ツイッターのBlock機能の解説。Blockでできること、できないこと

Twitterには「Block / ブロック」という機能があります。

名前の通り、特定のユーザーに対して何かしらの機能を制限する、……というのはイメージしやすいと思うのですが、では実際にBlockを行うとどういったことになるのか?という点は正確に理解されていない方が多いようです。なにせ自分で検証するにしても面倒ですしね。
そんなわけで、Blockするとどうなるか?またBlockではできないことを整理してみました。


はじめに

Twitterには、他のウェブサービスには無い独特の言葉があります。ここまで出てきた言葉では「Block」もそうですね。そうした用語については、以前まとめたのでそちらを参考にしてください。
screenshot
超初心者向けのすげー基本的なTwitter用語集 - 聴く耳を持たない(片方しか)
今後も「フォロー」「タイムライン」「ツイート」「リプライ」「リツイート」など出てきますから、分からない言葉があったらまずこちらのエントリーで意味を確認してください。



登場人物紹介

まずこのような2人がいたとしましょう。

はてなちゃん はてなちゃんは架空のユーザーです*1。
りくお君 りくお君は、私 id:rikuo(@rikuo)とは無関係のいちユーザーとします。


そして、

りくお君 りくお君は、はてなちゃん はてなちゃんをフォローしています。

りくお君 りくお君(31歳)たびたびモーションをかけていましたが、はてなちゃん はてなちゃんは実のところ迷惑していました。

りくお君 りくお君(31歳:最近生え際が後退気味)の、執拗なアプローチに嫌気がさしたはてなちゃん はてなちゃんはとうとうBlockすることにしました。
(※あくまで架空の話です)(※生え際は本当)





……という関係があるとして、Blockされたりくお君 りくお君と、Blockを行ったはてなちゃん はてなちゃん、それぞれの立場から機能の制限やBlockの効果・特徴などを見てみましょう。
ちなみに、両者ともプロテクトではなく公開状態にある、という設定です。


Blockする

まずはBlockする方法から。

これらのボタン・リンクをクリックするとBlockできます。また1度Blockしてもあとで取り消すことも可能です。

※Twitterの日本語がおかしい、が気にしない


で、これがりくお君 りくお君をBlockしたときの画面。
2010年5月現在、日本語表記が

ブロックされている - ブロックを解除しますか?

となっていますが、別にBlockされているわけではなく、正しくは「ブロックしています」でしょう。Twitterの日本語訳は他にもこのような妙な表現が残っています。





では実際にBlockをしたら、どのようになるか解説していきます。

簡易目次

余談



フォローは外れる

Block前の状態はこうでしたね。

りくお君 りくお君ははてなちゃん はてなちゃんをフォローしていました。

Blockすると、りくお君 りくお君のフォローは外れます。以後、りくお君 りくお君ははてなちゃん はてなちゃんのツイートをタイムラインでリアルタイムに見るということは出来なくなってしまいます。

フォロー出来ない


りくお君 りくお君はBlockされてしまったので、前段の通りフォローが外れてしまったわけですが、はてなちゃん はてなちゃんを再度フォロー申請してもできなくなります。

リプライは表示されない

リプライは
Twitterでサイドバーにある「@〜」のリンクを指示
サイドバーにある「@〜」リンクをクリックすると、自分に対して言及しているツイートを確認できる機能です。
例えば、りくお君 りくお君がこんなツイートをしたとしましょう

@hatena-chan あれ?フォローができないんだけど、どうしたの?

Blockをしていなければ、リプライのページにこのツイートが表示されるのですが、現在はBlockをしているため、はてなちゃん はてなちゃんのリプライのページにはりくお君 りくお君がいくら送っても、彼のツイートは表示されません。


個別ツイートは閲覧できない

個別ツイートとはこのような形式です
http://twitter.com/rikuo/status/14556530572
一つのツイートを示すページで、固有のURLを持っています。
Blockされると、このページを見ることができません。りくお君 りくお君がアクセスすると、きっとこのような画面が出るでしょう。

ここでも表記がおかしくて、はてなちゃん はてなちゃんがプロテクト(非公開設定)にしているかのように書かれていますが、実際はBlockされているだけです。


リストに追加できない

Blockされているとリストに追加できません。
上が通常の状態


下はBlockされている状態、リスト追加ボタンがありませんね。

リツイートも表示されない

Blockについては一旦置いておいて、リツイートについてちょっと説明します。

リツイートはタイムラインに流れてきたツイートで、気に入ったり興味深かったものを自分のフォロワーに対して紹介・再送信する機能です。「ツイート(Tweet)」を再送信するので「リ - ツイート(ReTweet)」というわけですね。


で


例えばこんな感じの関係があったとします。

はてなちゃん はてなちゃんは、しなもん しなもんをフォローしています。

しなもん しなもんが、はてなちゃん はてなちゃんがフォローしていない他のユーザーの発言が面白い、と思ってリツイートしました。

このツイートは、はてなちゃん はてなちゃんのフォローであるしなもん しなもんのリツイートなので、はてなちゃん はてなちゃんのタイムラインに流れます。
これが大まかなリツイートの仕組みです。


……で、


こうした条件であるときに、

しなもん しなもんがりくお君 りくお君のツイートをリツイートした場合は、どうなるでしょうか?


