七月六日

大和田秀樹の『風評破壊天使ラブキュリ』を読んだッス。

風評破壊天使ラブキュリ (チャンピオンREDコミックス)

風評破壊天使ラブキュリ (チャンピオンREDコミックス)

プリキュアふうの女の子2人が、放射能デマゴーグたちを(主に暴力で)粉砕するお話。東大医学部の中川恵一准教授が監修していて、科学的な解説もばっちりです。ちなみに大和田秀樹は東北大学出身で、東北地方にゆかりのある人物です。

この漫画では、デマを広げる「四天王」が登場します。

  • 「政府のインボーを暴いたせいで仕事を失った」と称する関西弁の俳優「メロリン」
  • 「汚染地域の奴らは我々を殺すつもりで米を送っている」「殺される前に殺す」と訴える「グンマー・プロフェッサー」
  • 「内部被曝は外部被曝の600倍危険」と喧伝して、放射能を除去すると称するサプリメントを高額で売りつける外国人
  • デタラメな内容の本に放射線測定器を付属させ、「T書房」から発売して荒稼ぎする工学部の教授


まぁ要するに、山本太郎と早川由紀夫とクリス・バズビーと武田邦彦のことです。ボス格の武田にはとくに辛辣で「デマのバーゲンセール」「風評被害の元凶」「恥を恥とも思っていない」「こんなドヤ顔の表紙は恥ずかしくてできない」などと容赦ありません。

家庭用放射線測定器エアカウンターS ([バラエティ])

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大和田さん、竹書房でも書いてるのによく描いたなぁ。

ムダヅモ無き改革 (9) (近代麻雀コミックス)

ムダヅモ無き改革 (9) (近代麻雀コミックス)


最終回では、四天王を倒した主人公の前に、「八王子で12万ベクレル」「首を洗って待っていろ」などと叫ぶ大量のデマゴーグが現れます。中にはこんな人もいます。

いまだから読みたい本――3.11後の日本

いまだから読みたい本――3.11後の日本


他にも、福島で測定したら高線量が出た、と間違った単位でドヤ顔するヒゲのおっさんも出ますが、

メディアと原発の不都合な真実

メディアと原発の不都合な真実

主人公に指先で突つかれただけで爆発します。

わはははは。

あと、目立ちませんが仙台人として見逃せない、こんな人も出てきます。

いや、誰とは言いませんよ。東京から仙台に移住してきて、地元紙で仙台生活のエッセイを書いてたのに、いきなり石垣島まで逃げて南国ロハス派に鞍替えし、仙台人から総スカンを食ったあの人とはとくに関係ないんだと思うです。