ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

『英国メイドの世界』はメイド界の「高速道路」を目指す

AMAZONで予約の受付が始まりました。



英国メイドの世界

英国メイドの世界



(※講談社発表での発売予定日は11/11、AMAZON上では11/12になっています)

楽天ブックスで見る/bk1で見る(bk1はTITLEが間違っているようです)



『英国メイドの世界』試し読み


概要

講談社BOX版『英国メイドの世界』は現時点で日本人が記したメイド関連の刊行書籍の中では、ひとつひとつの職種について最も詳しく解説しているつもりです。学術書的に豊富な参考文献を用いて丁寧に作りました。



貴族やメイド、屋敷に興味を持った、10年前の自分に読んで欲しい、そんな一冊です。


初めての方でも手に取りやすく〜「働く」共通点

「メイドや執事に初めて興味を持った方」が、この本一冊で様々な知識を得られるように作っていますので、ご安心ください。情報の階層構造を明確にして整理しており、また当時の写真資料、それに新規に作っていただいた図なども用いており、分かりやすく仕上げています。



本書は「様々な環境で働いている(メイドに興味がない)友人たちにも読んで欲しい」との気持ちで作っており、敷居が類書よりも低くなっていると思います。メイドや執事など家事使用人を、「どんな仕事をしたのか」「どのように働きながら、どんな生き方をしたのか」にフォーカスしており、「会社員」としての視点を軸にした構成をしています。


上級者の方はより深く

『英国メイドの世界』同人版を既にお持ちの方には刊行までの2年間の進化をお伝えできると思いますし、同人版を再版できなかったことで当時出会えなかった方々に、ようやく本書をお届けできることができ、ほっとしています。



『ヴィクトリアン・サーヴァント』をご購入されているような方々にも「屋敷の仕事」を軸にした作りにしている点で、異なる角度での楽しみを見せられると考えています。(参考資料:講談社BOX『英国メイドの世界』参考資料一覧)


出版時の目標

私は、メイドジャンルに育てられた立場なので、ジャンル全体が盛り上がることを願っています。『英国メイドの世界』は、英国メイドや屋敷での日常生活についての、「高速道路」(『ウェブ進化論』的な意味で)を目指しています。この本を通じてメイド創作が増えることや表現の絵の具が増えること、そして何よりも英国の屋敷やメイドなどに興味を持ち、様々な作品を読者の方が楽しみ、関心を持つ層の増加に寄与できればと思います。



壮大な野心ではありますが、是非、よろしくお願いいたします。


関連テキスト

扱う情報についての紹介:目次や情報の見せ方、同人版との相違など補足

出版やメイド関連にまつわる全体像:『英国メイドの世界』で描けること・描きたいこと