お知らせ
これまでに断片的に描かれていた過去、それを回想の形で時系列を逆回転させて明かしてきた。
小出しにしてきて、最終回直前で一気に清算した感じではあるが嫌味は無い。
伏線を追って推理しながら見つづけた、その視聴者の予想を裏切るものではないし、超展開など起こさないから納得できる構成。
生け贄として死ぬべきを、夜禍として生き続ける蒼乃。生きて欲しいと願ったのに土砂に埋もれて死んだ依人。その蒼乃の願いが紙人形の依人を作り出す。
一方の茉莉。「一人では寂しい、一人ではないことを知った」
夜禍として一人で生きた者の気迷いだったか、蒼乃を夜禍として蘇えらせ、その結果紙人形としての依人を作る遠因にもなった茉莉。
この連鎖を自ら絶つべく、剣を取り蒼乃と対峙する茉莉。
蒼乃「依人は私を選んでくれた」
茉莉「私もね、依人が好きなの。依人を頂戴」
まるで依人を巡る莢あてに聞こえるが、茉莉の本心はどうなのだろう?
かつて依人を失い、後を追った蒼乃を失い、一人になる事を恐れただけで蒼乃を蘇えらせた過去の清算に、蒼乃を誘き出すための方便に聞こえる。
夜禍としての戦闘能力は蒼乃が断然上。
あの刀に単に刺されただけでは致命傷にはならないらしい。
自らを紙に展開して、その分身もドラム缶や重機に取り付いて茉莉を襲う展開は驚き。
肉体化した本体は別に動ける。
戦闘シーンが長いが、目まぐるしく攻守が変わるから飽きる暇も無い。
それにしてもノーマッド、戦闘シーン多い割にはキャラの崩れも無いし、今回の作画は頑張っている。動画もかなり良い。
日常が終わり非日常の世界。
全てに決着をつけ、依人と街を出る覚悟の蒼乃は家の痕跡すら消し去ってきた。空き地になった家の傍を歩く、依人の同級生二人。もちろん依人の記憶は無い。
そして日常の象徴、真名とこより姉妹はついに登場しなくなった。
旅の無人駅で辻堂と繭子。一人では生きて行けないが、二人なら生きていける。夜禍として生きる運命を受け入れた覚悟が切ないが、潔くもある。
戦いは廃墟となった映画館の舞台の上。形勢は蒼乃の優位。
張りつけられた壁から、紙の腕を引きちぎり、依人は茉莉を庇う。
蒼乃が人間に戻り、いなかったはずの自分は紙に還る覚悟の依人。
古びた映写機が動き出し、スクリーンには一面の青空。
その空をバックに茉莉が自らを刺し、夜禍の血で変化した剣が蒼乃を貫くか…
「ずるいよ、こんな演出は…」と、茉莉でなくても言いたくなりそうなスクリーンに映る空。
でも依人が見せたかった空は、これではないと思う。本物の空を見せたかったのだろう。
最終回直前になっても、結末はさっぱりわからない。
アバンの回想シーンがヒントか。
洞窟を出てゆくと言う依人と蒼乃、自分は一人になるつもりの茉莉。出て行くのは3人いっしょと依人。
今に続くこの暗闇から出て行くのは、2人ではなく3人なのだと思う。
真名とこよりの願いは叶わないのかな。奇跡など起きないだろうが、少し寂しい気がする。
そんな余韻が味わえるのも、残すところ1話。
戦闘の目まぐるしさと、凝縮して行く心理展開を良くまとめた今回の絵コンテは松尾衡。演出はmigmi。脚本は花田十輝。
小出しにしてきて、最終回直前で一気に清算した感じではあるが嫌味は無い。
伏線を追って推理しながら見つづけた、その視聴者の予想を裏切るものではないし、超展開など起こさないから納得できる構成。
生け贄として死ぬべきを、夜禍として生き続ける蒼乃。生きて欲しいと願ったのに土砂に埋もれて死んだ依人。その蒼乃の願いが紙人形の依人を作り出す。
一方の茉莉。「一人では寂しい、一人ではないことを知った」
夜禍として一人で生きた者の気迷いだったか、蒼乃を夜禍として蘇えらせ、その結果紙人形としての依人を作る遠因にもなった茉莉。
この連鎖を自ら絶つべく、剣を取り蒼乃と対峙する茉莉。
蒼乃「依人は私を選んでくれた」
茉莉「私もね、依人が好きなの。依人を頂戴」
まるで依人を巡る莢あてに聞こえるが、茉莉の本心はどうなのだろう?
かつて依人を失い、後を追った蒼乃を失い、一人になる事を恐れただけで蒼乃を蘇えらせた過去の清算に、蒼乃を誘き出すための方便に聞こえる。
夜禍としての戦闘能力は蒼乃が断然上。
あの刀に単に刺されただけでは致命傷にはならないらしい。
自らを紙に展開して、その分身もドラム缶や重機に取り付いて茉莉を襲う展開は驚き。
肉体化した本体は別に動ける。
戦闘シーンが長いが、目まぐるしく攻守が変わるから飽きる暇も無い。
それにしてもノーマッド、戦闘シーン多い割にはキャラの崩れも無いし、今回の作画は頑張っている。動画もかなり良い。
日常が終わり非日常の世界。
全てに決着をつけ、依人と街を出る覚悟の蒼乃は家の痕跡すら消し去ってきた。空き地になった家の傍を歩く、依人の同級生二人。もちろん依人の記憶は無い。
そして日常の象徴、真名とこより姉妹はついに登場しなくなった。
旅の無人駅で辻堂と繭子。一人では生きて行けないが、二人なら生きていける。夜禍として生きる運命を受け入れた覚悟が切ないが、潔くもある。
戦いは廃墟となった映画館の舞台の上。形勢は蒼乃の優位。
張りつけられた壁から、紙の腕を引きちぎり、依人は茉莉を庇う。
蒼乃が人間に戻り、いなかったはずの自分は紙に還る覚悟の依人。
古びた映写機が動き出し、スクリーンには一面の青空。
その空をバックに茉莉が自らを刺し、夜禍の血で変化した剣が蒼乃を貫くか…
「ずるいよ、こんな演出は…」と、茉莉でなくても言いたくなりそうなスクリーンに映る空。
でも依人が見せたかった空は、これではないと思う。本物の空を見せたかったのだろう。
最終回直前になっても、結末はさっぱりわからない。
アバンの回想シーンがヒントか。
洞窟を出てゆくと言う依人と蒼乃、自分は一人になるつもりの茉莉。出て行くのは3人いっしょと依人。
今に続くこの暗闇から出て行くのは、2人ではなく3人なのだと思う。
真名とこよりの願いは叶わないのかな。奇跡など起きないだろうが、少し寂しい気がする。
そんな余韻が味わえるのも、残すところ1話。
戦闘の目まぐるしさと、凝縮して行く心理展開を良くまとめた今回の絵コンテは松尾衡。演出はmigmi。脚本は花田十輝。