中国でも吹き荒れる「Pokémon GO」旋風!ただし、他の国とはココが違います

暴動、あるいは反政府運動に発展する可能性も…
〔PHOTO〕gettyimages

暴動寸前

「日本では22日にサービスが始まったというのに、中国ではなぜ配信されないのだ?」

「多くの中国人がこれほど心待ちにしているというのに、一体どういうことだ!」

配信されてもいないのに、「Pokémon GO旋風」が、中国全土で吹き荒れている。

ポケモンは中国語で、「精霊宝可夢」(ジンリンバオクモン)、もしくは「口袋妖怪」(コウタイヤオグァイ)と呼ぶ。だが最近は、英語でそのままPokemonと表記することも多くなった。

中国国内でPokémon GOをインストールしようとすると、①Googleアカウントがない、②VPNがない、③GPSがない、④Apple IDがないなどの理由で、インストールできない。早い話が配信されていないのだ。そもそも中国政府は、Google自体を禁止しているのだから、配信されるわけもない。

だが中国のネット上には、「Pokémon GO bar」なるサイトがオープンし、7月25日現在で、すでに143万人が登録して、日々ホットな議論を戦わせている。実際に手に取って遊んだことがなくても、海外の同胞からPokémon GOの画面を送ってもらってそれを貼り付け、攻略法を披露し合ったりしているのだ。

加えて、日本や欧米、オーストラリアやニュージーランド在住の中国人たちが、中国大陸の人々に向かって、いかに楽しいゲームかを、自慢げに語ったりしている。

そんな状況を見ていて、もしかしたらこの降って湧いたような中国のポケモン旋風は、習近平政権がインターネットやSNSを厳格に規制している中国社会で、「蟻の一穴」となるかもしれないと思うようになった。

関連記事