南牟婁郡
三重県の郡
南牟婁郡(みなみむろぐん)は、三重県の郡である。南牟娄郡と表記される場合もある。
人口17,253人、面積167.75km²、人口密度103人/km²。(2024年11月1日、推計人口)
以下の2町を含む。
郡域
編集歴史
編集郡発足までの沿革
編集知行 | 村数 | 村名 | |
---|---|---|---|
藩領 | 紀伊和歌山藩 | 33村 14浦 |
木本浦、大泊村、古泊浦、波田須村、新鹿浦、遊木浦、二木島浦、二木島里浦、甫母浦、須野浦、梶賀浦、曽根浦、賀田村、古江浦、三木里浦、名柄村、小脇村、三木浦、盛松浦、小阪村、大又村、小又村、佐渡村、神山村、野口村、和田村、寺谷村、桃崎村、湯谷村、大井谷村、柳谷村、神上村、長原村、赤倉村、粉所村、尾川村、長井村、平谷村、長尾村、赤木村、丸山村、片川村、矢ノ川村、大栗須村、板屋村、大河内村、神木村 |
紀伊新宮藩[1] | 31村 | 大井村、花知村、小森村、小栗須村、木津呂村、小川口村、花井村、湯ノ口村、瀬戸村、久生屋村、金山村、志原村、下市木村、上市木村、引作村、柿原村、中立村、西原村、栗須村、川瀬村、上野村、阪本村、瀬原村、北檜杖村、浅里村、和気村、楊枝川村、楊枝村、小船村、阿田和村、小畑村 | |
和歌山藩・新宮藩 | 13村 | 井土村、有馬村[2]、成川村、鵜殿村、井田村、鮒田村、阪松原村、高岡村、井内村、平尾井村、桐原村、神内村、大里村 |
郡発足以降の沿革
編集- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。郡役所の所在地が木本町となる。特記以外は現・熊野市。(1町18村)
- 木本町 ← 古泊浦、大泊村、木本浦
- 北輪内村 ← 盛松浦、三木浦、小脇村、名柄村、三木里浦(現・尾鷲市)
- 南輪内村 ← 古江浦、賀田村、曽根浦、梶賀浦(現・尾鷲市)
- 荒坂村 ← 須野浦、甫母浦、二木島里浦、二木島浦
- 新鹿村 ← 遊木浦、新鹿村、波田須村
- 有井村 ← 井戸村、有馬村
- 神志山村 ← 久生屋村、金山村(現・熊野市)、志原村、神木村(現・御浜町)
- 市木村 ← 上市木村、下市木村(現・御浜町)
- 阿田和村 ← 阿田和村、柿原村、引作村(現・御浜町)
- 宇和野村 ← 井田村、神内村、鵜殿村(現・紀宝町)
- 御船村 ← 成川村、鮒田村、高岡村、北檜杖村、瀬原村、浅里村(現・紀宝町)
- 相野谷村 ← 大里村、井内村、平尾井村、阪松原村、桐原村(現・紀宝町)
- 尾呂志村 ← 中立村、西原村、栗須村、上野村、川瀬村、阪本村、片川村(現・御浜町)
- 上川村 ← 花井村、小船村、楊枝村、楊枝川村、和気村
- 入鹿村 ← 丸山村、大栗須村、小栗須村、板屋村、小川口村、木津呂村、大河内村、湯ノ口村、矢ノ川村
- 西山村 ← 赤木村、長尾村、平谷村、小森村
- 神川村 ← 花知村、大井村、長井村、尾川村、赤倉村、粉所村、長原村、神上村、柳谷村
- 五郷村 ← 和田村、寺谷村、湯谷村、桃崎村、大井谷村
- 飛鳥村 ← 大又村、小又村、小阪村、佐渡村、野口村、神山村
- 明治27年(1894年)2月13日 - 宇和野村が分割され、一部(鵜殿)に鵜殿村、残部(井田・神内)に井田村が発足。(1町19村)
- 明治30年(1897年)
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止され、内務省告示第82号により南牟婁支庁が設置される。
- 昭和8年(1933年)10月1日 - 阿田和村が町制施行して阿田和町となる。(2町19村)
- 昭和10年(1935年)時点での当郡の面積は599.83平方km、人口は56,527人(男28,002人・女28,525人)[3]。
- 昭和29年(1954年)
- 昭和30年(1955年)3月1日 - 上川村・入鹿村・西山村が合併して紀和町が発足。(3町4村)
- 昭和31年(1956年)9月30日 - 市木村・尾呂志村が合併して市木尾呂志村が発足。(3町3村)
- 昭和32年(1957年)10月20日 - 神志山村の一部(久生屋・金山)が熊野市に編入。
- 昭和33年(1958年)9月1日 - 阿田和町・神志山村・市木尾呂志村が合併して御浜町が発足。(3町1村)
- 平成17年(2005年)11月1日 - 紀和町が熊野市と合併し、改めて熊野市が発足し、郡より離脱。(2町1村)
- 平成18年(2006年)1月10日 - 紀宝町・鵜殿村が合併し、改めて紀宝町が発足。(2町)
変遷表
編集自治体の変遷
明治22年以前 | 明治22年 4月1日 町村制施行 |
明治22年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 昭和64年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | ||
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三木里浦 | 北輪内村 | 北輪内村 | 昭和29年6月20日 尾鷲市の一部 |
尾鷲市の一部 | 尾鷲市 | ||
名柄村 | |||||||
小脇村 | |||||||
三木浦 | |||||||
盛松浦 | |||||||
古江浦 | 南輪内村 | 南輪内村 | |||||
賀田村 | |||||||
