絶対正義の裏
ということで沖縄ネタを連投したあと、皆さんも目にしたであろう大阪市長の米軍兵士への発言が話題になってしまいました。
このこと自体、一自治体の、しかも米軍を持っていないところの首長が何故話すのか、理解に苦しむところがあります。更に言えば、もしかすると真意は別にあったとしても、既に変更できない過去と、改善を続けなければならない現在をあたかも同じように取られかねない話し方をした稚拙さ、風俗嬢でことを収束させようとする米兵に対しての侮辱も含んだ言い方については、言ってしまえば「アホ」であったと思います。大体犯罪を犯す犯罪者が絶対少数なわけで、それをあたかも全体のように語ることが誤解なわけでしょ?
彼が言っている「他の国だって戦争時期には同じようなことをやった。日本だけ言われるのはおかしい」っていうのは、言っちゃいかんわけですよ。まだ善行ならわかる、悪行を他と比較して、しかももう戻ることがない過去を言うというのは間違っている。大体そこに更に一直線お坊ちゃまの都知事が乗ってくるのは分かってるわけで、行動としても間違っている。もし言及するなら「当時非道な行為はあった。それを踏み台にして我々は間違いは正す。詳細な事実については研究等で進めるしかない」くらいでしょ?だからその根本は日本という国が出さないと駄目で、そうしてそれ以外の意見は「個人見解」としなきゃ駄目ですよ。ドイツとナチの関係が正にそうで。
で、現在の問題。
性の問題が典型だと思うんですが、「絶対的な正義」があるんですよね。パートナー以外とは交渉は持つべきではない、金銭で関係を持つべきではない、風俗は悪だ、等々。で、そこには現実として、特に性の世界で圧倒的に「男性が女性を利用する」場合が多いということ。だから理想としては凄く分かりやすい。
ところがこの理想が出れば出るほどもぐる形で「現実」というのが進行します。しかもその「現実」は、そこで働いている人が「自分で選択した」ということで進んでいるので、寧ろ逆ネジを食らうことがある。例えば女性議員が「そんなもの失くせ」と言ったときに、「冗談じゃない、こっちはこれで食っている、勝手にやってるんだから止めてくれ」というのが女性だったり、という。また、沖縄で言えば、基地に反対、と言いながら、その基地で生計を立てている人も多々いる訳で、本当に基地関係がいなくなったらこれは大変なダメージかもしれないと実際に行くと思います。そりゃ沖縄での基地の大きさって圧倒的ですよ。その上これと言った製造産業はないわけで、基地への依存が高いのは行けば割と直ぐ想像できます。
「日本は性に対する意識が低い、欧米では厳しい」という意見がありますが、んなことはなくて、オランダやドイツが未だに飾り窓制度を持っていて、国がそこの女性を管理しているのは何故か。ある意味今回の発言と同じで、特に貧困層の移民の性犯罪暴走を押さえ、病気の蔓延を阻止するという役目を負わせているわけですよ。大体人間の根源である性の問題がそんなに国によって変わるわけもなく、ある意味もっとも「本音と建前」が分かれていることの一つでしょうね。
ただ更に考えれば、この状況だって更にもぐった問題があるんじゃないかな?と。例えば上で上げた「自由意志での職業」ということは、本当に自由意志なのか?「いや、大体もっと金が欲しい女性が働いてるんだよ」という話もあり、それを全て否定はしませんが、かなりの部分で幼少期に問題を抱えた人だったりじゃないかな?と。直接の風俗ではありませんが、以前読んだ「AV女優」という本を見ると、その職業を選んだ人達、まあ色んなトラウマを抱えた人ばかりでした。何というか、ある種の「共依存」的な自己催眠だったり。何故女性ばかりがその犠牲になってるのか?まあ言えば男性のホストだって同じような境遇だったりするのかも知れません。風俗、という職業がそういう溜り場的な役目になっているんじゃないかな、と。これはかなり「貧困の相続」のようなところがあるでしょうね。終わりのない連鎖。
このことに関しては、「風俗が悪い」という観点に立てばそういう職業は一切なくなるのが理想だと思います。じゃあAVは?風俗を超えてみれば、金をもっと使うギャンブルは?カジノなんて駄目?タバコはどうよ?というように、余りの消毒社会になるようにも思います。例えば昔ちょっと話題になった「セックスボランティア」という本がありますが、障害者が性を買うこととパートナーが居ない健常者が性を買うことは何が違うのか?それで生計を立てている人はどうするの?
