本物のリキッドレイアウト - 補足
Hatena::agenda - 本物のリキッドレイアウトの続き。
リキッドなマルチカラムの実例
Hatena::agendaは実験場ではないけれども、CSS3 Columns - MDCで紹介されているmozilla独自拡張プロパティを使用してリキッドマルチカラムにしてみた。デメリットもかなりあってまだ改善の余地があり余っているものの、場合によっては低解像度から高解像度まで、シングルウィンドウから並行閲覧まで手広くカバーできる。
このプロパティを実装していないブラウザ向けに、一応スクリーンショットを用意してみた。
念を押しておくが、-moz-で始まる独自拡張プロパティは、正しく使えば問題ない。これはCSS validatorを通らない。しかしCSS実装は、不明なプロパティは無視しなければならないことになっているし、事実上-moz-で始まるプロパティを他のベンダが重複して定義することなどない。一部の似非W3C信者に騙されないように。
高解像度も視野に入れるのが本物のウェブデザイン
Liner Note - リキッドカラムデザインの実験 :実践1カラムテクニックス(3)より引用:
今まで「どの解像度環境を最低基準にしてデザインを進めるか」ばかりが注目されてきて、「高解像度環境」ではそれに見合ったメリットが得られないどころか、逆に見づらくなるデザインも散見されてきたと思います。
笑えるのは、それを率先してやっているのが専門家だという事実。情報デザインの何とかとか、ウェブユーザビリティの何とかを自称する連中だ。おかげでPersonnelに影響されました!とか言っていた人も釣られて固定幅に改悪してしまった。
私は固定幅デザインを絶対にウェブデザインとは認めない。だって、様々な媒体を選択可能なウェブの特性とは何の関係もないもの。そういった無数の固定幅デザインを各媒体向けにサーブする技術の一部としてありかもしれないけれども、それ単体をウェブデザインと思い込んでいるのは大間違いだ。特に日本ではウェブユーザビリティの専門家を名乗る連中がこれをやらかし始めている。リキッドレイアウト、及びウェブデザインというものの本質を最初から理解していなかった証拠だ。彼らが一時的にリキッドレイアウトを採用したのは、単にそのころ800×600px程度の低解像度モニタの利用者が、1024×768pxと同程度に存在した為、両者の都合に合わせてみたからに過ぎない。つまり彼らは、ウェブデザインをやっていたのではなくて、800×600pxと1024×768pxの二つにマッチさせようとしていただけなのだ。だから今になって800×600pxの解像度がマイナーになって一つの解像度に分布が集中するやいなや、笑止、態度を豹変させて待ってましたとばかり安易な固定幅デザインに移行したというわけだ。