Webブラウザ「Firefox」やメールソフト「Thunderbird」を開発・提供するファウンデーション。Mozilla FoundationもしくはMozilla Corporationのことを指す。また同社が開発したWebブラウザとメールソフトの名称。
前身はNetscapeを開発したことで知られる「ネットスケープコミュニケーションズ」である。1998年、ネットスケープコミュニケーションズが新しいスイートを作成することを目的として「Mozilla Organization(モジラ・オーガニゼーション)」を設立。
後の2003年7月15日に非営利団体となり、続いてFirefoxやThunderbirdなどの製品の開発及び保守を行う。
Webブラウザのほかに、メールやWebページ作成などの機能を含んだソフトウェア。
元々はNetscape Navigatorの開発コードネームで、MosaicとGodzilla(ゴジラ)をつなぎ合わせた言葉。Mosaicより強力なブラウザと言う意味合いがあると言われている。
歴史としては、1998年3月31日にNetscape Communicator 5.0のソースコードをオープンソースとして公開されたのがはじまり。2000年11月15日に未完成のMozillaをベースとしたNetscape6.0がリリースされ、2001年10月 - Mozilla 0.9.4を基にして、Netscape 6.2がリリースされた。2002年6月5日、Mozilla 1.0がリリース。2002年8月29日に 1.0.1 RC1-RC2 をベースとした Netscape 7 が正式に公開される。
2003年4月2日、ロードマップが書き直され、メインプロダクトがPhoenix/Mozilla Firebirdの系列であるMozilla Browserとなった。それまで開発されていたMozilla SeamonkeyはMozilla Application Suiteと名前を変え、開発が続けられる。
2005年3月10日、Suiteの開発を1.7.6で打ち止めとすることが発表される。ただし今後もメンテナンスは行われることになっており、2006年3月現在、セキュリティアップデートである1.7.12が公開されている(2005年9月21日 リリース)。
2006年4月、Mozilla 1.7.13を最後に提供を終了。Firefoxに移行する形となった。
「Mozilla」はしばしば、ネットスケープが次世代のインターネットスイートを開発するために設立・作成されたフリーソフトウェア及びオープンソースプロジェクトの名称に冠される。Mozilla Organization(モジラ・オーガニゼーション)は新しいスイートを作成することを目的として、1998年に設立された。その後、2003年7月15日に非営利団体になったファウンデーションに引き継がれ、現在はファウンデーションが Mozilla Firefox と呼ばれるウェブブラウザと Mozilla Thunderbird と呼ばれる電子メールクライアントなどの製品の開発及び保守を行っている。2006年現在、「Mozilla」の商標はファウンデーションが所有している。
Mozilla Corporation[編集]
詳細は「Mozilla Corporation」を参照
2005年8月3日にファウンデーションによって設立された、Firefox や Thunderbird をエンドユーザに提供するための税金の支払いの機能を果たす子会社。また、マーケティングや製品の宣伝の監督目的としての役割も持つ。