実は重層構造になっていて見えないことが多いことって、幾ら見えることだけを話しても「カビの上からペンキを塗る」ようなことで、本質的なことにはならないと思うんですよ。だから全部さらけ出せば良いのか、いや、現実をそのままにしておけば良いのか、私にも分かりません。分かりませんが、出てきた現象だけを叩いていても、何も変わらないなあ、と思い、その大きさに呆然としてしまいます。頭のいい人は、「これが答え」みたいなものを出すかも知れませんが、それだってどうだか、という。
性の問題が典型だと思うんですが、「絶対的な正義」があるんですよね。パートナー以外とは交渉は持つべきではない、金銭で関係を持つべきではない、風俗は悪だ、等々。で、そこには現実として、特に性の世界で圧倒的に「男性が女性を利用する」場合が多いということ。だから理想としては凄く分かりやすい。
ところがこの理想が出れば出るほどもぐる形で「現実」というのが進行します。しかもその「現実」は、そこで働いている人が「自分で選択した」ということで進んでいるので、寧ろ逆ネジを食らうことがある。例えば女性議員が「そんなもの失くせ」と言ったときに、「冗談じゃない、こっちはこれで食っている、勝手にやってるんだから止めてくれ」というのが女性だったり、という。また、沖縄で言えば、基地に反対、と言いながら、その基地で生計を立てている人も多々いる訳で、本当に基地関係がいなくなったらこれは大変なダメージかもしれないと実際に行くと思います。そりゃ沖縄での基地の大きさって圧倒的ですよ。その上これと言った製造産業はないわけで、基地への依存が高いのは行けば割と直ぐ想像できます。
「日本は性に対する意識が低い、欧米では厳しい」という意見がありますが、んなことはなくて、オランダやドイツが未だに飾り窓制度を持っていて、国がそこの女性を管理しているのは何故か。ある意味今回の発言と同じで、特に貧困層の移民の性犯罪暴走を押さえ、病気の蔓延を阻止するという役目を負わせているわけですよ。大体人間の根源である性の問題がそんなに国によって変わるわけもなく、ある意味もっとも「本音と建前」が分かれていることの一つでしょうね。
ただ更に考えれば、この状況だって更にもぐった問題があるんじゃないかな?と。例えば上で上げた「自由意志での職業」ということは、本当に自由意志なのか?「いや、大体もっと金が欲しい女性が働いてるんだよ」という話もあり、それを全て否定はしませんが、かなりの部分で幼少期に問題を抱えた人だったりじゃないかな?と。直接の風俗ではありませんが、以前読んだ「AV女優」という本を見ると、その職業を選んだ人達、まあ色んなトラウマを抱えた人ばかりでした。何というか、ある種の「共依存」的な自己催眠だったり。何故女性ばかりがその犠牲になってるのか?まあ言えば男性のホストだって同じような境遇だったりするのかも知れません。風俗、という職業がそういう溜り場的な役目になっているんじゃないかな、と。これはかなり「貧困の相続」のようなところがあるでしょうね。終わりのない連鎖。
このことに関しては、「風俗が悪い」という観点に立てばそういう職業は一切なくなるのが理想だと思います。じゃあAVは?風俗を超えてみれば、金をもっと使うギャンブルは?カジノなんて駄目?タバコはどうよ?というように、余りの消毒社会になるようにも思います。例えば昔ちょっと話題になった「セックスボランティア」という本がありますが、障害者が性を買うこととパートナーが居ない健常者が性を買うことは何が違うのか?それで生計を立てている人はどうするの?
実は重層構造になっていて見えないことが多いことって、幾ら見えることだけを話しても「カビの上からペンキを塗る」ようなことで、本質的なことにはならないと思うんですよ。だから全部さらけ出せば良いのか、いや、現実をそのままにしておけば良いのか、私にも分かりません。分かりませんが、出てきた現象だけを叩いていても、何も変わらないなあ、と思い、その大きさに呆然としてしまいます。頭のいい人は、「これが答え」みたいなものを出すかも知れませんが、それだってどうだか、という。
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