(ちょっとメモ)CSS3とは? CSSのモジュールやレベルについて
最終更新日:2018年04月10日 (初回投稿日:2018年04月10日)
今回は「ちょっとメモ」。
もう周知のことで今さら感はあるんですが、CSS 3(Cascading Style Sheets, level 3) という名前の仕様は無いんです。
これは、それ以前の CSS 2.1 までと区別するために呼んでる「通称」のようなもの。
CSS 2.1の後は、各仕様はモジュール分けされ、それぞれにレベルが付いたものに変わりました。
そこで、どんなモジュールがあるか、どのプロパティがどのモジュールに入っているか の調べ方や、仕様の進捗状態(まだ草案なのか、勧告候補か勧告か)の調べ方などについて、今回はメモっておきます。
CSS2.1までと区別するために「CSS3」と呼ばれる
W3C から、1996年に「CSS 1」が勧告され、1998年には「CSS 2」、2011年には「CSS 2.1」が勧告されました。
「CSS 2.1」までは、たくさんのルールを全部ひとまとめにしていました。
(そのせいか、CSS 2.1 は 2002年の草案から 勧告までに9年もかかったそうです)
CSS 1 は正式名は Cascading Style Sheets, level 1。
CSS 2 は Cascading Style Sheets, level 2 (CSS 2) 。
CSS 2.1 は Cascading Style Sheets Level 2 Revision 1 (CSS 2.1) という名称でした。
(CSS 1、CSS 2 は廃止されています。)
その後 CSS でできることが格段に増え、もうひとまとめに標準化するのはムリ、全部が足並み揃えて 正式な仕様になるには時間がかかる。ということで、これ以降は CSS 2.1 を元に 各モジュール(Module)に分けて、それぞれ別々に標準化するようになりました。
フォントのためのCSSなら「Fonts Module」、マージンやパディングなどのボックスモデルのためのCSSは「Basic Box Model」と言った具合です。
新しいCSSモジュールは、CSS 2.1 仕様と矛盾しないように、CSS 2.1 をコアにして定義されていくことになり、「○○ Module Level 3」という名前が付きます。
CSS 2.1 までには存在しなかったものは「Level 1」から開始するんだって(Masking や Flexible Box とか)。まだレベルが付いていない仕様もあります(Transitions とか)。
これらの新しいCSSモジュール群を、CSS 2.1 までの仕様と区別するために CSS 3 と呼んでいるんだって。
W3C の CSS Snapshot 2017(2017年時点のメモ)では、下のように記載されています。
今後、CSS 4 になることは無いんだそうです。
CSS Level 4 and beyond
There is no CSS Level 4. Independent modules can reach level 4 or beyond, but CSS the language no longer has levels. ("CSS Level 3" as a term is used only to differentiate it from the previous monolithic versions.)
直訳:CSS Level 4 以降
CSSレベル4はありません。独立したモジュールはレベル4以上になれるけど、CSSという言語にはレベルが無いので。 (用語としての「CSSレベル3」は、以前のひとまとまりのバージョンと区別するためにのみ使われます。)
CSSの仕様書の一覧(プロパティ別・モジュール別)
で、どのプロパティが何のモジュールに入っているか、知る必要がありますね。
プロパティ別の一覧はこちら。
所属するモジュール名がわからない時はここからが便利です。
List of CSS properties, both proposed and standard
ここでプロパティ名を ブラウザでページ内検索すれば、そのプロパティが入っているモジュール名がわかります。
ブラウザでページ内検索する方法は、
Win は「Ctrl + F」
Mac は「Command + F」
で検索バーを出して、テキストを入力すればOK。
モジュール名がわかってる場合は、こっちを見たほうが早い。
これは、標準化作業への参加を促すページだけど、一応「What's new?」とかで、最新の状況(どのモジュールの作業段階が上がったとか)を知ることができます。
ここで、自分が見たいモジュール名で ブラウザでページ内検索すればイイ感じ。
W3C CSS current work
モジュールの進捗状態(草案とか 勧告候補とか 勧告とか)
上記の表に、WD や CR などの略語と色分けがありますが、これは標準化作業の「進捗状態」を示しています。
略語のフルネームはこちら。赤から緑(上から下)の方向で作業が進んでいきます。
W3C は「CR(勧告候補)」まで進んだ仕様を使うように推奨しています。
ただ現実的には、「CR」なのに主要ブラウザが未対応で使えない場合もあります。
また「CR」まで来てから WD(草案)に戻っちゃうコトも たまにあるので要注意。
ブラウザの対応状況は Can I Use でチェック
W3C での作業の進捗状況より、ブラウザの対応状況のほうが「使えるかどうか」の大事な目安です。
そこで役に立つのが Can I Use 。
名前もそのまんま「使えますか?」ですし、このサイトは ほんっと便利。
サイト上部の「Can I use 」のあとに調べたい言葉(名前の一部でもヒットする場合あり)をタイプすれば、ブラウザの対応状況が出ます。(あまりにもマイナーだとヒットしないけど)
モノによっては、「ベンダプレフィックスが必要」とか、「このブラウザはこの値には未対応」とか、大事な情報もゲットできます。
今はもう無いプロパティは こちらでチェック
プロパティによっては、一度「草案」などに登場していたけど、標準化作業の途中で消えていくものもあります。W3C でそれを確認するならこちら。
Old proposed properties(過去に提案されたプロパティ)
古めの資料を参考にしたときなど、Can I Use で調べてもヒットしないモノは、無くなってる可能性もあるので ココで調べるとイイかも。
(おまけ)世界でよく使われるプロパティ
世界でよく使われるプロパティのリストを、マイクロソフトが公開してくれています。Bingのクローラーが収集した情報を使ってるそうです。
自分が使おうとしているプロパティのシェアを、ある程度知ることができます。
CSS usage on the web platform - Microsoft Edge Development
シェアが非常に少なくても、「ショートカットプロパティのほうがよく使われるから」といった理由だったりするので、このサイトを見てすぐに「シェアが少ない=使えない」と決めるのはアレですけど。
たまに見ると、新しいプロパティのシェアが上がってたりして興味深いです。
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