細野豪志代表が誕生したら、
野党再編へ民主党分裂も!?
岡田克也代表代行の昇格を細野グループが阻止
民主党は第47回総選挙で11議席増の73議席を獲得したが、海江田万里代表が落選したことと、当初目標の三桁100議席に遥かに及ばなかったことで事実上の敗北である。
同党は12月17日の両院議員総会で、海江田代表の辞任に伴う党代表選を1月7日告示・18日投票で実施することを決定した。と同時に、132人の衆参院議員の他、地方議員、党員・サポーター(約23万人)も郵便投票で参加する。
14日の投開票日夜から翌日にかけて、辞任表明した海江田代表と枝野幸男幹事長は後継代表に岡田克也代表代行を昇格させるべく年内の両院議員総会での代表選出を画策した。
が、いち早く細野豪志元幹事長擁立グループが動き、細野氏は17日、代表選出馬の意向を固めた。その直前に地方組織から地方議員と党員・サポーター参加の「開かれた代表選」実施の声を上げさせて流れを作ったのが奏功した。
現状では、維新の党との新党結成を含む野党再編を視野に入れる細野氏が代表に選出される可能性が高い。官公労や自治労など労組依存体制護持の党再建派は岡田氏を担ぐ意向を崩していない。
国会議員レベルでは、大畠章宏前幹事長(日立製作所労組出身)率いる「素行会」(約15人)、赤松広隆前衆院副議長(旧社会党出身)率いる「サンクチュアリ」(約15人)、野田佳彦元首相率いる「花斉会」(約10人)などが岡田氏支援グループである。数の上では岡田氏支持グループが細野氏支持グループを上回る。
一方、細野氏の自前のグループ「自誓会」(13人)以下、前原誠司元外相率いる「凌雲会」(約15人)、長島昭久元防衛副大臣が中心の勉強会「国軸の会」(6人)が細野氏を担いでいる。松本剛明元外相はグループに属していないが、細野氏を支持している。因みに、敗者復活で475人目の当選者となった菅直人元首相は旗幟を明らかにしていない。