S&P500は米国最古の歴史があり、世界最大の純資産総額を誇るモンスターETFです。
構成銘柄には、今をときめくAppleから、伝統あるゼネラル・エレクトリックまで、米国主要企業を一通り網羅する形となっており、これだけ買えば米国経済全体に投資したも同然と言えるラインナップとなっています。
米国NYダウと並ぶ最重要指数としても有名で、米国経済指標を図る上では欠かせない存在です。
■SPDR S&P500 ETF(SPY US/1557 JP)はどちらを購入すべきか?
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いつもブログ拝見しております。
投資哲学に共感するところ大です。
さて、ご返事を頂けるのかわかりませんが、
(1) 1557をカブコムのフリーETFから購入すればいいのか。
(2) SPYをSBIの外国株口座でドル転して買えばいいのか。
どちらがいいのかわかりません。
アドバイスいただけたら幸いです。
SPDR S&P500 ETFは米国市場でも日本市場でも購入することが可能です。米国でのティッカーは「SPY」、東証のコードは「1557」となっており、中身はいずれも同一です。
結論から申し上げますと、私個人の意見としては東証に上場している1557で問題ないと考えております。
私の友人の話になりますが、20代の米国株投資仲間がおります。その方は米国株の個別銘柄はもちろん本国のマーケットで買付を行っているのですが、S&P500に至っては1557で買ったそうです。
これは、私が「1557でいいんじゃない?」というアドバイスの元で選択してくれたようです。
ちなみに、私自身も1557を毎月定期で買い付けをしております。
1557で問題ない理由をいくつか挙げてみます。
例えば、トヨタ自動車は東証に上場していますが、NYSEにも上場している国際的な銘柄です。日本人であれば、わざわざ東証に上場しているトヨタ自動車を、NYSEで買うなんてことはしません。
手間がかかるドル転と手数料、銘柄購入手数料も払う必要が出てきます。(実際にNYSE上場トヨタを買うのは日本の証券会社では難しいです。)
それと同じで、SPYだってわざわざ向こうから東証に上場して来てくれているのですから、日本人であれば素直に東証の1557を買えば良いでしょう。しかも、1557はドル転にかかる取引コスト(スプレッド)がありませんし、買付手数料無料というオマケ付きです。
本国のSPYを買うのはカッコイイです。
1557より銘柄の見栄えも良いですし、なにより「米国株を買ったぞ!」という気持ちに浸れます。
でも、その気持ちに浸るためにわざわざ余計な高い手数料を払うのは勿体ないですし、有効ではないのかな、と思います。
しかしながら、「ドル運用をしたい」という明確なポリシーがあるのであれば話は別です。米国株投資家でSPY(またはVOOなど)を選択されている方は、大半がこのような理由で本国のETFを購入しています。
ここは、自身の運用ポリシーと相談する必要があるかと存じます。
最後に、1557のデメリットと言われる流動性についてです。
本国SPYと比較すると、1557は圧倒的に出来高が少なく、取引において約定しずらいパターンが出てくると言われています。
しかし、私たちは機関投資家でもなく、取引量の少ない個人投資家です。且つ長期保有前提でありますので、流動性についてはそこまで気にする問題でもないでしょう。
また、出来高の少なさについても私は楽観的に見ています。
なぜなら、日本人による米国株投資家は今後ますます増えることが確実視されているからです。
つまり、国内の米国株投資家が増えることにより、1557の出来高問題も徐々に解消されるものと見ています。
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