生き急がないと。もっともっと。
「毎月1回は更新したいですね」と正月に言ってから8ヶ月が過ぎてしまった。
最近は、というと口癖のように「生き急がなきゃ」と言っている。
焦っている。
この8ヶ月、いろいろあったといえばいろいろあったし、
かといって、自分の人生を左右するほどの出来事があったかといえばそこまででもない。
ただ、自分のあり方を考えさせられることがいくつかあって、
そして、この夏の終わりにあわせてスイッチが入った。
物事には終わりがあるのだ。
20歳ぐらいまでは始まるものばかりを見てきたけれど、
だんだんと終わるもの、時間切れとなってしまうものも見るようになってきた。
わかりやすいところであれば、人には寿命がある。いつかは死ぬ。
自分が転職市場で勝負できる回数があり、結婚相手を見つけるのに有利でいられる年齢があり、
徹夜ができない体になり、土日どちらかは完全にオフにしないと1週間乗り切れなくなっている。
そういうことを意識するようになって、漠然と過ごしている毎日に、
「こんなことしている場合じゃない」と思ったのだ。
「こんなんで終わりたくない」と思ったのだ。
まだ、自分が切れるカードがあるうちに、やれることはやっておきたい。
あとで後悔したくないからね。貧乏性なんよ(笑)
でもなー、いっつもここで答えに詰まるのさ。
「じゃあ、どうなりたい?」って自問するのだけど、
正直、なりたいものも、やりたいことも、欲しいものもなくってよ。
それ探して、ここ数年はあれこれ手を出してみたけど、やっぱピンと来なくて。
だけど、今のままは嫌なんよ。
だから、何したらいいかわからないけど、いてもたってもいられないので、また絵を描きだした。
なるべく毎日続けて、少しでもうまくなれたらと、絵を描いている。
今思いつくことがこれしかないから。
描きながらいろいろ考えるのです。
元々自分は、目標に向けて努力するのが好きだったなと。
しかも何かを得られる目標が好きだったなと。
お金でも、賞賛でも、好きな子に気に入ってもらえるでも、
得られるものがあって、それが大きいと俄然がんばっちゃったよなーと。
でも、いつしか、そういった対価に興味がなくなってるんだなーと。
お金があることも、賞賛されることも、誰からか好かれることも、
なんだか、すごくちっぽけなことのように思うようになっていた。
そんなことしてていいのかなぁ。
こんな短い一生なのに、そんなことのために人生を使ってていいんだろうか。
そんなことのために生まれて、そんなことのために生きるものなんだろうか。
無駄に宇宙規模になっちゃった思考回路抱えて、
じゃあ、どうしたら?というと、答えが出ない。
よくわからない、どうしたら、どうしたら、と思いながら絵を描いている。
これが答えにつながる「何か」にならないだろうかと、生き急いでいる。
物事には終わりがある。
決して明確ではないのだけど、この8ヶ月の間に、
「ああ、昔のダメだった頃の自分を知る人はいなくなったな」と、ふと思った。
いや、みんな生きているし、会おうと思えば会えるんだけどさ。
その人たちの優先順位ベスト100に、自分はいないのだな、と思ってね。
昔の自分は、本当に情けない男で。
でも「キミならできる」と一生懸命言ってくれた人が何人かいた。なぜか。
だから、その気持ちには応えたくて、やってきて、
その頃よりは多少まともになったと思うから、
できるなら、胸張って「どうよ?オレがんばったでしょ?」とか言いたかったなーと。
で、「うん、がんばった。がんばったね」なんて言われたかったなーと。
当時を知る人にこそ。
そんな自分を励ましてくれた人にこそ。
真っ先に自分のことを考えてくれた人にこそ。
実は、それも、とうに終わっていたのだなと思った。
間に合ううちに、もっと生き急いでおけばよかったよ。
自分の成長を褒めてもらえないってのは、さみしいんだな。