白い息と赤い血の生む涙――「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」11話感想
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エイダンが浅沼晋太郎なのに全く気付かかった……
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第11話「もう、誰も死なせたくない」
©暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」11話を視聴。北国で戦いの残り火が燃える今回の舞台は、直接重ねる事がなくともヴァイオレットを過去へと誘う。あの時はこれで戦いが終わるという時。今はおそらく攻め落とされて終わるだろうという時。#VioletEvergarden
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年3月22日
負傷した仲間を見捨てられず自らも手傷を負うエイダンは、ギルベルトを見捨てられず両腕を失ったヴァイオレットに似ている。ただ、どちらでもヴァイオレットは思いを聞く側だ。#VioletEvergarden
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年3月22日
6話で効果的に使われた白い息は今回いっそうたっぷりと使われており、多くの登場人物が人間味を見せる時に多用される。戦争から帰った時の事を兵士が話す時。逆に「戦争無しでは生きていけない人種」が語る時。エイダンが死にたくないと走る時。#VioletEvergarden
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年3月22日
ヴァイオレットが職業意識を前面に出す時、再び兵士を蹴散らす時、息は抑えられる。しかし相手の兵士に退去するよう請う(殺さない)時やエイダンを気遣う時、白い息は漏れ出す。#VioletEvergarden
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年3月22日
ドールと人間が次第次第に渾然としていくヴァイオレットの姿のように、白い息はその数を増していく。ホッジンズがキャンセルしようとしたように、今回の代筆はドールの職分を超越した、彼女自身の内面に強く起因するものだから。#VioletEvergarden
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年3月22日
白い息と共に人間を象徴するのが赤い血だが、生を示す前者と対照的に後者は死を強く想起させる。エイダンの仲間達は血を流すと共に死に、腹を撃ち抜かれたエイダンは死を意識し、マリアは「白い」ハンカチがエイダンの血で染まっている事でその死を理解する。#VioletEvergarden
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年3月22日
エイダンの両親やマリアの白い息に触れて、ヴァイオレットは涙を流す。ヴァイオレットが繰り返してきた「申し訳ありません」は「ごめんなさい」に今回変わった。表現の丁寧さは劣っても、エイダンの手紙の言葉遣いを評したように「このままの方がいい」。彼女の心の言葉だから。#VioletEvergarden
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年3月22日
「守ってあげられなくてごめんなさい。死なせてしまってごめんなさい」この言葉はもちろん、エイダンとその大切な人々へのものだ。けれど今回の話がヴァイオレットを過去に誘うなら、その言葉はそれ以上の意味を持つ。だから、この話数でこのお話なのだろうと思う。#VioletEvergarden
— 闇鍋はにわ (@livewire891) 2018年3月22日
関連:
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 感想リスト
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第1話「「愛してる」と自動手記人形」
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第2話「「戻ってこない」」
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第3話「「あなたが、良き自動手記人形になりますように」」
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第4話「「君は道具でなく、その名が似合う人になるんだ」」
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第5話「「人を結ぶ手紙を書くのか?」」
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第6話「「どこかの星空の下で」」
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第7話「「 」」
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第8話「 」
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第9話「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」 *更新お休みのため欠番
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第10話「愛する人は ずっと見守っている」

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