洋ドラの見方
洋ドラの見方についてちょっと思うことがあるので、この機会に書いておこうかなと思った矢先に、Netflixに『ER』が15シリーズまで入りました。僕、見てないんだよね。『グレイズ・アナトミー』も一話見たくらいだし、『Lost』も『ウォーキング・デッド』も見てない。『フレンズ』も見てない(というか一話見て萎えたけど)。というわけで、そんなのが洋ドラの見方とかこいても、全然意味ないんじゃないか。まあ、それはそれとして、書いてみますか。
自分に合ったのを見る
馬鹿みたいに当たり前だけど、洋ドラも自分に合ったのを見たほうがいい。当然、どれが自分に合うかなんだが、つまり、そこを知るが意外に難しい。一般的に言えるのは、人気番組だったら誰が見ても面白いとは言えるけど、そこがなんとも微妙なところ。洋ドラにハマるというのは、人気番組おもすれーというより、ああ、これが見たかったんだよという、微妙にマイナーなところにある、と思う。というのは、というか、ニッチの焼畑農業はどうやらNetflixとかのコンセプトみたいなんで、Netflixが面白いわけです。SF的なのでいうと、メジャーであっほうなNBC『ヒローズ』と、局所的にすごい人気だったけどシーズン2打ち切りとなったNetflix『センス8』の差というか。
なので、「へ、私を面白がらせるドラマがあるっていうの」という高ビな態度でいつか出会えるといいですね感。
第1話を2回見る
ドラマはたいてい第1回にいろんな思いを込めて作る。少なくとも12回シリーズの2回分くらいの伏線が潜んでいることもある。そうした細かい部分を理解しようとしなくても、登場人物や世界観に馴染むのにも、第1話を2回見るといい。『THE BLACKLIST/ブラックリスト』とかもけっこうご都合主義でできているように見えながら、さりげなく、レディントンに"It must be good to be home again, sir."とか言わせているが、FBIは彼のhomeとになっている。
シットコムはセンスがあえば
厳密に洋ドラといっていいかわからないけど、シットコム、つまりシチュエーション・コメディという分野があって、奇妙な状況(シチュエーション)に登場人物が置かれることで笑いを取る、加えて、見ている人の笑いの声が入るみたいなのがある。『フレンズ』とかが典型で、で、これ、見る人の笑いの壺がずれると、うへぇになる。
シットコムはだいたい30分という時間枠があるらしい。というか、現状だと、いわゆるリビングのお笑いというより、なんだこれ、笑える?みたいな30分ものが増えてきそう。そうした点で最近の一押しはNetflixの『このサイテーな世界の終わり』が良かった。ローティーンからハイティーンに移るときの感覚がびしびし来る。エンディングなんか、号泣しましたよ。っていうか、慢性中二病患者、見るといいよ。
『アンブレイカブル・キミー・シュミット』も個人的に好み。スゲーおバカドラマなんだけど、これインテリの自虐ネタ満載。
水戸黄門的なのもまだある
洋ドラってスゲーなあ、変わったなあと思ったのは、村上春樹も絶賛(?)していた『ブレイキング・バッド』で、まあ、僕もこれが洋ドラに地すべりしていったきっかけなんだけど、昔ながらも洋ドラみたいのもけっこうある。マンネリ? というかダラダラ毎週見る系のようなやつ。探偵物とかも。この手のは実に大衆的。悪いかよ。いえいえ。面白いのか面白くないのかわかんないけど、『アンフォゲッタブル 完全記憶捜査』は全部見ましたよ。ポピー・モンゴメリー (Poppy Montgomery)が好きっていうのもあるけど、まあ、めちゃくちゃな作品で、めちゃくちゃななエンディングでした。ま、いいんじゃね。
個人的にこの手の面白かったのは『メンタリスト』ですかね。レッド・ジョンが捕まってからは面白くないという人がいるけど、私としては、そのあとの長いマンネリ的エピローグがこの物語の核だと思う。愛をなくして、愛を見つける物語なんです。
メーガン・マークル (Meghan Markle)で、ほえええとなったビジネス系『SUITS/スーツ』も、まあ、お色気ありのマンネリ系でしょうか。たらたら見ていて面白い。ただ、この物語が面白いのは、主人公のハーヴィーやマイクより、リック・ホフマン (Rick Hoffman)演じるルイスでしょう。もうこれはビジネスマンの自虐を究極まで押し詰めた最高の演技です。
字幕か吹き替え
私は当初、吹き替えで見ていたんですよね。英語聴きたくねぇと思って。なましっか英語聞けるのに、それで十分じゃない、字幕を見ると、あ、意訳だあとか、もう面倒くさくてたまららん。『ブレイキング・バッド』も吹き替え付きDVDで見ていたせいもあるけど、吹き替えで見ていた。『メンタリスト』もそう。まあ、これらの作品だと声優がいいんで、吹き替えでもいいんじゃねという感じはする。つまり、吹き替えをどんだけ真剣にやっているかということ。
Netflixが独自に吹き替えに頑張っていて、よくやっているなあと思うけど、『ジプシー』のナオミ・ワッツ(Naomi Watts)とか、最初から吹き替えの聴きたくねえ、と思った。そういえば、『ボディ・オブ・プルーフ 死体の証言』も当初、弘中くみ子吹き替えのミーガン・ハントで見ていたのだけど(吹き替え悪くないです)、途中、字幕に切り替えた。ダナ・デラニー(Dana Welles Delany)の低音がイケヴォすぎてたまらん。まあ、これも物語は進展するにつれめちゃくちゃになっていったけど。
そういえば、WOWOWのとかだと吹き替えで録っても、後で字幕に切り替えできますよ。
すっげー作品がある
『ゲーム・オブ・スローンズ』とか、すっげー、としかいいようがないんだけど、あのすごさというのは、ある意味、従来的な作品の総合や映像撮影技術の総まとめみたいな感じだけど、そういうのじゃなくて、え?、こんな作品ありなのか?的なのがある。
その筆頭がNetflix『The OA』。まあ、ストーリーはあるんだけど、語られるすべてがなんというか、入れ子のメタ状態で、真実はなんだかさっぱりわからないし、結局のところいったい何の話なのかわからないけど、とにかくすごい。原案は主演のブリット・マーリング(Brit Marling)自身らしいのだけど、もう天才っていうのだろうな。で、わけもわかんないのに感動もしたし、ムーヴメンツも真似てみた。
すっげーといえば、『ブレイキング・バッド』が筆頭だけど、Netflix『13の理由』も『またの名をグレイス』もすごかった。『アンという名の少女』もすごかった。『アフェア 情事の行方』もそう。なんだろ、まず、映像と脚本がすごいとしかいいようがない。そしてそれが、存在のぐわわんと奥に突き刺さって、それ見ない人生なんてありえないというくらい。
スマホでも見られる
洋ドラに限ったことではないけど、アマゾン・プライムとNetflixの作品のいくつかは(けっこうある)スマホにダウンロードしていて、電車のなかとかでも見ることができる。うへー暇ぁというとき、小さい画面で洋ドラとか見ると楽しい。電池食うけど。
ま、そんな感じすかね。私が見た作品のベストランキングとかも思ったけど、『Weeds ~ママの秘密』とか、感動しましたぁとか言っても、そんな日本人少ないと思うんで。
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