映画 #窓ぎわのトットちゃん 八鍬新之介監督 「花束を贈る」
「窓ぎわのトットちゃん」
映画『窓ぎわのトットちゃん』予告 <12月8日(金) 公開>
劇場は満席札止め。小さな子供さん連れのご家族も客席にちらほら見かけたが、圧倒的に年配のお客さんが多かった。笑い声とすすり泣きで劇場が満たされる。
まず、「劇場版ドラえもん」シリーズを手掛けてきた八鍬新之介監督の強い意思を認める。余談だが、このところたまたま見る映画とこの作品との連続性に、映画という不思議で奇跡的な空気を重ね合わせる。同じ日に見た「枯れ葉」も前の週に見た「ウィッシュ」も、家で見た小津安二郎の「風の中の牝鶏」も同じ線上にあることに気づかされる。世界はきっと危機的な状態なのだと思わせる。
しかし、
この「窓ぎわのトットちゃん」というは黒柳徹子さんの原作と、この原作が発売された当時のイラストを描いたいわさきちひろさんの思い出を思い起こさせる愛で満たされたファンタジーだ。1981年のことだ。タイトルの”窓ぎわ”はもう今はあまり使われないかもしれないが、会社で仕事もなく時間を過ごす定年間際の社員のことだ。
役所広司さん演じる、「トモエ学園」の小林校長が見守る列車を教室にする学校で、好奇心旺盛なトットちゃんのことが描かれる。この学園は生徒に何もしない。自主性を尊重し、平等で争いのない空間だ。まさに自由。数々の名場面が思い出されるが、小児麻痺の泰明ちゃんがプールで自由を獲得するシーンが素晴らしい。子どもたちの中にある自由という宇宙空間を、大人はただ見守るだけ。
しかし、社会は戦争に突き進む過程で、市民(国民)から自由を奪う。
近所の悪童とトモエ学園の生徒が向かい合うシーンは、この映画のクライマックスのひとつだろう。日本が戦争に向かう中、子どもたちは暴力ではない方法で対処する。それを黙って見守る小林校長の背中が物語る何かを、ときとしてこの国の人々は忘れてしまうようだ。
加速主義化するいまの日本は、すでにいつでも戦争できる準備ができたらしい。原作者の黒柳徹子さんが、この作品のアニメ化に理解を示したのは、よほどこの国が危機的な状況にあることを察したからではないかと思う。大勢の日本国民が冷静になって見るべき映画だ。そしてもし、子供さんと一緒にこの映画を大人が見るならば、この映画ことを丁寧に子供さんとともに学んでみてもいいのではないか。
♬潰れそうな何かがあるなら 後ろから抱きしめる 許されるまで強く♬
加えて
あいみょんさんは天才だと思う。
あいみょん – あのね【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
『窓ぎわのトットちゃん』観て、子どもの頃『パンダコパンダ』観た時の楽しさを思い出しました。ちっちゃな子たちは『トットちゃん』を本当に楽しむだろうな。トットちゃんと一緒に夢の電車に乗って、木のぼりがんばれー!って拳を握って応援するだろうな。
https://t.co/iq1Ek7WIQZ— 町山智浩 (@TomoMachi)
『窓ぎわのトットちゃん』、アニメーションで魅せる魅せる。据え置きの鉄道客車がトットちゃんの心の中で疾走し、小児マヒの子が水の中で自由に泳ぎ、戦争の狂気の中をトットちゃんが駆け抜ける。セリフはいらない。アニメなんだから!
— 町山智浩 (@TomoMachi)
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これって自民党ではなく官僚の頭もどうかしていると思うがいかがなものか。官僚が政治の道具でしかないとはいえ、あまりにもひどすぎると感じる。そう感じるのは自分だけか?
すげー!自民党って悪事を働いて役職を辞める事になった人に花束を渡して拍手喝采、説明責任を果たさないまま笑顔で辞められるのか。
とことん全てが腐ってる政党だね。 https://t.co/GHCm1wlIVv— コダマ (@kodama1234567)