ブログは燃えてゐるか

なんとなく気になったのでメモ。

炎上

blogのコメント欄やトラックバックに(しばしば批判的・感情的な)多数の意見が寄せられて、blogの運営者が対応できる限界を超えたようにみえること

ブログやSNS内の日記は別途設定をしない限り誰でもコメント欄にメッセージを残すことが出来る。ブログ執筆者の発言や行動に反応して、多数の閲覧者がコメントを集中的に寄せる状態を炎上と表現する。この場合、コメントには当該発言に対する否定的な意見や、発言に無関係な中傷を包含するものが多い。

ケース 1

• 参照：J-CASTニュース : 梅田望夫、はてブ「バカ多い」　賛否両論殺到してブログ炎上
• 参照：梅田望夫氏Twitter発言について遅ればせながら一言 - 風観羽　情報空間を羽のように舞い本質を観る

どちらの記事にも、「炎上」という言葉が使われている。特にJ-CAST ニュースは、「ブログ炎上」というタイトルをつけている。で、渦中の梅田望夫氏のブログを見てみると、2008 年 11 月 13 日現在で、コメントが 32 件、トラックバックが 77 件。トラバが多い気はするけれど、コメントの数は、それほどでもなく、またコメントの内容も「荒らし」とみられるようなものは、数件である。私の感覚では、「炎上」しているようには思われないのだが。

ただ、J-CAST ニュースは、

トゥイッターでの梅田望夫さん発言は、はてなブックマークでさらに注目を集めた。これまでに500ほどもブックマークされ、炎上状態になっている。はてなダイアリーの日記発言も、ほぼ同数だ。この反響に、梅田さんもトゥイッターで2008年11月8日夕、「なんだか騒がしくなっている様子。何を言ってくれてもいいんだけど、とにかく本を読んでからにしてほしいな」とぼやいている。

と書いており、ブクマが 500 users あたりになると、炎上しているという判断なのかもしれない（関係ないのだが、「トゥイッター」という表記に吹いた）。というか、批判ぽい意見が、トラバやブクマ、或いは、観測出来る範囲の Web 上で目立つようになるコトを、総称して「炎上」と呼んでいるのか。

ケース 2

• 参照：はてなブックマーク - ラサール石井の鉄板少年らさある - livedoor Blog（ブログ）
• 参照：ああ、昔にもどりたい　ラサール石井(53)、麻生総理に無視されブチ切れ！「俺、両さんの声やってるんすけど。電通調べ認知度98％。ヘンだよこの人。馬鹿だ」

元記事が削除されてしまったので、最終的にはどのくらいのコメントが寄せられたのか分かりませんが、本日 16 時 39 分の魚拓で、コメントが 302 件、ただしトラバは 0 件。

Wikipedia や「はてなキーワード」の定義からいけば、多数の閲覧者がコメントを集中的に寄せ、運営者が対応できる限界を超えたため、最終的にエントリーの削除に至ったわけで、これは「炎上」と呼んで差し支えないだろう。

で、気になるブクマは 57 users。

疑問

コメント欄やトラバを持たないリソースは、どのような状況を「炎上」と呼ぶのだろうか。ブクマの数が増えたら、炎上なんだろうか。ブクマの中身が問題で、批判的なタグやコメントが多く見受けられる場合は、炎上なんだろうか。

2 ちゃんねるにスレが立ち、そのレス数の延び方、或いは「はてブ」でのブクマ数とコメントの内容あたりを、炎上の指標という判断もアリなんだろか。

ブクマとコメントの関係

• ブクマが 500 users オーバー → コメント数 32 件
• ブクマ 57 users → コメント数 302 件

ブクマが多くなると、コメント数が増大するわけではないのか。むしろ、少ないとコメントが増えるのか。ていうか、関係性は無いのか。（てか、サンプル 2 つで、そんなこと分かるわけないね！）

ちなみに、コメント数 300 over のケース 2 において、「ニュー速から来ました」「２ちゃんねる（省略）来ました」は、3 件程有ったけれど、「はてブから来ました」というコメントは皆無。

とはいえ、はてブから、コメ欄に乱入する人は少ないのかどうかは、不明だし、2 ちゃんねらは勇猛果敢で、ブクマカはチキンなんて話ではない。

徒党に相対する

いずれにしろ、「『はてブ』や 2 ちゃんねるで、こそこそ陰口を叩かずに、直接コメント欄に書き込めばいいのに」という願望は、「徒党」の構成員数が多い場合、その希望通りに行動されると、タイヘンな気がする。むしろ、コメント欄でなく、はてなブックマークという、ココとは違う場所で書いてもらっていた方が、「これだから、はてブストは云々」というように、ブクマカを十把一絡げに扱うことが出来、1 VS 多という構造を無視して、ブロガーである私 VS はてブスト、という 1 対 1 の構造に変換出来るわけで、精神的負担が軽くなるという気もする。

「はてブストはネガコメしてる」という意見に対し、「そうかもしれないけど、そうでないコメントもある」「ブクマカは徒党を組んでるわけじゃないので、ネガコメしてるネコクマー 1 人 1 人に反論したまい」という意見を受け入れてしまうと、たちどころに 1 対多という図式が完成してしまい、多勢に無勢になってしまい、数が多い方が正義という観点では、圧倒されてしまう。ので、ココは、ミソもクソもネコクマーというコトにして「はてブストは徒党を組んだバカ」にすれば、1 対 1 の構造を維持出来るので、ブクマカはドコを切っても同じ顔の金太郎飴、或いはショッカー怪人ひとりに操られた戦闘員数十名ってことで、怪人を倒せば、はてブスト全員に勝てるという幻想。