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生きていることを記録する
公立美術館のランキング

横浜美術館など最高ランク6館。日経が「実力調査」

日本経済新聞社が全国の主要公立美術館を格付けする「美術館の実力調査」を実施したところ、最高ランクの「AAA」に、横浜美術館など6館が入った。調査の対象は主な都道府県立、市区立の134館。今年6月から8月に実施し、全館から回答を得た。これに美術評論家と利用者を対象に実施した調査の回答を加味し、(1)展覧会や収蔵品の充実度を表す学芸・企画力、(2)運営の安定度をはかる運営力、(3)学校や商業施設との連携をみる地域貢献力――の3点から総合的に実力を評価した。

(要するに国立/私立は除いてあるランキング)


1  横浜美術館
2  愛知県美術館
3  東京都写真美術館
4  静岡県立美術館
5  神奈川県立近代美術館
6  東京都現代美術館
7  京都市美術館
8  金沢21世紀美術館
9  豊田市美術館
10 福岡市美術館
11 兵庫県立美術館
12 水戸芸術館現代美術センター
13 熊本市現代美術館
14 滋賀県立近代美術館
15 宇都宮美術館
16 岐阜県美術館
17 福岡アジア美術館
18 世田谷美術館
19 北海道立近代美術館
20 和歌山県立近代美術館
21 富山県立近代美術館
22 広島県立美術館
23 目黒区美術館
24 宮城県美術館
25 府中市美術館
26 東京都美術館
27 埼玉県立近代美術館
28 ふくやま美術館
29 千葉市美術館
30 北九州市立美術館



う~ん。文化都市計画は確かに素晴らしいが、出来たてホヤホヤの金沢21世紀美術館が上位に来ている辺りで中立性と言うか、信憑性に疑問が残る。
東京都写真美術館なんて、企画はともかく運営に関しては何一つ良い噂を聞かないのだけれど、何をもってして三位なのだろうか。東京都現代美術館にしても、ジブリやら森財閥やらデズニーにオケツを掘られて散々非難されているのに堂々の第六位だし。ありえないな。いや、だからこその六位なのか。氏家さまさまだな。

世界第8位の財政力を誇る東京都の巨額の資金投資が無ければ、とっくの昔に潰れていた箱物がAAAランク。都知事が運営改革を行った後の、今だけをみたらAAAなの"かも"しれないけれど、それって公平な査定と呼べるのだろうか。写美も現代美術館も、年間10億も赤字出してたんだぞ。(現在進行形?)
こんなんがトリプルA評価でほんとに良いのだろうか?
確かに芸術とは博打のような側面を持っているし、往々にして利益を生むものではないけれど、どうも釈然としない。耐久力を前提とし、最上のものとして扱うなら大都市が強くて当たり前じゃないか。


そもそもコンセプトとして収蔵品を持たない美術館だってあるわけで、査定の方法そのものが古い気がする。

運営力というのも財団や民間企業からどれだけ金を集められたのかで測るらしいが、そんな政治的側面を美術館の実力とうたわれても意味不明であり、だからどうしたという印象しかもてない。これらの問題は突き詰めていけば立地や知名度、そして各自治体の内政・財政・政治力の問題に行き着いてしまうわけで、美術館の持つべき本来の意味や目的とは大きく離れた評価項目でしかないのではないか?という疑問だけが残る。学術的な側面や、なにより日本・(現代)・美術シーンの存在を余りにも無視しすぎている。
誰のための/何のためのランキングなのか、釈然としない。


当たり前だけれど皆が観たいと思う展覧会を開くことだけが美術館の価値ではないはず。客を呼び込みたければ日本で恒久的人気を誇る後期印象派の展覧会をやればいい。だけれど、それだけでは日本のアートシーンは絶対に育たない。もしかしたら、その辺の事情を全く考慮していないのではないだろうか。

純粋な運営力(財政力)だけを測りたいならそれだけに絞ってランキングを作成すれば良い筈なのに、変に色気づいて企画力や地域貢献力なんて項目を入れるから訳の分からないことになる。
このランキングを情報ソースとして、低レベルと格付けされた優良美術館の予算が自治体から減らされる事態になったり、企業や財団からそっぽを向かれることになったら、日経はどう責任を取るのだろうか。色々と誤解や弊害を生みそうで怖いランキングだ。
マシンロボの磯光雄
だんだんこの替え歌の意味が分かってきました

「♪ マっシ~ン  ロボ~
   お~前には 影がない~
   マっシ~ン  ロボ~
   1秒に  セル2枚~   ♪」

http://koshihara.air-nifty.com/blog/2006/06/post_f4a3.html
バイカンフーの大きさが毎回変化するのはマシンロボの見所の一つだったんですね!

