ハッピーリタイア計算ツールのGoogleスプレッドシート対応にほぼ成功!ただまだ挙動がわからないところがあるので、公開までもう少しお待ちください。
わかりやすく使い方の説明をするため、具体例を先に提示しておきたいと思います。
ケース1.中年独身男・成為さんの妄想
成為妄想男さんは今40歳。45歳までにアーリーセミリタイアをしたいと考えていますが、うまくいくのでしょうか。これまで結婚もせずに適度な節制で貯めてきた預金は3000万円です。現在、手取りの年収は600万円ですが、今後給料は頭打ちで上がっても年率1%程度です。
今は、おつきあいや趣味の出費があるので、年間300万円ほどの支出額になっています。リタイア後はより節約したいと思っていて、リタイア後の生活費は
こんな感じで試算してみました。205万円。
※「
リタイア後の生活費資産」参照
資産運用は長期パッシブ投資で、目標ポートフォリオのリターンは5.8%。税金分で20%引いて4.6%。でも、リタイア後はもっとリスクを抑えたポートフォリオにするつもりで、期待リターンは3%くらいを考えています。
※「
資産ポートフォリオと運用の考え方」参照
インフレ率は、現在の中銀目標である2%がつづくと想定します。ちょっと甘いかもしれません。ただ、消費税分の調整はかかるので、10%上振れするとは思っています。
45歳で退職する歳は、だいたい税引後800万円の退職金がもらえると計算しています。
また、趣味に使うお金は、リタイア後はバイトして稼ごうと考えています。大体月5万円×12ヶ月=60万円くらい。60歳までの15年間は続けるつもりです。
年金は、受取年齢が70歳まで上げられて、3割くらい減らされるんじゃないかと思っており、ウェブで計算すると年間100万円くらいになりました。マクロ経済スライドは、ならしてだいたい-1.5%と見積もっています。
※「
早期リタイアに必要な資金(3の補足):年金マクロ経済スライド調整」参照
また、退職年とその翌年は、住民税と国民健康保険料のため、通常よりも100万円余計に一時的に費用がかかると考えています。
→その他一時所得/損失1
成為さんは401kにも入っており、60歳のときに一時払いとして引き出そうとしています。運用益についても考慮して、300万円くらいになっていると期待しています。
→その他一時所得/損失2
さて、成為さんは無事90歳まで生き延びて天寿をまっとうできるでしょうか。
試算結果
https://docs.google.com/spreadsheet/pub?key=0Anw5BeU7AxKVdHFZSlpKSmhvWktfdHlQMHp0RHd1TFE&single=true&gid=9&output=html残念!81歳で資金が底をつく計算になってしまいました。46歳のときに5897万円という最高資産額を手にしながら、節制型リタイア生活というのに生活水準を落としきれなかったのが敗因のようです。
成為さんの冥福を祈りましょう。
※念のため、私の実際とは違いますよ
※追記(2013/5/18)
ハッピーリタイア計算ツールver.1.0公開しました!