ピクセル数から印刷物に必要な解像度を知る方法

web制作上では解像度を気にすることはあまりありませんが、印刷物となるとそうはいきません。印刷物でデータを入稿したりする際に、この画像は、印刷物ではどれくらいの大きさになるんだろうかと思うことがありました。そこでピクセル数から印刷物に必要な解像度を知る方法ということで 今更感はありますが解像度について少しメモっておきたいと思います。
実際にイラストレーターで入稿データを作成する際は、画像はEPSで保存し、画像をリンクさせるなど入稿時の注意事項はいくつかありますので注意が必要です。
- ピクセル数とは
- ピクセル数とは、デジタル画像を構成する単位である、色のついた「点」。デジタル画像は正方形(まれに長方形)のピクセルを規則正しく縦横に並べることで一枚の画像を表現する。(IT用語辞典より引用)ということで、画像は微小の点が集まって構成されているということになります。例えば、「3840×3072」の画像は横に3840個、縦に3072個の点が並んでいることになります。また、デジカメで画素という言葉がありますが、「3840×3072」の大きさが撮影できる画素数は、3840×3072=11,796,480 つまり1179万画素というこになります。
- 解像度とは
- 解像度とは、ディスプレイの表示能力やプリンタの印刷能力、スキャナの分解能力など、きめ細かさや画質の滑らかさを表す尺度。単位幅をいくつの点の集合として表現するかを表わし、この値が高いほど、より自然に近い画質が得られる。解像度が低いと、画像や文字に「ジャギ」と呼ばれるギザギザが現れる。ディスプレイの場合は画面に表示するドット数で表す。プリンタやスキャナの場合(印刷物の場合)は、1インチ(2.54cm)あたりのドット数で表され、単位としてdpi(dots per inch)が用いられる。(IT用語辞典より引用)ということで、1インチ(2.54cm)内にいくつドットが並んでいるかということです。72dpiの解像度よりも350dpiの方が1インチ内おおくのドットがあるため綺麗に表現されるということになります。
- 商業用の印刷物に必要な解像度は350dpi
- 一般的に商業用の印刷物に必要な解像度は350dpiとされています。
- 「3840×3072」の画像は印刷物では大きさはどれくらい?
- ということで、このような際の計算方法は、
ピクセル数÷解像度×2.54cm=出力サイズ
縦 : 3840pixel÷350dpi×2.54cm≒27.9cm
横 : 3072pixel÷350dpi×2.54cm≒22.3cm
印刷物にすると、縦 : 27.9cm 横 : 22.3cmで出力されることになります。 - A4サイズに必要なピクセル数はどれくらい?
- さきほどと逆の場合です。例えばA4サイズ(21cm×29.7cm)全面に画像を使用する際、何ピクセルの画像が必要かということですが、その計算方法は、
出力サイズ×解像度÷2.54=ピクセル数
横 : 21cm×350dpi÷2.54cm≒2894pixel
縦 : 29.7cm×350dpi÷2.54cm≒4093pixel
ピクセル数は、横 : 2894pixel 縦 : 4093pixel必要ということになります。 - Photoshopで簡単に計算
これらの計算方法ですが、実はphotoshopで簡単に計算することが出来ます。photoshopのメニューより「イメージ」「画像解像度」より「画像の再サンプル」のチエックを外し、解像度部分を「350」と入力します。すると、幅・高さが自動的に表示されます。「3840×3072」の画像の場合、4と同じ結果になると思います。
ピクセル数から印刷物に必要な解像度を知る方法