしたやりとりは世界的に見られる。
本項では嫁から婿に支払われるものについて説明する。婿から嫁に支払われるものについては婚資を参照。
アジア
編集日本
編集裕福な家庭の女性が貧しい男性の家に嫁入りするときに、持参金を用意する習慣がある。結納が男性側のみの負担であるのに対し(結納金)、持参金は女性側のみが負担する。女性側が男性側から結納で受け取った金銭をそのまま持参することもある。女性皇族が結婚で皇籍離脱する際の「一時金」(皇室経済法第6条に基づく皇族費の一部)が典型。
インド
編集インドでは、女性側が多大な持参金の負担をする習慣があり、「ダヘーズ」と呼ばれる。ダヘーズには、貨幣以外の価値のある物品(貴金属類、電化製品、不動産など)を含める場合もある。
ダヘーズを受け取った男性側が、妻となった女性を虐待して実家に送り返す(女性側は持参の物品をただ丸ごと取られることになる)、という事件がしばしば起こり、社会問題となっている。
ヨーロッパ
編集下記いずれも政治史・宗教史上の例であり、現代では見られなくなった。