宮野運動公園
宮野運動公園(みやのうんどうこうえん)は、富山県黒部市宮野にある公園である。
宮野運動公園 | |
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分類 | 運動場 |
所在地 | |
座標 | 北緯36度51分58.4秒 東経137度28分32.2秒 / 北緯36.866222度 東経137.475611度座標: 北緯36度51分58.4秒 東経137度28分32.2秒 / 北緯36.866222度 東経137.475611度 |
面積 | 22.8ha[1] |
設備・遊具 | 野球場・テニスコート・多目的広場・体育館・人工芝ゲレンデ |
アクセス | 黒部宇奈月温泉駅・新黒部駅から徒歩20分 |
事務所所在地 | 富山県黒部市宮野 |
概要
編集黒部市郊外の河岸段丘上にある公園で、陸上競技場・野球場・庭球場・多目的グランド・相撲場等の各種スポーツ施設や野外ステージ、芝生広場、児童広場などがある。1963年以降黒部市職員や中学生などにより多数のサクラが植樹されており[2]、春には桜祭りも開催される。
公園内には仏舎利塔があり、市の納骨堂として使用されている。夜間はライトアップも実施される[3]。また、黒部川扇状地を見渡せる展望台が設置されている[4]。
野球場では、ベースボール・チャレンジ・リーグ→日本海オセアンリーグ→日本海リーグの富山GRNサンダーバーズが、2007年のリーグ発足以来、年に1試合以上の公式戦をほぼ毎年(2018年は開催なし)実施している[5]。日本海リーグが発足した2023年にはリーグ開幕戦の開催球場となった[6]。
2018年8月8日には宮野運動公園隣にレストランが営業開始した[7]。
2019年4月20日・21日にはアイドルグループ・ももいろクローバーZのコンサート「ももクロ春の一大事2019 in 黒部市」が開催された[8]。
完成に至るまで
編集標高120mの黒部川による低位河岸段丘である十二貫野台地上にある宮野山[9]は、かつては草刈場として入会地に用いられ、加賀藩の椎名道三らによる灌漑後は水田として利用されていた[10]。
宮野運動公園は黒部市で最初の都市計画公園で、1959年(昭和34年)の計画立案から30年以上の歳月をかけて1994年(平成6年)に完成した[11]。
公園の立地は、保水力が乏しく「ザル田」と呼ばれた黒部川扇状地に1951年(昭和26年)に客土(流水で田に土を送り込む「流水客土」という手法が用いられた)となる粘土質の土壌を採取した跡地を再利用したものである[11]。公園付近の宮野山は呉羽山礫層と呼ばれる土壌で、「くさり礫」と呼ばれる風化した礫が見られる[12]。
施設
編集- ローラー滑り台やブランコがある他、黒部峡谷鉄道BB3形機関車の実物[14]、および国鉄D51形蒸気機関車をはじめとした鉄道車両の車輪が展示されている。
- 芝生広場
- 2012年から野外ステージのイベントが行われる。
- 完成当時は新川地区で唯一の球場設備を完備した公式球場であり、スコアボードは当時、全国の球場でも珍しかったアメリカ大リーグ式の縦型スコアボード(マグサイン表示装置による得点表示)が設置されていた[17]。
- 照明4基が備えられている。
利用状況
編集2018年(平成30年)の公園利用者は120,000人であった[20]。
アクセス
編集脚注
編集- ^ a b c d e f g h 『富山大百科事典 下巻』(1994年8月1日、北日本新聞社発行)928頁。
- ^ 『富山さくらの名所』(2012年3月、富山県農林水産部森林政策課発行)22ページ。
- ^ 『富山県山名録』 桂書房、2000年、138頁
- ^ 宮野運動公園の展望台立山黒部ジオパーク
- ^ BCリーグ過去成績掲載の各年度日程および日本海オセアンリーグ2022年試合日程による
- ^ 阿佐智 (2023年4月30日). “北陸の独立リーグ、再出発:独立リーグ再編のうねりの中、新生・日本海リーグ開幕戦を迎える”. Yahoo!ニュース 2023年4月30日閲覧。
- ^ 富山・黒部にトンテキ定食店 サンドイッチ、ソフトクリームも富山経済新聞
- ^ “富山)ももクロ「春の一大事2019」始まる 黒部市”. 朝日新聞. (2019年4月21日) 2020年1月31日閲覧。
- ^ 水を求めて 十二貫野用水富山県
- ^ 竹内常行, 「富山平野における隆起扇状地の水田造成と灌漑について」『地理学評論』 1977年 50巻 4号 p.216-237, doi:10.4157/grj.50.216, 日本地理学会。
- ^ a b 黒部川扇状地を一望!宮野運動公園 - 黒部藩(有限会社はなと)
- ^ 宮野山の露頭 (PDF) - 富山県総合教育センター(デジタル理科室)
- ^ a b c d 『黒部市制30周年 30年見つめ直して新世紀 黒部』(1984年4月、黒部市発行)9ページ。
- ^ 黒部峡谷鉄道の保存車たち。(下) - 「編集長敬白」鉄道ホビダス(2008年7月7日)
- ^ a b 『黒部市制30周年 30年見つめ直して新世紀 黒部』(1984年4月、黒部市発行)8ページ。
- ^ 『富山新聞』1984年4月27日付16面『1,800人収容のスタンド 宮野球場(黒部) 30日オープン』より。
- ^ 『北日本新聞』1978年10月6日付朝刊16面『このスコアボード 珍しい縦型』
- ^ 宮野公園管理事務所黒部市施設管理公社
- ^ a b 『前沢村史(上巻)』(1980年2月、前沢振興会長編集・発行)127ページ。
- ^ 平成30年度 事業計画黒部市施設管理公社