むしろ公認なんです/ドラゴンボール超73話感想
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更新遅くなりましてすみません。PCが起動しなくなり復旧に費やすこと10時間orz マザボ変えたりして問題はなくなりましたが、来週末に電話でライセンス認証しないとうちのWindowsは偽物扱いです……
ドラゴンボール超 第73話「悟飯の災難! グレートサイヤマンがまさかの映画化!?」
© バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
CMでグレートサイヤマンの映画が撮影されると知って驚く悟飯とビーデル。サタンも参加する撮影現場にお邪魔したところ……? 復活のヒーロー、第73話。グレートサイヤマンにスポットを当てた今回は「真」と「偽」の入り交じる裏表が楽しい内容でした。「偽」の主体はもちろんグレートサイヤマンの映画撮影ですが、なにせ冒頭から「地球ではなく宇宙で営業する、チャルメラを本物ではなくテープで再生するラーメン屋台ならぬラーメンUFO」という「偽」混じりである。凶悪犯ワタガッシュを逃してしまったジャコが店主に「偽の理由」を押し付けようとするのもほほえま……しくないよいい加減にしろよお前はwww
そもそもグレートサイヤマンは変身すると強くなるわけではなく、あくまで悟飯が正体を隠して悪をやっつけるための姿に過ぎません。世間的には「グレートサイヤマンの正体」を知りたいが、悟飯としては「駆け出し学者の正体」を知られては困るわけで、むしろグレートサイヤマンこそ世を忍ぶ仮の姿だったりする。普段と変身している時のどちらが本性か、というのは変身ものの1つの裏テーマだと思いますが、それに対してグレートサイヤマンは一般的なものとは逆からアプローチしている存在だと言えます。
そして映画というものは言うまでもなく全てが「真」とは違うものであり、舞台裏では様々な「偽」が姿を表します。守秘義務、スタントマン、共演者へのおべっかやスターの裏の顔etc…… そもそもがグレートサイヤマンvsミスターサタンというシチュエーションが「偽」なわけで、その偽の物語のヒーローの偽物(スタントマン)を「真」のグレートサイヤマンである悟飯が演じるという多重構造はフクザツカイキで、それゆえに笑える。同じくミスターサタンも出演していますが、彼は「本物役」というのが悟飯達との役割の違いが出ているようでもあります。
撮影所の人達は悟飯を「銀行強盗を倒したグレートサイヤマン」ではないかとは疑っても「かつてのグレートサイヤマン」の本物とは思っていないようで、それもまた面白いのですが、この話が前編だけで終わらないように「真」と「偽」も撮影所の中だけに留まりません。ジャコが逃してしまったワタガッシュは自ら暴れるのではなく、他人に寄生することで悪事を働く存在です。寄生された相手は完全に自我を奪われるのではなく、あくまでも本人のまま意識や肉体を増幅される――言ってみれば「本物を偽物にする」「真を偽にする」存在。そして悟飯はジャコにワタガッシュだと誤認――「偽物を本物に」「偽を真に」されてしまう。更にはそもそもがグレートサイヤマンのスーツはブルマが用意してくれたものであり、それさえ着れば誰だってグレートサイヤマンに、「本物に」なれてしまう。決着であろう次回、この真と偽の物語がどんな結末を迎えるのかが非常に楽しみです。
なお、真偽入り交じる今回ですが悟飯とビーデルの愛だけは混じりっけなしの「真」ですね。爆発しろ爆発しろ爆発しろ。
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