2008年上半期のテレビを振り返る(2)

前回のエントリでMVPはさまぁ〜ずとしたが、最優秀番組はやっぱり「爆笑レッドカーペット」でしょう。開始前の不安を杞憂にするばかりではなく、ほぼ毎週のように番組内の新たなスターを生み、「ラジバンダリ」などの流行語を生みだすのは素晴らしい。


企画単位で一番印象に残ったのは「とにかく金のないテレビ」*1(テレビ東京)の「お金でおっぱいを見せる女性は何人いるのか?」。深夜番組にありがちな安易な企画と思われていたこのリサーチ。
それを担当したのが、イマヒガチルドレンとして有名になったデパートと紅白を愛する童貞放送作家寺坂直毅だったこと、その取材の中で一人の女性と出会い淡い恋心を抱いたことがきっかけとなり、笑いと感動が入り混じった寺坂版「童貞。をプロデュース」ともいえる名作ドキュメンタリーへと昇華した。
あまりに面白いので、別エントリに文字起こしして記録しておきたいと思います。
また、この番組では「天才に関する話」など、他にも名作があります。8月にDVDが発売されるそうなので未見の方は是非!

YOUのとにかく金がないTV
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*1:もともとはBS JAPANで放送されていたらしい。

「ボーイズ・オン・ザ・ラン」〜童貞作家寺坂直毅(イマヒガチルドレン)の恋

「現在日本でお金でおっぱいを見せる女性は何人いるのか?」という調査に名乗りを上げたのは放送作家、寺坂直毅(27歳)。

この男、今回のリサーチに並々ならぬ情熱を持っていた。なぜなら彼は童貞。
「なんで27歳にもなって童貞なの?」の問いに「一番大きい理由はタイミングだと思います」と言い、長々と童貞らしい理屈っぽい発言をする。
童貞である彼は、成人雑誌ですらあまり見たことがない、性に対して潔癖な考え方の持ち主で、おっぱいで稼ぐ人への嫌悪感が人一倍強い。
なんでおっぱいを出すのかの理由を探るため直接おっぱい産業で働く女性に取材を試みる寺坂。
この取材の過程で一人の女性と出会ったことで、この企画の様相が大きく変わっていくことになる。


(注:ここから重大なネタバレを含みます!)

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