- 作者: 伊賀泰代
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/11/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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勝間和代をマッキンゼーに採用したという著者の一冊。
そういえばこんな対談がありましたね。
勝間和代 & ちきりん 『変化の時代の乗り切り方』 – YouTube
本書のカバーには「地頭より論理的思考力より大切なもの」と。
これは自分の頭で考えようへの挑戦かと思いきや序盤ではマッキンゼーの”採用基準”を例に地頭より大事なものが詳しく面白く書かれています。さっすがアルファブロガー
「採用基準」というタイトルですが単なる就活本というわけではなく
p.4
本書で目指したのは「これからの時代にグローバルビジネスの前線で求められるのは、どのような資質をもった人なのか」という点、ならびに、 「日本ではなぜそれらの資質が正しく理解されていないのか」という根本的な原因を究明することです。
この根本的な問題というのが本書でページの大半を割いているリーダーシップ問題というわけでリーダーについて書かれています。
あとがきでも詫びが入っていますがいちいち例を出す度にマッキンゼーマッキンゼーとうっとしいことを我慢すれば面白いです。マッキンゼーマッキンゼーがなかったらよくあるリーダーシップ論と変わらないように見えると思われたのかもしれませんが「誰が言ったか」ではなく「何を言ったか」の時代ならそのあたりは肩書きとか書かずに納得させろやボケと思わなくもないです。
とはいえ
p.182
現場を変えられるのは、神でもスーパースターでもありません。必要なのは、組織のあらゆる場所で、目の前の変革を地道に主導するリーダーシップの総量が、一定以上まで増えることです。
総理大臣に期待する国民になぞらえて書かれていたこのあたりは非常に本質的だと思いますしこの辺のマッキンゼー昔話は結構おもしろかったです。
全編通して例え話はさすがブロゴスアワードを受賞しただけあってうまいですね。
繰り返しになりますが「誰が言ったか」ではなく「何を言ったか」の時代なので誰と誰が同一人物とかはどうでもいいですね。
そんじゃーね。
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