２ちゃんねる“恋愛系”まとめブログ お風呂は３９度で。

日本の若い女性たちが“２次元彼氏”に夢中になっている。
「ウェブカレ」（日本語でネット上の彼氏の意味）という「SNS」と「出会いシミュレーション・ゲーム」を合体させたサイトが日本で大評判だ。女性だけを対象にしたこのサイトは、９月１０日にスタートしてわずか５日後には会員が１万人を突破、ページビューは３５０万に達した。

女性たちがこのサイトのSNS会員登録をすると、漫画を使った出会いシミュレーション・ゲームのユーザにもなる。４人の男性アニメキャラ（このサイトの「スター」）から一人を選び、「会話」を通じて恋愛関係を育んで行くもので、そのためには他の「ウェブカレ」会員とも協力してやっていかなければならない。そして遂には選んだ男性のハートを射止める…というものだ。
奇妙にも見えるが、日本では出会いシミュレーション・ゲームは根強い人気があり、上手い発想だ。
「ウェブカレ」はSNSの機能を結合させた初の構想である。

登録する際、漫画の４人の男性の中から恋人にしたい一人を選ぶ。そしてゲームを通して彼のハートを射止めるために漫画風シーケンスでデジタルの彼氏とコミュニケーションをとることができる。このストーリーは“仮想”高校を舞台に展開するが、その後他の男性たちとも会うことができる。
対話はかなり制限されていて、ユーザ自身はキャラクターに文章を書いたり話しかけたりすることはできない。その代わり、ラブストーリーの進展とともに、選んだ男性をクリックすると短い漫画クリップが表示されるようになり、中には「やぁ、元気だった？」、「いつも暗くなるまで教室に残ってるの？」、「いいから放っといてよ！」などといった音声が出ることもある。
重要な会話や出来事は「思い出」としてサイトのアルバム欄に保管することができる。

見たところ、「ウェブカレ」のSNS機能は最小限に抑えられているようだ。プロフィール欄では「プロペタ」と名付けられた小さいアイコンを貼り付けて自分の特徴をアピ－ルすることができ、ダイレクトメッセージのシステムやディスカッションボード、そしてTwitterのようなミニログ機能もある。
しかし、会員同士は仲良くし、協力し合うことが求められており、かなり独特の社会的側面が見られる。「ウェブカレ」を運営するリンクシンク社はゲームの仕組みに関して妙に秘密主義で、ゲームを前進させる方法を見つけ出すのが難しい。他のユーザの彼氏に話しかけたり、彼らのプロフィールやアルバムを見るのがとても重要なことらしい。

現在、このサイトはディスプレイ広告やアフィリエイトなどの収入があるため無料で利用できる。
「ウェブカレ」を今後お金にするための戦略として、このコンセプトをテレビゲームやノベルゲームにするとか、（キャラの）商品化やプロダクト・プレイスメント、バーチャルアイテムの販売、携帯電話への拡大、男性ユーザ向けバージョンの開発やプレミアム会員を設けるといったような展開も考えられる。
国際化というオプションもあるが、孤独な「ロンリネス２．０」を癒すためのこうした風変わりなやり方が、果たして米国やヨーロッパでも同じようにうまくいくかどうか疑問である。
「ウェブカレ」会員の５２％は２０代の日本女性で３０代が１８％だという。