
■お知らせです。昨日発売のITAN11号の隔月化記念誌上企画「異端男子がITANを語る」に参加させて頂いております。4ページに渡って『女性向けにもかかわらず、男性ファンも多いITAN。そんな“ITAN男子”たちは、なぜ女性向けコミックを好んで読むのか、なぜITANを読むのか。』なんてことを、男子4名で語っている記事でございます。
参加者は以下の方々
■ITAN編集長:Iさん
■漫画家:ツナミノユウさん
■コミックナタリー編集長:唐木元さん
■当ブログ管理人:いづき
はい、明らかに私が浮いています。もう浮きすぎてて申し訳ない。なんでこういう業界人の中に、独りだけ一般人が混ざってるんだっていう。なんでこんなお話が頂けたのか未だによくわからないのですが、せっかくということで素人根性を見せて突撃して参りましたよ。終始口が渇きまくりでした。
対談の内容ですが、ITAN作品に留まらず、それぞれの参加者が女性向け漫画にどのように触れてきたのかなど、各人のマンガ体験のルーツも知ることができるので、なかなか興味深い内容になっているかと思います。特に唐木さんのトークには、至る所でシンパシーが(笑)ご興味のある方は是非とも手に取ってみてください。
さて、以下は講談社に乗り込んだということで、ちょっとした社会見学記事をお届けです。
緊張しながら講談社へと向かったわけですが…まずは外の段階で時間を食う始末。入り口がわかりませんでした。

建物の前にはこんなギャラリーがございます

女性向け作品はこの辺
どうやら私が一番来るのが遅かったようで(ダメ社会人)、皆さんに出迎えられながら講談社の講堂へ。講談社には旧社屋と新社屋の二つが存在しており、今回は旧社屋にある講堂で座談会をさせて頂きました。こちら歴史ある建物で、廊下を歩いていても歴史を感じます。外観はこちらのブログ様がお詳しいです→http://kenchiku228.blog85.fc2.com/blog-entry-384.html

趣のある廊下(緊張のためかピントズレが激しいです)

こちらが旧講堂。
壁面には野間一族の肖像画があり、見下ろされる形で対談を行いました。
対談はおよそ2時間〜3時間で終了。緊張で、正直何を話したかあんまり覚えていないです(笑)終始支離滅裂だったような…。とりあえず皆さんの印象を語るなら、唐木さんは気さくで、ツナミノユウ先生は自画像に似ていらっしゃって、編集長はダンディでした。
その後お言葉に甘えて新社屋のITAN編集部へ。その道すがらも、編集社っぽい掲示物たちが…

新聞記事

こちらはITAN、BE・LOVE編集部横の壁。関連作品の掲示物がたくさん貼ってありました。
そして何より驚いたのが…

講談社社屋内にはなんと庭園があるという…!普通に散歩できてしまう広さです。ちょっとここを歩いてみたかったのですが、さすがにそこまでおこがましくリクエストできず…。
さて、編集部というとどこか雑然としているイメージがあったのですが、私の行った先は女性誌中心であるためなのか、非常に綺麗なオフィスでした。そして静か。人の数がそもそもあまり多くないので、ゆったりとした印象を受けました。うらやましい職場環境です。女性に囲まれていますし。
編集部の方で、編集の方々と少しだけお話させて頂いたのですが「編集サイドもレビューを気にしてしまう人はする」とのことで、ちょっとビックリ。見られていると思うと、多少のやりにくさは感じるのですが(笑)ちゃんと書かないと、と気が引き締まりました。あとは雑誌で使われているフォントの大きさについてのお話など。普段あまり気に留めたことがなかったのですが、改めて説明頂くと「なるほど」と思うことも多々ありました。
斯くして今回の座談会は終わったわけですが、最後までふわふわとして、どこか実感のない不思議な体験でした。そしてご期待に応えられたのか非常に不安です(笑)なかなかできない貴重な体験でしたので、こうしてお声かけ頂いた講談社ITAN編集部には、感謝感謝です。有給取って行った甲斐がありました。
しかしちょっと本音を言うなら、これを機にITAN作品のレビュー書きにくくなったなぁ、と…。なんて言っていたら、田中相先生の新刊が発売で、さてどうしたものか。いや、たぶん確実に取り上げると思うんですが。
さて、話は戻ってITAN本誌。今回は表紙裏から何から、こだわりのある作り。そして非常に分厚い!誌上企画中心で告知しておりますが、やっぱりメインディッシュはマンガです。「昭和元禄落語心中」(→レビュー)や「テンペスト」(→レビュー)、「千年万年りんごの子」(→レビュー)、「王国の子」(→レビュー)といった人気の連載陣に加えて、今回は「VIVO!」(→レビュー)などの瀬川藤子先生が初登場。カム先生の読切りなどもあり、改めて充実のラインナップ。ITAN座談会は付け合わせ的に、物語を目一杯楽しんで頂ければと思います。