極楽せきゅあブログ

ときどきセキュリティ

フィッシング話

パリシリーズ

フィッシング詐欺:悪質化する手口 日本は水際で止められるかによれば、

キャシディ事務局長は「フィッシングはいくつかの手法で行われ、さまざまな技術や多くの人を利用しているため、特効薬はない」と話す。

ということだけど、今のところは技術や知識のレベルが被害を受ける側に比べて詐欺る側の方がはるかに高い状況なので、この状況が続く限りなかなか無くならないだろうなあ。というより、一定の割合の初心者、何も知らない人っていうのはずっと存在し続けるわけだから、仕組みや仕掛けなどの助けを借りてであっても道路を渡るときは右を見て左を見て、みたいなことを体で覚えた世代が世の中に出てきてからようやく減っていくような気がするなあ。子供のときから子供にわかりやすい形でリスク回避の手段を教えていかないとなあ。
もちろん、技術的知識だけでなく特集WORLD:振り込め詐欺 めっちゃ少ない大阪のようなコミュニケーションについても覚えさせておきたいところだよなあ。技術的な知識はときどきによって変わるけど、自分のフトコロにあるオカネを取りたいと思ってコンタクトしてくる相手を見極める目とか感覚ってのは、変わらないだろうし。
技術的な側面ではむしろ、フィッシングに悪用されやすいような作り方すな!というのがいいと思うなあ。高木さんが渾身のレポートしてくださってるように、フレーム使いまくってたり証明書管理がずさんだったり、外注でお任せぶん投げだったりってとこが多くて、そういうところでもオカネを扱うようになってるからねえ。

NPO法人“グローバル・セキュリティー・インスティテュート・ジャパン(略称:NPO・GSIJ)”設立のご挨拶――日本初の“情報セキュリティー”に関するNPO法人

あ、あのー、JNSA(日本ネットワークセキュリティ協会)ってあるんだけどー。それに、JASA(日本セキュリティ監査協会)ってのもあるんだけどー。
追記:「情報セキュリティー」というのがミソなのだ。や、やられた(ひでぶっ)。

オークション補償

http://auctions.yahoo.co.jp/phtml/auc/jp/notice/compensation/compensation-term.htmlとかを読むと、50万円までの取引までは万一カネ払ってブツが来ないとか、その逆の目にあっても補償されるらしいんですが、以下のような場合は補償されないらしいです。

  1. 出品や落札の態様や取引状況に照らして詐欺などのトラブルに遭う危険性が高い次の場合
    1. 落札後に商品を調達する出品の場合
    2. 商品発送、代金送付などの一方当事者の履行期が相手方の履行期から合理的期間を超えて遅延することが予め表示または通知されている出品の場合
    3. 日本国外との間で送金又は商品等の送品が行われた場合または行われることが予定されていた場合
    4. 相手方の氏名・住所・電話番号を確認せずに取引をした場合
    5. 「トラブルが多数報告されている出品者の振込先口座リスト」に掲載されているにもかかわらず、当該口座に代金を振り込んだ場合
    6. オークション終了後2週間以上経過後に繰り上げ落札者になった場合
    7. 4番目以降の繰り上げ落札者の場合
    8. オークションストアを除き1オークションIDあたり10個以上の出品があるオークションで落札した場合

(後略)

など、逆に言えば気をつけるべきポイントってのが列挙されてますね。フィッシングと同じなんだけど、こういうのはちゃんと読んで、自分で気をつけるってのが取りあえずの対策なんだろうなあ。

ID窃盗詐欺:オンラインバンキングの危険度は意外に低い

そして粛清の扉を (新潮文庫)

また、犯人が明らかになった事件のうち、約半数は家族や親戚、友人など被害者と近い関係にある人の犯行だったことも分かった。中でも「家族・親戚」は最多で32%だった。

あーらら。アメリカって……ってきっと言えなくなりつつあるんだろうなあ。
↑の「そして粛正の扉を」を読むとつくづくそう思うなあ*1。

*1:影響されやすい(笑)