曽根浦 | |||||||
梶賀浦 | |||||||
和気村 | 上川村 | 上川村 | 昭和30年3月1日 紀和町 |
平成17年11月1日 熊野市 |
熊野市 | ||
楊枝村 | |||||||
楊枝川村 | |||||||
小船村 | |||||||
花井村 | |||||||
板屋村 | 入鹿村 | 入鹿村 | |||||
小川口村 | |||||||
湯ノ口村 | |||||||
大河内村 | |||||||
小栗須村 | |||||||
大栗須村 | |||||||
矢ノ川村 | |||||||
丸山村 | |||||||
赤木村 | 西山村 | 西山村 | |||||
長尾村 | |||||||
平谷村 | |||||||
小森村 | |||||||
木本浦 | 木本町 | 木本町 | 昭和29年11月3日 熊野市 |
熊野市 | |||
大泊村 | 明治30年5月31日 泊村 | ||||||
古泊村 | |||||||
須野浦 | 荒坂村 | 荒坂村 | |||||
甫母浦 | |||||||
二木島里浦 | |||||||
二木島浦 | |||||||
有馬村 | 有井村 | 有井村 | |||||
瀬戸村 | 明治7年 井戸村 | ||||||
井土村 | |||||||
桃崎村 | 五郷村 | 五郷村 | |||||
和田村 | |||||||
寺谷村 | |||||||
湯谷村 | |||||||
大井谷村 | |||||||
遊木浦 | 新鹿村 | 新鹿村 | |||||
新鹿村 | |||||||
波田須村 | |||||||
柳谷村 | 神川村 | 神川村 | |||||
神上村 | |||||||
長原村 | |||||||
花知村 | |||||||
大井村 | |||||||
長井村 | |||||||
粉所村 | |||||||
尾川村 | |||||||
赤倉村 | |||||||
大又村 | 飛鳥村 | 飛鳥村 | |||||
小又村 | |||||||
小阪村 | |||||||
佐渡村 | |||||||
野口村 | |||||||
神山村 | |||||||
金山村 | 神志山村 | 神志山村 | 昭和32年10月20日 熊野市に編入 | ||||
久生屋村 | |||||||
神木村 | 神志山村 | 昭和33年9月1日 御浜町 |
御浜町 | 御浜町 | |||
志原村 | |||||||
阿田和村 | 阿田和村 | 昭和8年10月1日 町制 阿田和町 |
阿田和町 | ||||
引作村 | |||||||
柿原村 | |||||||
下市木村 | 市木村 | 市木村 | 昭和31年9月30日 市木尾呂志村 | ||||
上市木村 | |||||||
中立村 | 尾呂志村 | 尾呂志村 | |||||
西原村 | |||||||
片川村 | |||||||
栗須村 | |||||||
上野村 | |||||||
川瀬村 | |||||||
坂本村 | |||||||
成川村 | 御船村 | 御船村 | 紀宝町 | 平成18年1月10日 紀宝町 |
紀宝町 | ||
鮒田村 | |||||||
高岡村 | |||||||
北檜杖村 | |||||||
瀬原村 | |||||||
浅里村 | |||||||
大里村 | 相野谷村 | 相野谷村 | |||||
小畑村 | 明治7年 大里村に合併 | ||||||
井内村 | |||||||
平尾井村 | |||||||
坂松原村 | |||||||
桐原村 | |||||||
井田村 | 宇和野村 | 明治27年2月13日 井田村 | |||||
神内村 | |||||||
鵜殿村 | 明治27年2月13日 鵜殿村 |
鵜殿村 |
行政
編集- 歴代郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
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1 | 竹本長潤 | 明治12年(1879年) | ||
2 | 野村拙郎 | 明治15年(1882年) | ||
3 | 新谷貞信 | 明治19年(1886年)9月17日 | ||
4 | 丹羽孚 | 明治30年(1897年)5月29日 | ||
5 | 勝島政次郎 | 明治33年(1900年)6月28日 | ||
6 | 石井義忱 | 明治34年(1901年)9月16日 | ||
7 | 谷国之助 | 明治34年(1901年)12月23日 | ||
8 | 吉田嘉一郎 | 明治36年(1903年)10月23日 | ||
9 | 小森安太郎 | 明治39年(1906年)9月27日 | ||
10 | 平賀正文 | 明治44年(1911年)3月1日 | ||
11 | 渡辺恒三郎 | 大正7年(1918年)5月31日 | ||
12 | 小林義夫 | 大正11年(1922年)5月13日 | 大正15年(1926年)6月30日 | 郡役所廃止により、廃官 |
脚注
編集参考文献
編集- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 24 三重県、角川書店、1983年6月1日。ISBN 4040012402。
- 旧高旧領取調帳データベース
関連項目
編集先代 牟婁郡 |
行政区の変遷 1879年 - |
次代 (現存) |