ペンタックスは、デジタル一眼レフカメラ「K100D」を7月下旬より発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は7万円台半ばの見込み。標準ズームレンズ「DA 18-55mmF3.5-5.6AL」とのセットモデルも用意され、店頭予想価格は9万円前後の見込み。
■ 磁気駆動の手ブレ補正ユニット
同社独自の撮像素子シフト方式手ブレ補正機構「SR(Shake Reduction)」を搭載。SRでは撮像素子が磁力により動かされ、メカニカルなガイドレールが存在しない。このため摩擦が少なく、ブレに対する追従性がよいとしている。補正効果は2段分。
SRは同社の交換レンズすべてで有効。ただしレンズ通信に対応していないレンズを装着する場合は、手動でレンズの焦点距離を入力する必要がある。対応する焦点距離は8~800mm。
撮像素子はAPS-Cサイズ(23.5×15.7mm)の有効610万画素CCD。最大記録画素数は3,008×2,000ピクセル。RAWモードは3,008×2,008ピクセル。記録形式はJPEGとRAW。秒間2.8コマ、JPEGで連続5枚、RAWで連続3枚までの連写が可能。
感度はISO200~3200。オート感度設定では、増感の上限をISO800~3200で選ぶことができる。K100Dでは新たに、オート時の感度の範囲を液晶に表示できるようになった。
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撮像素子シフト方式の手ブレ補正ユニット
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手ブレ補正ユニット。ユニットを駆動するためのコイルが見える
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レンズ焦点距離の手動入力画面
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ISO感度の設定幅を表示可能
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■ 豊富な使用可能レンズ、シャッター速度は1/4,000秒を実現
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K100Dのシャーシ。ステンレス製
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レンズマウントはペンタックスKAF。使用可能なレンズはK、KA、KAF、KAF2マウントレンズ。またアダプタを介することでスクリューマウントレンズ(M42)、645用レンズ、67用レンズを使用可能。
シャッターユニットは電子制御式縦走行フォーカルプレーン。最高速度は1/4,000秒。シンクロ速度は1/180秒。
ファインダーはペンタミラー方式。SR機構による重量増分を軽減するためにミラーを採用した。倍率は0.85倍。視野率は96%。
AFセンサーは11の測距点を持つSAFOX VIIIを搭載。中央9点はクロスセンサーとなる。測距点はファインダーにスーパーインポーズ可能。AFモードはシングルとコンティニュアスを備える。
露出モードはプログラムAE、絞り優先AE、シャッタースピード優先AE、マニュアル、バルブを備えるほか、風景、マクロ、動体、人物などのピクチャーモードを備える。また、オートピクチャーモードに設定すると、カメラが判断して自動的にピクチャーモードを切り換える。
■ 現像ソフトがSILKYPIXエンジンに
液晶モニターは2.5型約21万画素の低温ポリシリコンTFT液晶。上下左右140度の広視野角パネルを採用する。記録媒体はSDメモリーカード。PCとの接続はUSB 2.0。また、ガイドナンバー15.6(ISO200)の内蔵ストロボを備える。
電源はCR-V3リチウムイオン電池×2、または単三電池×4。単三電池はリチウム電池、ニッケル水素充電池、アルカリ電池に対応。CIPA準拠の撮影可能枚数は約730枚(CR-V3)。
ボディ外皮はエンジニアリングプラスチックだが、シャーシはステンレス製。本体サイズは129.5×70×92.5mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は560g。
付属するソフトウェアは現像ソフトが「PENTAX PHOTO Laboratory 3」、閲覧ソフトが「PENTAX PHOTO Browser 3」にそれぞれ進化。PHOTO Laboratoryは、市川ソフトラボラトリーの「SILKYPIX」の現像エンジンがベースとなった。
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PENTAX PHOTO Laboratory 3
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PENTAX PHOTO Browser 3
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■ お問い合わせ先
お客様相談センター
Tel.03-3960-3200
■ URL
ペンタックス
http://www.pentax.co.jp/
( 本誌:田中真一郎 )
2006/05/23 10:07
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