いい質問ね/うらら迷路帖1話感想
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僕がこの画像を使うという一部の方の予測はもはや予言(エルエルフ並感)
うらら迷路帖 第1話「少女と占い、時々おなか 」
©はりかも・芳文社/うらら迷路帖製作委員会
「うらら」と呼ばれる占師達の集まる町・迷路町。山育ちの千矢には見るもの全てが新鮮で……? 占師見習いガールズコメディ開幕、第1話。
きらら系、日常系アニメを地上波で見るのは一昨年のごちうさ2期以来と実に久しぶり。OPで満腹ボテ腹を見せるとかあざといにも程があるだろォ!?とか思ったら「山育ちだから動物と同じ感覚で腹見せ」という文法的に合法的な理由付けがあって納得しましたが、それ以外でもニナの腹切りやノノの腹話術(?)と妙にお腹押しである。
腹というのは消化器などの収納部という物理的な意味だけでなく、「腹を割って話す」といったように心の中も示すもの。そして占いが人の心を捕えて離さない理由の1つに、それが時に「当人の自覚し得ない心の中を言い当てる」ものであることが挙げられます。実際、先生であるニナは占いは迷路町の神様と通じるものだと語ると同時に、千矢を占う際には「ありのままの心を見せて」とも言っている。「神様は自分の心の中にいる」……とかなんとかは誰の言葉だったかしらん。ならば腹を見せ、己の心に素直な千矢が主人公なのは必然だなと思います。もちろん、己の心に素直であることは己の心を把握していることと同じではありません。茶葉を全部腹中に収めたり、自分に合った占いを見つけられていない千矢の中にはきっと何かが隠されている。
見つけられていないということは中身が未確定ということであり、それ(中身)は自在に変化できる可能性を秘めています。「自分に合った占い」を探す必要のある千矢達の進路は、決まっているようで決まっていません。劇中で示されたように世の中には本当に多種多様の占いがあり(さすがに血液型は無かったな)、事実、自分の見やすい何かを媒介として「神様」と通じればそれは占いとして成立する。神様と通じることは先述した考えに従えば自分の心の中と通じることであり、それは少年少女達が自分の進路ややりたいことに悩む姿と等しく重なるものです。このロジックで日常系学園生活的なものを和風ちゃんぽん世界に置き換えてしまっているのは今回とても驚かされた部分でした。占師ばかり集まって商売が成り立つのかという気もするけど、独立するための昇級試験や占いの「詠唱」で本作独自の世界の雰囲気をきちんと作っているのは上手いなあ……
腹は心であり、美味しいもので腹を満たすのは心を満たすこと。千矢達の迷路町での賑やかな日々を、これから楽しませてもらいたいと思います。今回はあまり触れる余地がなかったけど、個人的にはおしゃまな小梅がとても好み。
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