TAPL の訳本「型システム入門 -プログラミング言語と型の理論-」が発売されます

プログラミング言語の「型」の定番書と言われる Types and Programming Languages (通称 TAPL) の翻訳本が、ついに 3 月 26 日に発売されます。

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(個人的に) 読んで欲しい人たちへ

「型」の教科書ということで、わりと Ruby の対極にあるような内容ですが、Ruby ユーザ (動的型付き言語しか知らない人) にこそ読んで欲しいと思ってます。
PHP しか知らない人が PHP の良さを語るのが滑稽なように *1 、型がないことのメリット・デメリットを語るには、本気で型がある言語の考え方を学ぶべきです。そのために最適な一冊になっていると思います。
あと、本書の事例研究のテーマは「オブジェクト指向を如何に型付けするか」なので、Ruby に optional な型が欲しいとか言う人はこの本を買う義務があります。

TAPL を読んだことある人たちへ

すでに TAPL をご存知の人にぼくが語ることは正直あまりないのですが、一言だけ。「TAPL の英語は簡単」は大嘘だと思います。
かなり慎重に選ばれた繊細な英語表現だらけで、よほど英語できる&知識のある人でない限り、誤読してるところがあるはず。
おかげで翻訳はかなり難航しましたが、監訳の住井先生と訳者たちで恐ろしいほど (明らかにわりに合わないほど :-) 議論に議論を重ねて出来上がった一冊になってます。
原著を完読した人も、日本語版を読みなおしてみるときっと新たな発見が得られる。はず。

ということで

みなさん是非読んでみてください!

*1:PHP ユーザを dis りたいわけではなく、あくまで例です!