このときは、はてなちゃん はてなちゃんのタイムラインに りくお君 りくお君のツイートは流れません。
以前はBlockしていてもリツイートは関係なく流れたのですが、2010年5月の時点では仕様が変更され、Blockしているユーザーのリツイートは流れなくなりました。ただTwitterは仕様が結構変わるのでこの仕組みが今後も定着するかはまだ分かりませんが。

追記(2010/06/08)

尚、タイムラインでリツイートが表示されないのはWebで見ている場合で、クライアント(API経由)の場合はBlockしているユーザーのリツイートも表示されます。




ここまでざっくりとBlockの機能について説明してきましたが、以下は注意するべき点など。

Blockについて注意する点

まず第一に声を大にして言っておきたいのは、この点

Blockは相手が自分のツイートを見れなくなる機能ではない

Blockされると、フォローを解除されたり、個別ツイートが見れなくなったりするわけですが、これはあくまでログインしていた状態での話。
ログアウトすればBlockは関係ありませんから、プロテクトでない限り誰でも自由に閲覧できます。
プロテクトでない限り誰でも自由に閲覧できます。(大切なことなので2回言いました)


Blockは閲覧制限をするための機能ではないので、Blockしたからもう読まれることはないだろう……などと思い込みは禁物です。Blockは、相手の閲覧を制限する機能というよりも、自分自身が特定のユーザーを見ないようにできる機能と捉えた方がいいでしょう。


何度も強調するのは、たまにBlockで閲覧制限ができると勘違いされている方がいるので。

Blockされていることは分かる

上述の通りBlockされると、リスト追加ができなることから


それを利用して、自分自身がBlockされているかは確認できます。

検索結果からは除外できない

検索結果には、Blockの情報は反映されません。

例えば私は現在、id:ululun(@ululun)氏をBlockしているのですが*2、それなのに検索でヒットしてしまいます。まだハッシュタグの場合も同様に除外されません。検索結果から特定のユーザーを除外する方法は別途用意されていますので、必要であればそちらを使うのがいいでしょう。
Twitterで特定のユーザーを除外して検索する方法
……なんですが、最近は検索機能が不調でこの指定が反映されないんですよね……。


非公式RTの場合も除外できない


Twitter公式のページにある、リツイートボタンを押す以外のRT、いわゆる「非公式RT」の場合は概ね通常のツイートとして処理されるのでリツイートと異なり、Blockの情報が反映されません。
なので、非公式RTではBlockした相手のツイートが流れてくることもあります。



その他あれこれ

現在Blockしているユーザーは確認できる

現在自分自身が誰をBlockしているのか?そのユーザー一覧はAPIで取得できます。……が、APIで確認するのは面倒ですよね、なので簡単に確認できるBookmarkletが制作されています。
screenshot
Twitterで自分がブロックしているユーザーを確認するブックマークレット(とサービス) - os0x.blog
実際の使用例

また、りくお君 りくお君のように自分自身がBlockされているかは確認できますが、誰が誰をBlockしているかは通常、第三者には分かりません*3。

スパム報告はBlockも同時に行われる

Twitterではスパムユーザーに対して、スパム報告ボタンが用意されています。

このボタン、押すとスパム報告と同時にその相手をBlockします。
最近はTwitterの利用者が増えてきていることから、スパムも増えていますね。おそらく一定数以上のスパム報告が寄せられると処理を行う、という体制だと思うのでスパムを見つけたらみんなが積極的に報告していくと、スパム業者を減らせるのではないかと。


すげー長くなってしまいましたが、Block周りの仕様・挙動はこれで十分まとまったかな。

関連リンク

文中でもいくつか紹介しましたが、これまでもTwitter初心者向けのエントリーはいくつか書いています。
超初心者向けのすげー基本的なTwitter用語集
【ツイッター初心者向け】ツイートの見方と情報の意味を解説するよ
【ツイッター初心者向け】ごくごく初歩的なリプライの見え方の説明
【ツイッター初心者向け】ダイレクトメッセージの仕組みと問題点
Twitterの公式RT、非公式RT、QTの違いを分かりやすく図で描いてみた

まず初心者はTwitterの独特な用語に戸惑うと思うので、そちらが参考になるでしょうか。

補足

あと私のTwitterアカウントはこちらです。
@rikuo
感想や意見などはこちらでもオッケーです。(このエントリーのコメント欄でも構いませんが)




ちなみに毎日アイコンをドット絵で変更する、という妙なコンセプトで日々適当に呟いています。

これまで変更したアイコン履歴保管場所




以下余談。

余談:Blockしている相手を直接リツイートしたらどうなるか?

今回の例で言うと、Blockした相手であるりくお君 りくお君のツイートをはてなちゃん はてなちゃん本人がリツイートした場合はどうなるか?

2010年5月25日の時点ですが、これはwebで見た場合とAPIでは結果が異なります。

webの場合

リツイート完了の処理はされるが、タイムラインに反映はされない。またリツイート一覧にも表示されない。

APIの場合

タイムラインに表示されるし、リツイート一覧にも表示される。


……という状態になっています。今後どちらの仕様に落ちつくかは分かりませんが、webとAPIでは異なるのは困るので整理してほしいところ。

余談2:非公開リストに登録していた場合はBlockは反映されない、とのこと

ブロックは非公開リストに対して効果が無い件 - Togetter
こちらにまとまっているのですが、公開のリストの場合はBlockで登録が解除されるものの、非公開リストの場合は解除されないままとのこと。

><

*1:Twitterでは現在「-(ハイフン)」はユーザーアカウントには使えません。

*2:Blockした経緯 http://d.hatena.ne.jp/ululun/20100417/1271509909#c1271550466

*3:OAuth認証をさせてBlock情報を共有するサービスもあったりしますが