はてブは潜水艦

本当の潜水艦の戦い方―優れた用兵者が操る特異な艦種 (光人社NF文庫)
はてなブックマークのコメントって

廊下を隔てて、本人のいるすぐ近くで本人の事を言う感じに近い。噂してる方は廊下があるから聞かれてるとかあんまり思ってないけど実は本人はしっかり聞いてる。2chの場合だと、違う学校の噂をしているような感じ。絶対聞こえない。本人がわざわざやってこない限り。

「押し売りコメント欄としてのはてブ」というテーマで、以前から考えていたんだけど、上のたとえはシンプルで分かりやすい。中途半端にささやき声が聞こえると、気になってイライラする、みたいな感じか。上記のたとえ話で十分理解できるんだけど、むしろたとえ話の方を説明したいので冗長化させてしまうと、「はてブは潜水艦」(これが言いたいだけ)と捉えたい。

「B↑」のレーダを設置すれば丸見えなんだけど、はてな村にいなければ、そもそもはてブ自体がよく分からないこともあるだろう。それに、メタブクマで更に深い水深に潜ることができる。プライベートモードでエンジンの音を消して潜行できる。また、1usersでは潜望鏡、5usersまではサメの背びれの部分だけで、小さくて大したことないように見えるけど、注目・人気エントリに浮上してくると、水面下の胴体が露出してくるように、アクセスが集まってくる。

ブックマーカは互いにFavに入れあって、通信したりソナーで探っているようなもので、KKGのようなニュースサイト連合艦隊より、一隻の艦の重量は大幅に下回るものの、フットワークが機敏で情報が早い。もともと潜水艦は偵察・情報収集が役目なので、SBMは機動力が命だ。だからエンジンであるはてブのサーバが重いと致命的になる。そして、ユーザ数が増え、火力が向上した現代はてブは、前線に出てくるようになった。

潜水艦を相手にするときに、水中に潜ると不利になる。すなわち、同じはてブでコメントしても、100字制限があるので、多勢に無勢で援護射撃の魚雷(コメント)を撃たれてしまう。相手が大勢いるときは、まずブクマページをコピペして、エントリから、爆雷を落とすように、全レスする手法がある。それでブックマーカが地上のブログに上陸して、トラバの撃ち合いに移行すると対等だ。

もちろん、巡航ミサイル(ネガコメ)をスルーできれば、それが一番楽だろう。ただ、批判ブコメへのスターなどは、ブログ・サイト主にはコンペイトウ(機雷)に見える。2chは過去ログにdat落ちすれば見られなくなるのに対して、機雷が浮遊したまま残るはてブは、別の気持ち悪さがあるかもしれない。また、コメント欄はサイト主の基地内なので、削除することもできるが、基地の外での活動には手が出せない。

ちなみに、ブックマーカに燃料を与えてアクセスを稼ぐ場合、排水量(被Fav・クリップ数)の多いアルファクリッパーにクリップされるのが近道だろう。潜水艦の港(注目・人気エントリ常連)は、KKG連合艦隊の港ほどではないが、そこそこのアクセスになる。ただ、たまに一行コメントする程度で、静かに紹介するニュースサイトと違って、はてブはコメント欄がにぎやかだ。「せっかく釣った獲物がサメの群れに!」というリスクもある。

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