cky355のブログ

日々、感じること・思うことを徒然に・・・。

<記憶の断片>投影画

投影

最後に君と見た夕暮れが

この胸に永遠を刻む

別の誰かと同じ季節を

過ごしても現れたりはしない

 

胸に居座る朝焼けは

君とは違う誰かの投影画

誰も知らない

自分でも言葉にできない

創られた虚構の風景画

 

二度と見られない

輝いた季節が

幾度となくやってくる

自分の成長と巡り変わる

季節達が見せる幻の景色

 

今を楽しまなきゃ

全く同じ体験はない

アップグレードする自分の心

置いていく幼い経験

 

それでもまた

新しい景色を求めて

経年が邪魔する一歩を

無理やりでも踏み出していく

 



画像提供元:Pexels

<記憶の断片>突然の使者

突然の使者

出会っては別れていく

別れた傍らで出会っていく

繰り返す接点が

線上になり感情を失っていく

 

込み上げてくる悲しみも

湧き上がる喜びも

人は慣性の海に溺れていく

 

それでもグルーラグーンを抜けて

日の光が海底を照らせば

「もう一度」と呪文を唱える

 

捉えた眼差しが囁き

「やっと逢えたね」と魔法をかける

森を抜け 草原に出れば

いつもと違う感情を抱かせる

 

いつでも

どこでも

突然は姿を表す使者の到来に

響き渡る鐘を鳴らす

 


画像提供元:Pexels