マシンロボ クロノスの大逆襲 第18話

絵コンテ 湯山邦彦
演出 日下直義

作画監督 佐藤淳

原画
牧野竜一 佐藤正
磯光雄 黒柳賢治


牧野さんってガールズブラボー(注ムラカミ・岡崎京子ではない方)のキャラデザインの人ですよね。なんか意外です。


本題は磯光雄さんなのですが、これが良く分からない。

このシーン、
http://www.youtube.com/watch?v=YVyt4BCYKqY

20060830013514.jpg


20060830013522.jpg

閃光がヌルっとしていて非常に巧いですし爆発も丸みを帯びていて特徴がある。なにより逆シャアの磯パートっぽいので磯さんなのかなぁと思ったのですが、どうもキャラの顔が可愛すぎる。
ようするに良く分からない。



第二候補としては、このミサイルの爆煙。
http://www.youtube.com/watch?v=9RkYWOcEwvU

ポンポンと軽く破裂する感じが磯さんっぽい・・気がします。
20060830013539.jpg


顔もリアル系ということで、なんとなく納得できる。ケンリュウのデザインが大幅に変更されているのが最大の特徴。極端にカクカクしていてレゴブロックで作ったみたい。
20060830013529.jpg


スタップロール上は原画は4人ですから一人につき60~70カットは担当されているはずです。磯さんが座円洞に何年まで在籍していたのかは存じ上げませんが、今とはずいぶん異なる作画スタイルをとっていたということだけは分かった気がします。意外にも金田さんの影響を受けていたんですね。新しい発見でした。


「よく分からないなら記事を書くな」という話なのですが、本ブログは僕の生活の記録媒体なのでここは一つご勘弁を・・・。


情報は常時歓迎しております
ホロフェルネスをぶっ殺すユディト
下に組み込もうかと思ったのだけれど,煩雑になるので,分けます。

ユディト記はその衝撃故にルネッサンス以降,頻繁に絵の題材になります。

ジェンティレスキ(1593-1653)
20060609043446.jpg


カラヴァッジョ(1573-1610)
20060609044011.jpg

カラヴァッジョの絵が,個人的には一番好きです。殺す側の表情も,殺される側の表情も,どちらも生き生きしている。

ボッティチェリ(1444-1510)
20060609044243.jpg


ジョルジョーネ(1476-1510)
giorgione_giuditta02.jpg



不謹慎な話ですが,どうしても香田○×さんを思い出さずにはいられません。
ゴリゴリと刃を首の奧へと滑らせる感触に思わず顔をしかめるユディトの表情が何とも言えない美しさを放っています

そしてテロリスト・ザルカウィが殺されたとの一報。
google(us)で検索したら,ザルカウィの死体画像がゴロゴロ出てきました。
むごいなぁ。
聖ジョージのドラゴン退治 その2
クラーナハ(Lucas Cranach the Elder (1472-1553))のジョージ

名前は知らなくてもマルティンルターの肖像画を描いた人ですから,彼の絵は観たことはあるはず。
ドラゴンと云うよりは,ヤモリかトカゲという感じです。カベチョロです。
20060609041039.jpg


クラーナハは別の意味でヤバイ人です。
革命家のお友達ですから。


『ホロフェルネスの頭部を持つユディト』(クラーナハ)
20060609041434.jpg

ユディトの目の焦点がどこにあるのか分からないのが怖いです。

ドイツはルネッサンス期でも真っ暗。
もしかしてドイツ史上,一番明るい時代は現代なんじゃないだろうか。いや,間違いなく現代だ。(知ったかぶり)

ロヒール・ファン・デル・ウェイデン(Rogier van der Weyden (1399/1400-64))
20060609041615.jpg


バーンジョーンズ(Edward Burne-Jones(1833-1898))
20060609042206.jpg

魅惑のサルヴァトール・ローザ その2
マントのダイナミズムがアニメ的
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光の当て方がレンブラント的です
骸骨人間の羽の付け根や肋骨に説得力を感じてしまいます。
そして純粋にカッコいい。
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