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どう考えても難しいマルチコアのソフトウェア料金

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SunのSteve Cambell氏とのインタビューでも出てきたのですが、発表前だったので掲載を控えていた話題が、Oracleのマルチコアプロセッサ向けライセンス料金改定(実質値下げ)の

UltraSPARC T1については、コア数に0.25をかけた数をプロセッサ数とみなすということで、かなり有利な価格体系となっています(Intel/AMDの場合は0.5を、他のプロセッサにつついては今まで通り0.75をかけた数をプロセッサ数とみなします)。

Sunのユーザーはうれしいかもしれませんが、たとえばIBM Powerのユーザーは不満かもしれませんね。少なくとも、なぜSunだけが特別扱いなのかの合理的説明は求められるでしょう。かと言って、すべてのプロセッサの係数を同じにすると、UltraSPARC T1の設計思想はコアあたりのパフォーマンスはほどほどにして、コア数とスレッド数の増加による並列性でパフォーマンスを稼ぐ設計思想なので、これまた、平等とは言えなくなります。

マルチコアが当たり前になり、プロセッサあたりのコア数が増えて、さらに、非対称型のマルチコアプロセッサ(コアごとに役割が異なる)が出てくるとますますややこしくなります。さらに、仮想化技術が一般化して、1プロセッサを分割使用することが一般的になると、常にプロセッサ全体の一部の処理能力しか使ってないのに、ライセンス料金はプロセッサ全体の性能に対して取られるのかという問題も生じます(この点は、実は、メインフレーム上では既に問題になっています)。

要は、Oracleの場合に限らず、プロセッサ数やコア数に基づくソフトウェアライセンス料金体系は破綻の方向性にあるわけです。かと言って、最善の解決策があるわけでもなく、しばらくは混乱した状態が続くことでしょう。

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