電子書籍デバイスのカバー問題について
黒Kindleを持ち出して下北のCafeで読んでみたりしました。重さの感覚的には大判の雑誌を持ってるのと変わりません。普段の持ち歩きはぎりぎりOKという感じです(重さは約500g)。ディスプレイは周囲が暗くても大変読みやすく、字を巨大化できることもあり、紙の本の2倍近いペースで読める気がします(当社比)。
今のところKindleはむき出しで使っています。Kindle本体を買う時にカバーやケースの類も一緒に買おうか迷いましたが結局やめました。理由は、ほとんどのケースが200gを越える厚手のもので、極薄でそこそこ軽いというKindleの良さが台無しになってしまうことです。500gと700gの差は結構大きいですね。
自分は、電子書籍を始めとする携帯機器はガンガン使って普通に傷ついて何ぼだと思っていますので厳重なカバー付けっぱなしというのはあまり好きではありません。マイカーに後生大事にカバーして滅多に乗らないサンデードライバーのような状態は避けたいと思っています。
とは言え、画面だけは保護したいですね。鞄の中で金物と当たって傷ついたりしたら最悪です。しかし、画面保護シートは(特に画面が大きい場合)きれいに貼れませんし、テカテカになってKindleのせっかくのつや消しディスプレイの見やすさが台無しになる可能性があります。iPadのようなタッチディスプレイだとタッチのレスポンスに影響する可能性もありますね。
そういうわけで自分としては移動時に画面だけを保護するミニマムなカバーでデザイン的に破綻のないものがあれば良いのにと思っています。
以前もちょっと紹介した現役使用中のHPのWindowsタブレットTC1100ですが、ゴム製の画面カバーが純正で付いています。これはデザイン、質感的にイマイチですが、Kindleを始めとする電子書籍もこういう方向性での画面保護手段を提供してくれないかと思っています。
写真だとちょっとわかりにくいですが、Kindleにも純正カバーを留めるためのフック穴が空いてますので、ここに画面カバーを固定することもできるはずです。カバーの反対側をどう留めるかが問題ですが、禁断のマジックテープ(バリバリ)でもしょうがないかなと思います(軽さ優先なので)。
ところで、仕事ではいつも使っているRIMOWAのアタッシェケースですが、ウレタン製のちょっとクッションが効いた書類入れがついており、ここにKindleがあたかもあつらえたかのようにぴったり入ります。ということで仕事の時には問題解決なのですが、普段もKindle運ぶためだけにアタッシェケースを持ち歩くわけにもいきませんので。
まあ、とにかく、電子書籍デバイスの工業デザインをする方には、意匠としてのかっこ良さとはまた別に画面の傷付き防止のエレガントな解決策を是非とも考えていただきたいと思っております。
※本エントリーは「TechVisor Blog」からの転載です。