2011年9月中旬頃から、アメリカ合衆国ニューヨークのウォール街を中心に行われている、経済界、政界に対する抗議活動の名称または合言葉。
日本語で「ウォール街を占拠せよ」
発端
※(以下「Occupy Wall Street」は「OWS」と表記)
- 2011年6月9日、消費主義に批判的なカナダの雑誌『アドバスターズ』が、「occupywallstreet.org」というドメイン名を登録。
- 2011年7月、アドバスターズの創始者であるカレ・ラースンが、金融界の象徴ともいえるウォール街でのデモ活動を呼びかけるためウェブサイトを開設し、TwitterやSNSサイトを通じて広められた。
経過
2011年9月
- 9月17日(OWS初日)、デモの趣旨に賛同した若者を中心に約1000人程の集団が、ウォール街近辺のズコッティ公園にて集会を開き、ウォール街を行進したり、座りこみを行うなどの抗議活動を行った。これに対してニューヨーク市警察はデモ隊を排除するため、抑え込みを図り、19日までに7名を逮捕した。その後、警察の規制が入り、規模は縮小したがデモそのものは継続していった。
- 9月24日(OWS8日目)、主要メディアがデモ活動を報道するようになったことで、全米各地から参加者が集まり、30日までには金融だけでなく、警察や劣悪な労働環境を批判する者も加わり数千人が集結した。以降、デモはウォール街にとどまらず全米各地に飛び火していった。