2月23日に急性大動脈乖離を発症、緊急手術(全弓部人工血管置換術)を受け奇跡的に乗り越えた長男。その後も担当医師も『奇跡』と言った回復ぶりで3月3日に一般病棟へ。
・ 3月11日に担当医師から嫁、両親が呼ばれ現状の説明を受ける事になりました。これはコロナ禍にあって本当に例外的な事で、普通は家族であっても病室に入る事は出来ず、万が一 説明を受けるにしても代表者1名との事でした。しかし、長男のケースは本当に特殊で厳しい現実があったので両親である私たちも呼ばれました。 ・ その日、長男は普通に歩いて声が掠れて出にくい以外はごくごく普通でした。食事もその日から普通食になったそうでリハビリで階段の上り下りもしていると言っていました。 ・ しかし見た目は普通でも長男の結合組織が非常に脆弱な事に変わりはなく いつ大動脈が破裂してもおかしくない状態でした。 ・ 治療として医師たちに出来る事は殆どなく血圧の管理、感染症を起こさないように気をつける、の2点が主な物でした。あとは対症療法のみです。 ・ 《医師の話》 医師は開口一番言ったこと「正直、ここまで来るとは これは奇跡というか・・」 ・ ⚫︎術後 血圧が高めだったのでARB(血圧を下げる薬)を投与している ⚫︎炎症反応も少し出ている ⚫︎肝臓の動脈に瘤が出来ているが悪さはしていない ⚫︎人工血管と自身の血管との接合部(心臓側)に少し変異が見られる。カテーテルを入れて何らかの処置をするかもしれない ⚫︎大動脈の径が急速に太くなっている。長男の場合結合組織が脆弱なため普通の手術適応ケースより細いうちに❶新たに人工血管置換術をする❷ステントグラフト内挿術をする❸もしくは何もしない。これは3ヶ月後くらいを目処に検討する。 ⚫︎(11日から)1週間後、2週間後にそれぞれCTを撮って状態が良ければ一時帰宅を検討する。 他にも色々言われましたがよく覚えていません。 ・ 一時帰宅に向け嫁と本人とで16日に栄養指導を受ける事になった。 ・ 約1時間ほどのカンファレンスを終え病院を後にしました。この時は これが生きている長男を目にする最後になるとは知る由もありませんでした。 ・ 3月16日 嫁と長男で栄養指導を受けた。 《11日のあとの報告として》 12日から熱が続いた。原因は分からず。培養の検査をしたが菌が出た訳ではない。炎症数値が少し上がっている。今日(16日)は36〜37℃台。今日から新しい抗生剤ロセフィンに変更。ARBの影響で咳が出るため胸に痛みがある。血圧が落ち着いてきたためARBは一旦中止。咳はまだ出ている。 今日の朝、造影剤によるCTを撮った。下行大動脈は先週から太くなっていない。手術の影響で左肺に水が溜まっている。 ・ ・ ・ 3月18日 9時17分。嫁から電話。病院から緊急に呼び出されたとの事。何も分からず待っている。何か分かったら連絡する、という事で電話を切った。 ・ 10時17分。病院の医師から電話。長男が10時8分に亡くなった事を知る。職場にいたおとー(夫)にも医師から電話があり病院へ行く事になる。 ・ 午後3時、オトちゃん(次男)に運転して貰い病院到着。物言わぬ我が子と対面。数時間を過ごす。 ・ 長男は18日朝も普通に食事をし自分で食器を下げ嫁ともLINEをしていたそう。その後突然容体急変。心臓付近の大動脈が破裂し心タンポナーデを起こしたらしい(心タンポナーデ=心臓を包んでいる2層の膜(心膜)の間に血液が貯留し、心臓が圧迫されること。その結果、血液を送り出す心臓のポンプ機能が阻害される) ・ ・ 通夜の日は朝から雨。特にここ湘南は暴風雨で嵐のようでしたが幸いな事に通夜の会場のある埼玉は小雨でした。その雨とコロナ禍の中、130名の方が参列して下さいました。長男を慕ってくれる方がこんなにもいた事に驚くと共に感謝でとても胸が熱くなりました。 ・ ・ 葬儀から1週間が経ちました。もう猫使いの声を聞く事も出来ないし温かい彼に触れる事も出来ない。本当に悲しいです。でも何故か彼が近くにいる感覚があります。何故か心がほわっと温かいです。 彼は常に私の心の中にいます。一生懸命生きよう、彼が誇りに思ってくれる人間になるべく努力精進を続けていこうと心に誓いました。 ・ 皆さま本当にありがとうございました。
[2021/03/30 23:42] |
家族
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ヒロミ
桜の下に佇む
ご長男さんの写真を 私のアルバムに移して 時々拝見してます なんて素敵な青年だったでしょう こ冥福を心からお祈りします しぇりぞう この先、何回 桜を見られるのか わからないけれど これからも桜を見る度に 長男さんを思い出すでしょう。 心から御冥福をお祈りしています。 きよぴぃ 先程長男さまの件を知りました。驚きと悲しみで心拍数が上がりました。悲しいです…。 いつかは誰にもこの日が来ますが、悲しいですね…。 きっといつもちーさんのそばで見守ってくれていると思います。 ご冥福をお祈りいたします。 nakakunsan しっかりと記録を残し、長男さんの頑張っていた事を文章に残されたちぃさんの事、尊敬します。息子さんも「さすが母さん!」と思ってらっしゃると思います。心よりご冥福をお祈り致します。 kaolin 今年は桜が早くに開花しましたね。いつの間にか4月ではなく3月に咲くようになった。桜満開の下に立ってる、ご長男の写真が、すごく好き!保存させてくださいね。 |