通常、日本で売られているメーカー車はJIS規格の関係上、右前で組まれています。 このJIS規格で右前に定められている理由というのが、日本に最初に入って来たラレーの自転車が右前だったから、という理由だという・・・。 ですので、ママチャリなどのブレーキは、右前にした時にワイヤルーティングがスムーズになるブレーキアーチの形状をしています。 それに対して、スポーツ車用のブレーキは、左前にした時にスムーズになる形に設計されています。 『右前と左前（右後とも呼びます）のどちらがいいか』という議論は、時々妙な白熱を見せる事がある危険な話題なのですが、結局は『自分の好みで使い易い方にすりゃええやん』ってところです。 ちなみに私は初めてロードに乗った頃から左前にしています。 と言いますのは、私は右利きで、右手の方が握力が強い上に反応が早く、何かあってパニックブレーキになった時に、右前だとフロントブレーキを強くかけてしまい、ジャックナイフ状態になる事があったので、それを防ぐ為です。 左前であれば右手はリヤブレーキをロックさせるだけで済みますので。 と、これを言うと『器用な右手をフロントブレーキのコントロールにまわすべきだ！』とか様々な意見が右前派の人からぶつけられる事がありますが・・・。 あとは、前出の通り、レース用のブレーキアーチは左前の方がワイヤールーティングがスムースでキレイに行きますから。 とりあえず、バーテープを剥がしたり巻き直したりとか、多少めんどくさいですが、実際に一度、左前のセッティングを試してみてはいかがですか？ ただし、左右を入れ替えた直後は、結構ブレーキングミスがあったりしますので、事故を起こさないように注意して下さい。 経験豊富なベテランのインプレライダーでも、普段の自分と逆のブレーキの車体をテストしている時に、ハードに攻めている時にブレーキをミスってコケる事があるくらいですから・・・。