ムダヅモ無き改革 2巻

ムダヅモ無き改革 (2) (近代麻雀コミックス)

ムダヅモ無き改革 (2) (近代麻雀コミックス)

世界の命運を賭けた聖戦(ジハード)の開幕だ。

今から一年前、その強烈なインパクトで世間の度肝を抜き、
この度、まさかのアニメ化まで決定してしまった本作。
政界は去れどもその魂は死せず。
あの小泉が帰ってまいりました。
昨日の強敵(ライバル)は今日の強敵(とも)と言わんばかりの熱い展開に、
地球の存亡をかけたとんでもないスケールになってしまった戦いの勃発と、
前回を凌ぐインパクトです。
実際には小泉自身はあまり目立ってはいないのですが、
他の連中が十分すぎるくらいの存在感を示しているので全く問題ありません。
何しろ、小泉には最後にヒトラーと対決するって大トリが残ってますからね。


今回も首脳陣の顔ぶれは相変わらず。
いきなり某北の将軍様がメカ仕様になっていて、
見事なまでに再生怪人は弱いの法則を見せ付けてくれるところから始まり、
いろんな意味で地球上最強じゃなかろうかと言うローマ法皇の登場。
やべぇ・・・相手にするには最狂すぎていくら小泉でも勝てるとは思えねぇ・・・
予想通りの強さを見せ付けてくれたところで真の敵まで現れて、
登場人物像的には更にヤバい領域にまで踏み込んでくれてます。
真の敵とは月からやって来た『第四帝国』。
ハーケンクロイツを掲げたナチス・ドイツそのものです。
本当に怖いもの知らずっぷりにはただただ感服するばかりですよ。
まんま実在の人物使ってる分、弁解一切利きませんし。
国際的に抗議があったらどうするんでしょうか。
ちょっとだけ出てきたサルコジの空気読めなさっぷりはなかなかに素敵ですが。


とにかく活躍しまくっていたのが地球連合軍の先鋒と次鋒として戦った
プーチンとティモシェンコの旧ソ連陣。
特に見た目に反してドス黒くて武闘派なティモシェンコは、
自分が大和田作品を読んでいるんだと自覚させられますよ。
ぶっちぎりCAのひなこをこの世界に投入したら
まんまこういうキャラになるであろうと言う想像通りですし。
やべぇ、今にでも『肉体言語』で語りだしそうだ・・・
さすがに肉体言語は使わないにしても、
仕込まれた毒を除去するために自ら頚動脈を掻っ切ったり、
雀卓上でまさかの攻撃方法で相手を粉砕する強烈さ。
ウクライナと言えば1986年4月26日に起きた史上最悪クラスの事故があった国ですから、
そういう意味ではお国柄を表しているとも言えますが。


本編も危険極まりないのは言うべきにもあらずですが、
何気に同じくらい危険だったのが巻末の特別編。
最初だけ登場して今回は出番なしの麻生氏が野党相手に・・・
小沢にしても鳩山にしても、民主って本当にこういうイメージしかありません。
(これ以上はただの民主批判になるので伏せますが)
本当に拳骨と言う名の肉体言語で語ってくれないかなぁ。