被害が及んでいるんだよ

早川由紀夫氏は、群馬大学教育学部教授であり、火山学者として有名らしい。研究室のページを見ると、教育学にも造詣が深いらしい。
早川由紀夫氏のツイッターでの発言。

※利用規約に関連しての指摘がコメント欄に有りましたので、一時画像は撤去いたしましたが、alpinixさんがコメント欄でも問題がなさそうであることを指摘してくださり、さらに人力検索に於いて情報を集め確認をしてくださいました。http://q.hatena.ne.jp/1276133773 よって、画像を元のように再表示いたしました。有り難うございました。
氏は、「ニセ科学批判の矛先は、科学を装ったニセモノだけに向けるべき」という趣旨の発言を繰り返しており、それに対して、ニセ科学問題等にコミットされている諸氏から、反論や意見などが投げかけられ、その流れで出たモノが、上記の発言である。(と、どらねこは理解している)

定義の問題や、批判者の態度問題等も気になったのだが、敢えて採り上げようとは全く思わなかった。しかし、この発言については全く以て賛同できないばかりか、怒りすら覚えた。
ニセ科学の問題に言及する割には現状認識が甘過ぎやしないか。
自分が過去に言及した所謂ニセ科学は、殆どがマクロビでその他ホメオパシーをちょっと批判している。両者に共通するのは、子どもの健康を脅かす危険性がある事と、公衆衛生上問題を孕んでいることだ。
信じるのは勝手というが、大人の愚行が子どもの生命を脅かす状況を本人の勝手だと謂って見過ごすというのか?自分に害が及ばなければよいのか?
そして、マクロビやホメオパシーを薦めるヒトに多く見られる言説は予防接種有害論や、感染症には積極的に罹りましょうというような考え方だ。
予防接種は接種者本人の利益だけでなく、集団で考えた場合、感染症の流行を限定的にし、何らかの理由で予防接種を行う事が困難な乳幼児の感染防止にも貢献するモノなのだ。
ニセ科学にはそのような危険な考えを内包しているモノがいっぱい有るし、その親和性はとても高いのだ。
妥当でない意見を支持する考えは、同じく妥当でないモノが多いから、自然に固まってきてしまうのだろうね。
そして、妥当でない言説を正しいモノとして理解する事によって生じた不利益は社会全体で支払うことになるというのも忘れてはならない。

自分には関係無い話だ、と放置して良い話じゃない!
どらねこはそう思う。
だから批判する。