写真で見るソニーα77
ソニーが10月14日に発売するレンズ交換式デジタルカメラ「α77」の試作機をお借りできたので、外観写真を中心に掲載する。
α77は、独自のトランスルーセントミラーテクノロジーを搭載したレンズ交換式デジタルカメラ。2007年発売の中級機「α700」以来のAマウント機における中級機という位置づけになっている。下位モデルの「α55」(2010年発売)や「α65」にはない2ダイヤル、防塵防滴ボディがその証だ。店頭予想価格はボディのみが15万円前後、「DT 16-50mm F2.8 SSM」を同梱するズームレンズキットが21万円前後の見込み。
外観上の特徴としては、グリップ部がα700並に深く大きくなったのが特徴。同時発表のα65も同様で、長時間の撮影でも疲労感が少なそうだ。縦位置グリップもシャッターボタンを横位置に構えた時と同じ高さに配置したタイプで、α700などの縦位置グリップと同様の特徴を継承していると感じた。
機能面で感じたポイントは、クラス最小のレリーズタイムラグに起因したレスポンスの良さ。トランスルーセントミラーテクノロジーを初搭載したα55と比べて動作レスポンスが改善しているのがわかる。どちらかというとミラーレス機のような撮影レスポンスだったα55に対し、より一眼レフカメラに近い感覚で撮影できるようになったと感じる。動体や人物の撮影で違いを実感できるだろう。
EVFもα55から大幅に進化しており、XGA解像度の有機ELを採用。表示サイズはα700の光学ファインダーの実像より大きく、色割れや残像も見られなかった。
■外観
グリップ部はしっかり握れる形状になった |
背面右手側の操作部。α700などに近い配置になった印象 | 液晶パネルはソニーAマウント機ではα900に次ぐ採用 |
液晶モニターはα55や同時発表のα65と異なり、3軸チルト式 |
モードダイヤル | ストロボをポップアップさせたところ。奥はステレオマイク |
記録メディアスロット | フォーカスモードダイヤル |
側面の端子類 |
バッテリーはα900やα700と共通の「NP-FM500H」 | 付属のバッテリーとチャージャー |
ズームレンズキットに含む「DT 16-50mm F2.8 SSM」の装着例 |
・縦位置グリップ「VG-C77AM」
VG-C77AM | バッテリーを2本収納できる。バッテリー室のフタを外さず装着できる |
装着例(背面) | 縦位置での使用例。シャッッターボタンが横位置撮影時と同じ高さに来るデザインを継承 |
・α65(中央)、α55(右)と比較
■画面
・撮影画面
DISPボタンを押すごとに表示スタイルを変更可能 | 測距点のみ表示したところ |
電子水準器(2軸)を表示 | ヒストグラムを表示 |
追尾する被写体を設定する画面 | スマートテレコンバーターは1.4倍、2倍が選択可能。倍率に応じて記録画素数が変わる |
Fnボタンで展開するメニュー。項目を選び、前ダイヤルで直接値を変更できる |
決定ボタンで項目を選んだ場合 | 直接ダイヤルで値を変更した場合 |
・撮影モード
3D撮影はスイングパノラマのほか、16:9の3D静止画を記録するモードも追加 | 3D撮影はカメラを振って行なう |
動画記録時に絞り優先AEやマニュアル露出を利用可能になった | シーンセレクションには「手持ち夜景」などを搭載 |
MRモード(ユーザー設定登録) |
・メニュー
記録設定1 | 記録設定2 |
記録設定3 | 動画記録設定 |
カスタマイズ1 | カスタマイズ2 |
カスタマイズ3 | カスタマイズ4 |
カスタマイズ5 |
再生1 | 再生2 |
記録メディア設定 | 日時設定 |
設定1 | 設定2 |
設定3 |
・再生画面
再生画面 | 詳細表示 |
・XGA OLED Tru-Finder
電子ビューファインダー内の表示(コンパクトデジタルカメラで撮影) |
鈴木 誠
2011/8/31/ 00:00