2011.03.04
# ライフ

2011年、SPIDERが変えるテレビの「未来」と「可能性」

有吉昌康(株式会社PTP社長) 第1回

佐々木 地デジ版の『SPIDER PRO』、記者会見はいつでした?

有吉 SPIDER PRO を発表したのが昨年の12月15日です。

佐々木 その記者発表会に行ったんですけど、はっきり言ってものすごく驚きました。衝撃を受けた。

有吉 ありがとうございます。

佐々木 日本の家電製品は何でこんなに操作系が悪いんだと極めて不愉快だと思っていたんです、これまでずっと(笑)。わが家にCATVのセットボックスがあるんですけど、なにかの番組を毎週予約するじゃないですか。その番組が終了していて、次のシリーズになっていても全然関係ないものが予約し続けられる。それで録画された番組のデータから消そうと思うんだけど、その番組は消せるんだけど予約が消えない。予約はどこに行って消すのかわからない。そうすると番組表の当該の番組のところを探して、その番組表から消すしかない。こんなバカみたいなインターフェースはないよね。

 もう一つ言うと、これは家電じゃないけど、NHKオンデマンドはほんとに酷い。見たい番組がこれだって分かって、すでにNHKオンデマンドに上がってますというので、それを探してみようかと思うと探せないんです、これが。インターフェースが悪すぎてね。NHK特集の昔のドキュメンタリーを見ようと思ってメニューからNHK特集を開く。ジャンル別に分かれているんだけど、そのジャンルがたとえば「社会」と「ヒューマン」が別になっていたりして。社会とヒューマンって、いったい何が違うんだって(笑)。

有吉 人間は社会的動物じゃないってことですよ(笑)。

佐々木 そういう得体の知れない分け方をしているものがいっぱいある。ほんとに日本の家電関係の操作系は酷い。

 SPIDER のアナログ版は以前から使わせていただいているんですけども、それを遙かに超える見た目とインターフェースです。僕は SPIDER 地デジ版を製品写真を見た瞬間、これはアップルが作ったんじゃないかと思いました。

有吉 いやいや。ありがとうございます。

佐々木 あの製品の意味合いと、インターフェースは凄く大事だと思うんですけど、そこの哲学をまず話していただけませんか。

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